
仕事を辞めたい・しんどいと感じたら|辞める前に原因を分けて、次の一手を決める方法
仕事を辞めたい。毎日しんどい。このままでいいのか分からない。そう感じるのは、珍しいことではありません。大切なのは、その気持ちを責めることでも、勢いで辞めることでもなく、何がしんどいのかを分けて考えることです。

この記事では、辞めたい理由の分け方、辞める前に確かめること、続ける・辞めるの判断の軸、在職中の進め方、次の仕事の選び方を順番に解説します。最後に、今の仕事(前職)別にくわしく書いた記事も案内します。
「仕事を辞めたい」という気持ちの中には、いくつもの理由が混ざっていることが多いです。まずは、よくある6つに分けてみましょう。
| 辞めたい理由 | よくある状態 | まず確かめること |
|---|---|---|
| 仕事内容 | 仕事が楽しくない、やりがいを感じない | どの作業がつらいのか、全部か一部か |
| 人間関係 | 上司や同僚と合わない、職場の空気がつらい | 特定の人か、職場全体か |
| 働き方・体力 | 残業や休日出勤が多い、体がもたない | 時期的なものか、ずっと続くものか |
| 給料 | 頑張っても給料が上がらない | 今の給与の内訳と、上がる仕組み |
| 将来性 | このまま続けて大丈夫か不安 | 5年後にどうなっていたいか |
| 向いていない | ミスが多い、周りについていけない | 慣れの問題か、合わない仕事か |
理由がはっきりすると、「辞める」以外の手も見えてきます。たとえば、人間関係のつらさが特定の人だけなら、部署を変えるだけで楽になることがあります。一方で、働き方や給料の仕組みは、会社や業界そのものの事情であることも多く、個人の努力では変えにくいものです。
「今の仕事は向いてない」と感じるとき、仕事の全部が合わないのか、一部の作業がつらいのかを分けてみてください。電話対応だけがつらい、ノルマだけが苦しい、という場合は、同じ会社の別の仕事や、似た仕事の別の職場で解決できることもあります。
入社して間もない時期は、慣れていないだけで「向いていない」と感じやすいものです。覚えることが落ち着くまでは、判断を少し待つのも一つの方法です。
人間関係のつらさは、毎日のしんどさに直結します。相手が特定の上司なら、さらに上の上司や人事に相談することで、配置が変わる場合もあります。
いじめや嫌がらせ、パワハラにあたるような扱いを受けている場合は、一人で我慢し続けないでください。社内の相談窓口のほか、都道府県労働局などの「総合労働相談コーナー」でも、無料・予約不要で相談できます(くわしくは後の「つらさが強いときの相談先」で紹介します)。
残業の多さや休みの少なさ、給料の上がり方は、会社の仕組みや業界の事情で決まっている部分があります。上司に相談しても変わりにくい場合は、職場や職種を変えることを考えてよいタイミングかもしれません。
「仕事 このままでいいのか」と将来が不安になるのは、20代でも30代でもよくあることです。5年後にどんな働き方をしていたいかを書き出すと、今の職場でそれが実現できそうかどうかが見えやすくなります。
キャリアカンパニーの現場から|「辞めたい」理由で、よく伺うこと
面談では、人間関係・給与・働き方・将来への不安といったお話をよく伺います。理由は一つではなく、いくつかが重なっていることもあります。
辞めたい理由が分かったら、すぐに退職を決める前に、確かめておきたいことがあります。順番に見ていきましょう。

最初に確かめたいのは、心と体の状態です。眠れない日が続く、食事がとれない、朝になると体が動かない、出勤を考えると涙が出る。こうしたサインがあるときは、転職を考えるより先に、まず休むことを優先してください。
疲れきった状態では、物事を落ち着いて判断しにくくなります。医療機関や公的な相談窓口に相談することも大切です。休職などの制度は、勤め先の就業規則や担当者に確認しましょう。
頭の中だけで考えていると、しんどさがひとかたまりになって大きく感じられます。先ほどの6つの理由を見ながら、「何が」「いつから」「どのくらい」つらいのかを書き出してみてください。書くと、一番大きな理由と、我慢できる理由が分かれてきます。
悩みによっては、会社を辞めなくても変えられることがあります。
| 社内でできること | 内容 | 向いている悩み |
|---|---|---|
| 上司に相談する | 仕事量や担当の見直しをお願いする | 仕事の量、一部の作業のつらさ |
| 人事や相談窓口を使う | 直属の上司以外に相談する | 上司との関係、職場のハラスメント |
| 異動を希望する | 部署や勤務地、担当を変えてもらう | 人間関係、仕事内容の合わなさ |
| 休む・休職する | 有給休暇や休職制度で体を休める | 疲れ、体調の不安 |
異動の制度や休職の決まりは会社ごとに違います。就業規則を確かめるか、人事の担当者に聞いてみましょう。
社内でできることを試しても変わらない、あるいは変わる見込みがないなら、外を見てみる段階です。この段階では、辞めると決めなくてかまいません。求人を見るだけでも、「今の職場の条件は普通なのか」が分かってきます。
辞めたい気持ちがあっても、今すぐ辞めるのがよいとは限りません。選択肢は「辞める」「続ける」の2つだけではなく、実際には4つあります。
| 選択肢 | 向いている状況 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 今の職場で続ける | 悩みが一時的、または社内で変えられそう | 期限を決めて様子を見る |
| 社内で職場を変える | 人間関係や担当の仕事が主な理由 | 異動の制度と時期を確かめる |
| 同じ職種で会社を変える | 仕事は好きだが、会社の働き方や給料が合わない | 次の会社で同じ不満が出ないか見る |
| 職種を変える | 仕事そのものが合わない、将来が不安 | 学び直しや、入社時の給与の変化を考える |
どちらが自分に近いかを、次の図で確かめてみてください。

「今から逃げたい」だけで次にしたいことがないまま辞めると、次の職場でも同じ不満が出やすくなります。逆に、理由がはっきりしていて、社内では変わらないと分かっているなら、動き出すのは自然なことです。
「しんどい」と感じた日の勢いだけで、退職を伝えるのは避けましょう。気持ちが落ち着いた日に、もう一度考えてから決めても遅くはありません。
「仕事 辞めたい 新卒」と検索している方もいると思います。入社1年目は、仕事も人間関係も新しいことばかりで、しんどく感じやすい時期です。
1年目で辞めること自体が悪いわけではありません。ただし、短い期間での退職は、次の面接で「なぜ辞めたのか」「次はすぐ辞めないか」を聞かれやすくなります。辞めた理由と、次の職場で何をしたいかを、筋の通った形で話せるようにしておくことが大切です。第二新卒としての転職は第二新卒・既卒・フリーターからITエンジニアでも解説しています。
一方で、心身が限界に近いときは、年数を気にせず休むことを優先してください。
キャリアカンパニーの現場から|新卒・1年目で「辞めたい」方にお伝えしていること
まず、辞めたい原因が仕事内容・職場の環境・心や体の負担のどこにあるのかを、一緒に整理します。新卒1年目であっても、無理に続ける必要はありません。在職中に転職活動を進めることも、選択肢の一つとしてお伝えしています。
辞めると決めたら、できるだけ今の仕事を続けながら、次の仕事を探すのがおすすめです。収入が続いているので焦らずに会社を選べますし、合う会社が見つからなければ今の職場に残ることもできます。
| 時期 | すること |
|---|---|
| 準備 | 辞めたい理由と、次にしたいこと・避けたいことを書き出す |
| 情報集め | 求人を見比べ、仕事の中身・給与・休日・勤務時間を知る |
| 応募 | 職務経歴書を作り、気になる会社に応募する |
| 内定後 | 入社日を決め、就業規則に沿って退職を伝え、引き継ぐ |
職務経歴書は、今の仕事でしてきたことを言葉にする作業です。決められた手順を守る、お客さまに分かりやすく説明する、急なトラブルに落ち着いて対応する。毎日の仕事の中に、次の職場でも使える力が隠れています。書き方はIT転職の職務経歴書を参考にしてください。
面接では退職理由を聞かれます。不満をそのまま話すのではなく、「次の職場で何をしたいか」につなげて伝えるのがコツです。言い方は退職理由の伝え方にまとめています。
内定が出る前に「辞めます」と伝えると、退職の時期を自分で選べなくなることがあります。退職の申し出の時期や手続きは、勤め先の就業規則を確かめておきましょう。在職中の進め方は在職中の転職活動でくわしく解説しています。
次の会社選びで失敗しないために、求人票では勤務時間・休日・残業の扱いをよく見てください。厚生労働省は、固定残業代を賃金に含める場合、基本給の額、固定残業の時間数と金額、超える分は追加で払うことを、はっきり示すよう求めています。こうした書き方があるかを見るだけでも、会社選びの目が育ちます。見分け方はブラック企業の見分け方でも紹介しています。
次の仕事を選ぶときは、「今の仕事の何がつらかったか」を裏返して考えると、軸が決まりやすくなります。人間関係がつらかったなら、チームの人数や教わり方を面接で聞く。働き方がつらかったなら、勤務時間や休日の条件を先に決めておく。将来が不安なら、経験が積み上がりやすい仕事を選ぶ、といった形です。

職種を変えるときの選択肢の一つが、IT職です。プログラミングのイメージが強いかもしれませんが、未経験から入りやすい仕事もあります。
当社の面談では、運用・監視の求人はプログラミングを書く仕事ではないとお伝えしています。当社の紹介実績では、インフラ職に入社した178名のうち140名が、前職がIT以外の方でした。入社後1年以内の定着率は98%です(当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません)。くわしくは入社201名の実態データで公開しています。
ただし、IT職に移れば今の悩みが全部なくなる、というわけではありません。合う人と、慎重に考えたい人を正直にまとめます。
| 観点 | 合いやすい人 | 慎重に考えたい人 |
|---|---|---|
| 学ぶこと | 新しい知識を少しずつ覚えるのが苦でない | 勉強を続けることに強い抵抗がある |
| 仕事の進め方 | 手順どおりに正確に進めるのが得意 | 決まりより自分のやり方で動きたい |
| 働き方 | 夜勤やシフトを受け入れられる | 夜勤も土日の出勤もどうしても避けたい |
| 仕事の相手 | パソコンに向かう時間が長くても平気 | 人と直接ふれあう仕事にやりがいを感じる |
当社の面談では、運用・監視の仕事には夜勤がある場合があり、夕方17〜18時から翌朝9〜10時まで勤務して翌日は休み、という例をお伝えしています。最初の数年は土日祝休みが難しい場合もあります。一方で、年間休日は120日を超えるケースが多いこともお伝えしています。
転職サービスのdodaが公開している「平均年収ランキング2025」では、運用/監視/保守の平均年収は389万円、ヘルプデスクは362万円、全職種は429万円です。これは経験者を含めた平均で、未経験で入社した直後の年収とは違います。今の給与によっては、入社時に下がる場合もあります。年収や働き方を確かめたうえで、自分に合うかどうかを考えてみてください。
キャリアカンパニーの現場から|IT職を選んだ理由・選ばなかった理由
どちらの理由も大切です。IT職が合うかどうかは、働き方まで含めて一緒に確かめます。
ここまでの考え方を、今の仕事ごとにくわしく書いた記事があります。あなたの今の仕事に近いものを読んでみてください。
| 今の仕事 | くわしい記事 |
|---|---|
| 営業 | 営業を辞めたい人の転職 |
| 公務員・教員 | 公務員・教員からの転職 |
| 介護 | 介護を辞めたい人の転職 |
| 販売・接客 | 販売・接客を辞めたい人の転職 |
| 事務 | 事務職を辞めたい・事務からIT |
| 工場・製造 | 工場・製造業からIT転職 |
| コールセンター | コールセンターからIT転職 |
| 自衛隊 | 自衛隊からIT転職 |
| ドライバー・運送 | ドライバーからIT転職 |
| エンジニア | エンジニアを辞めたい・向いてない |
悩み別には、次の記事もあります。
しんどさが強いときは、転職の判断より先に、相談できる場所を使ってください。ここでは、厚生労働省の公式サイトで案内されている窓口を紹介します。医療的な判断は、医療機関で相談してください。
| 相談先 | 相談できること | 運営 |
|---|---|---|
| こころの耳 | 働く人のメンタルヘルス(電話・SNS・メール相談) | 厚生労働省 |
| まもろうよ こころ | 悩みに合った電話・SNSの相談窓口の案内 | 厚生労働省 |
| 総合労働相談コーナー | 解雇・いじめ・嫌がらせ・パワハラなど働く上の問題(無料・予約不要) | 都道府県労働局など |
一人で抱え込まず、話せる場所に話すことが、次の一手を考える第一歩になります。家族や友人、信頼できる人に話すだけでも、気持ちは整理されます。
仕事を辞めたい気持ちを相談したい方へ
辞めたい理由の整理から、続ける・辞めるの判断、在職中の進め方、IT職が自分に合うかどうかまで、キャリアアドバイザーと一緒に整理できます(オンライン・60分)。
日程を選んで無料相談を予約する甘えではありません。仕事内容・人間関係・働き方・給料・将来性・向き不向きなど、辞めたいと感じる理由は人それぞれです。大切なのは、気持ちを責めることではなく、どの理由が一番大きいかを分けて考えることです。理由が分かると、続ける・異動する・転職するなど、打てる手が見えてきます。
まず、心と体の状態を確かめてください。眠れない、食事がとれない、朝体が動かないといったサインがあるときは、転職を考えるより先に休むことを優先し、医療機関や公的な相談窓口に相談しましょう。そのうえで、辞めたい理由を紙に書き出すと、次にすべきことが見えやすくなります。
上司に仕事量や担当の見直しを相談する、人事や社内の相談窓口を使う、異動を希望する、有給休暇や休職制度で体を休める、といった方法があります。制度の内容は会社ごとに違うので、就業規則や人事の担当者に確かめてください。
すぐに決める必要はありません。仕事の全部が合わないのか、一部の作業がつらいのかを分けてみましょう。入社して間もない時期は、慣れていないだけで向いていないと感じることもあります。仕事そのものが合わないと分かったら、職種を変えることも選択肢になります。
1年目で辞めること自体が悪いわけではありません。ただし、短い期間での退職は、面接で辞めた理由や次の職場での考えを聞かれやすくなります。辞めた理由と、次に何をしたいかを筋の通った形で話せるようにしておきましょう。心身が限界に近いときは、年数より休むことを優先してください。
体調などの理由で先に辞める必要がある場合もあります。そうでなければ、在職中に動くのがおすすめです。収入が続くので焦らずに会社を選べますし、合う会社がなければ今の職場に残ることもできます。退職を伝えるのは、内定が出てからにしましょう。
運用・監視やヘルプデスクは、未経験から入りやすい仕事です。当社の紹介実績では、インフラ職に入社した178名のうち140名が前職IT以外の方でした。ただし、学び続けることや、夜勤を含む働き方が合うかは事前に考えておきましょう。IT職に移れば悩みが全部なくなるわけではありません。
出典(確認日:2026年11月6日):厚生労働省「こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」/厚生労働省「まもろうよ こころ」/厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」。厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします」(PDF)。doda「平均年収ランキング」職種別/全体(調査期間2024年9月〜2025年8月・経験者を含む平均)。キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名)は当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。夜勤・休日などの働き方は、当社の面談でお伝えしている内容をまとめたもので、集計した数字ではありません。この記事は医療的な助言をするものではありません。休職・退職の手続きや制度は、勤め先の担当者や公的機関の窓口で確認してください。
株式会社エンデバース 代表取締役
キャリアカンパニー責任者
百瀬 将悟
大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。