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COLUMN エンジニア転職

未経験インフラエンジニアの初年度年収は?当社実績140名の中央値と、年収を見るときの注意点

未経験インフラエンジニアの初年度年収のアイキャッチ

監修: 百瀬 将悟(株式会社エンデバース 代表取締役) 更新日: 2026年10月22日 数値の確認日: 2026年10月22日

出典:キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名)。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。

この記事のポイント

  • 当社の紹介実績で、前職がIT以外の未経験者がインフラ職に入社した140名の、入社時の想定年収(中央値)は320万円でした。前職の年収(中央値)は300万円でした。
  • 前職と入社時では、年収の基準が違います。 前職は「税込・賞与込みの年収」、入社時は「想定年収」です。2つの中央値の差(20万円)は、一人ひとりの年収の増減ではありません。
  • 140名のうち、前職より年収が上がったと集計された方は96名(68.6%)です。残りの44名は、年収の上昇が確認されませんでした(同額・下がった等の内訳は、今回の集計では分けていません)。
  • IT経験者(経験2年程度)38名は、別の集計です(中央値は330万円→420万円)。未経験者の見通しには使えません。
  • dodaの平均年収などの外部の数字は、対象も定義も違います。金額の大小を、単純には比べられません。

1. 当社の集計条件|まず、何をどう数えた数字なのか

結論: 以下の表の条件で集計した数字です。条件が違う数字とは、単純に比べられません。

項目内容
集計対象キャリアカンパニー(運営:株式会社エンデバース)の紹介実績で、2025年8月〜2026年7月に入社が決まった201名(判定不能0名)
この記事の主な対象そのうち、前職がIT以外でインフラ職に入社した未経験者140名
「前職IT以外」の定義転職直前の主な業務が、IT技術職ではない方(会社の業種ではなく、担当業務で判断。ヘルプデスクはIT技術職として扱う)
「インフラ職」の定義入社先が、運用・監視、ネットワーク、サーバー、クラウド、ヘルプデスク・サポートのいずれか
前職の年収税込・賞与込みの年収(実績)
入社時の年収想定年収(入社後に実際に受け取る金額とは限りません)
指標中央値(全員を年収の順に並べたときの、真ん中の値。平均ではありません)

数字の定義は、インフラエンジニア転職の実態データでも説明しています。

2. 当社の数字|未経験者140名の年収

2-1. 中央値は、前職300万円・入社時320万円です

前職がIT以外の未経験者(140名)

  • 前職の年収(中央値):300万円
  • 入社時の想定年収(中央値):320万円

(出典:キャリアカンパニー自社集計。前職=税込・賞与込み、入社時=想定年収で、算出基準が異なります。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません)

2-2. 数字を読むときの注意点

  1. 2つの中央値の差(20万円)は、一人ひとりの年収の増減ではありません。 前職の中央値と、入社時の中央値は、それぞれ別に求めた「真ん中の値」です。同じ人の増減を平均したり、真ん中を取ったりした数字ではないため、「平均で20万円上がる」「多くの人が20万円上がる」とは言えません。
  2. 前職は「実績」、入社時は「想定」です。 前職は、税込・賞与込みの実際の年収です。入社時は想定年収で、入社後に実際に受け取る金額とは限りません。同じ物差しで測った差ではありません。
  3. 「初年度年収」は、入社時の想定年収のことです。 入社1年目に実際に受け取った金額を集計した数字ではありません。

年収320万円を12か月で割ると、約26.7万円です。ただしこれは単純な計算例で、実際の月給ではありません。賞与が年収に含まれる場合は月々の額が下がり、固定残業代が含まれる場合は基本給が下がります(第5章)。手取りは、税金や社会保険料が引かれるため、さらに少なくなります。

2-3. 年収が上がったと集計された方と、上昇が確認されなかった方

当社の集計では、前職より年収が上がった方は、140名のうち96名(68.6%)でした。残りの44名は、年収の上昇が確認されませんでした。

  • 44名の内訳(同額だった方、下がった方など)は、今回の集計では分けていません。そのため、「同額」「下がった」とは書きません。
  • 前職と入社時で算出基準が違うため、「上がった」「上昇が確認されなかった」は、基準の違いを含んだ比較です。
  • 年収が上がった方の増額幅や、上昇が確認されなかった方の特徴(前職の年収帯、入社先の職種など)は、当社では集計していません。したがって、「どんな人が上がりやすいか」は、このデータからは言えません。

自分の前職年収だと、入社時にどのくらいの水準になりそうかを知りたい方は、面談で、状況に合わせて整理できます。

前職の年収・経験を踏まえて、想定される入社時の年収の幅を、求人の条件の読み方とあわせて一緒に整理できます。

3. IT経験者38名は別の数字です

当社の紹介実績で、インフラ職に入社したIT経験者(経験2年程度)38名の年収は、中央値で前職330万円、入社時420万円でした。38名全員が、年収の上昇が確認されました(人数が38名と小さい集計です)。ヘルプデスク・テクニカルサポート出身の入社者は10名で、IT経験者の内数です。

この数字は、未経験者140名の見通しに足したり、当てはめたりしてはいけません。対象が違い、人数も少ないためです。「経験を積んでから転職すると、入社時の年収の水準が変わる」という方向性は読み取れますが、「何年で何万円」という予測にはなりません。ヘルプデスクからの転職は、ヘルプデスクからインフラエンジニアになるにはで整理しています。

4. dodaの平均年収との違い

結論: 当社の数字と、dodaの平均年収は、対象も定義も違います。金額の大小は、単純には比べられません。

dodaの「平均年収ランキング(2025年)」から、関連する数字を抜き出しました。

区分(doda)平均年収(全体)20代の平均年収
(参考)全職種429万円365万円
技術系(IT/通信)469万円398万円
運用/監視/保守389万円350万円
ヘルプデスク362万円327万円
テクニカルサポート432万円363万円
ネットワークエンジニア455万円396万円
サーバーエンジニア469万円411万円

(出典:doda「平均年収ランキング(職種別)」、同(年齢別)。調査期間2024年9月〜2025年8月、ページの更新日表記2025/12/01。対象:期間中にdodaサービスに登録した20〜65歳の男女の正社員、有効回答約60万件。平均年収は手取りではなく支給額。確認日2026年10月22日)

比べるポイント当社の数字dodaの数字
対象当社の紹介で入社した、前職IT以外の未経験者(インフラ職)140名dodaに登録した20〜65歳の正社員(経験者を含む)
年収の基準前職=税込・賞与込み/入社時=想定年収支給額(手取りではない)
指標中央値平均
時点2025年8月〜2026年7月の入社2024年9月〜2025年8月の登録

dodaの数字は、経験者を含む平均で、未経験で入社した直後の年収ではありません。 また、職種による平均の差(ヘルプデスク362万円〜サーバーエンジニア469万円)は、未経験の初年度に、職種ごとにこの差が出るという意味ではありません。当社には、入社先の職種ごとの入社時年収の集計がないため、職種別の数字は示しません。

当社の中央値(320万円)が、dodaの技術系(IT/通信)の20代の平均(398万円)より低く見えるのは、経験者を含む平均と、未経験者の入社時の想定年収という、対象の違いが影響していると考えられます。ただし、定義が違うため、「低い」と言い切ることも、差の大きさを測ることもできません。

5. 求人票の「想定年収」の読み方

結論: 同じ年収320万円でも、内訳によって、毎月の給与や受け取り方は変わります。求人票や内定時の条件で、次の点を確認してください。

確認する項目なぜ確認するか
基本給と手当の内訳年収の総額が同じでも、基本給が低い場合は、賞与や残業代の計算にも影響する場合があります
固定残業代の有無・時間数・金額年収に含まれていると、基本給は見かけより低くなります。含まれる場合は、時間数と金額、超えた分の扱いが示されているか確認します
賞与の扱い年収に含まれる場合、月々の額は下がります。入社初年度の賞与の扱いも確認します
夜勤・シフトに関する手当運用・監視などでは、夜勤がある求人があります。夜勤手当が年収に含まれているか、別なのかを確認します
資格に関する手当・報奨設けている会社もあります(会社により異なります)
昇給の仕組み入社時の年収だけでなく、いつ、何を基準に昇給するのかを確認します
試用期間中の条件試用期間中の給与が、本採用後と同じかを確認します

固定残業代には、公的な指針があります。 厚生労働省のリーフレットでは、求人票や募集要項で固定残業代を賃金に含める場合、次の3点を明示するよう求められています。

  1. 固定残業代を除いた基本給の額
  2. 固定残業代に関する労働時間数と金額などの計算方法
  3. 固定残業時間を超える時間外労働・休日労働・深夜労働に対して、割増賃金を追加で支払う旨

(出典:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします」。確認日2026年10月22日)

最終的な条件は、内定後の労働条件通知書で書面を確認します。内定後の確認や交渉の進め方は、IT転職の年収交渉の進め方を参照してください。

6. 年収を見るときに、あわせて確認すること

結論: 初年度の年収の額だけでなく、入社後に経験を積める環境かもあわせて確認します。当社には、「何年目に何万円」という数字や、これらの要素が年収に与える効果を示す集計はありません。ここでは、確認しておきたい項目を挙げます。

  • 担当範囲:運用・監視から、構築・設計へ進んだ人がいるか。進み方は運用・監視から構築・設計へ進む方法で解説しています。
  • 資格の支援:受験費用の補助や、資格手当・取得時の報奨があるか(会社によって異なります)。公開インタビュー(d-s)には、入社先の資格取得支援の制度が、選んだ理由として語られています。資格の内容は、CCNAとは、インフラエンジニア資格完全ガイドで整理しています。
  • 昇給の仕組みと研修:昇給の時期と基準、未経験者向けの研修の内容。公開インタビューには、資格取得や給与アップの制度が明確だったこと(s-f)、研修の充実と成長ステップの明確さ(u-a)を、入社先を決めた理由に挙げた方がいます(個人の事例であり、結果を保証するものではありません)。
  • 夜勤・シフトと手当:インフラエンジニアの夜勤を完全解説
  • 複数の内定が出たとき:IT転職の内定が複数出たときの選び方

求人の読み方は、ブラックなIT企業の見分け方にあります。

求人票や面接で、入社後に積める経験を確認する方法は、未経験インフラエンジニア求人の見極め方で整理しています。

7. 確認チェックリストと、相談できること

確認チェック内容
□ 定義年収は「想定年収」か、実際の支給か。内訳(基本給・固定残業代・賞与・手当)を確認したか
□ 比較前職の年収と、同じ基準(賞与込みの税込)にそろえて比べたか
□ 固定残業代時間数・金額・超過分の扱いが、書面で示されているか
□ 研修・配属未経験者向けの研修内容、研修後の配属が説明されたか
□ 昇給昇給の時期・基準を確認したか
□ 夜勤・資格夜勤・シフトの手当、資格の支援や手当を確認したか
□ 書面労働条件通知書で、条件を書面で確認したか

当社では、前職の年収・経験を踏まえた入社時の年収の幅の整理、求人票・内定条件の読み方(固定残業代、賞与、手当の内訳)、研修・昇給・配属の観点での企業選び、複数の内定が出たときの比べ方について、相談できます。年収の水準は、前職、経験、入社先の規定によって変わります。個別の見通しは保証できませんが、数字の読み方や確認項目は、面談で一緒に整理できます。

年収の水準や、求人条件の読み方について、専属のキャリアアドバイザーが状況に合わせて整理します。

インフラ職の全体像や状況別のルートは、未経験インフラエンジニア転職ガイドと、インフラエンジニアへ未経験で転職する方法で整理しています。ネットワーク寄りの方は、ネットワークエンジニアへ未経験で転職する方法も参考にしてください。エージェントの選び方は、インフラエンジニア向け転職エージェントの選び方にあります。

よくある質問

Q1. 未経験のインフラエンジニアの初年度年収は、いくらくらいですか。

当社の紹介実績では、前職がIT以外でインフラ職に入社した未経験者140名の、入社時の想定年収は、中央値で320万円でした。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。

Q2. 前職より年収は上がりますか。

当社の未経験者140名のうち、年収が上がったと集計された方は96名(68.6%)です。残りの44名は、年収の上昇が確認されませんでした(内訳は集計していません)。前職は税込・賞与込み、入社時は想定年収と、基準が違う点に注意してください。

Q3. 中央値が300万円から320万円なら、20万円上がるということですか。

いいえ。前職の中央値と入社時の中央値は、それぞれ別に求めた「真ん中の値」で、一人ひとりの増減ではありません。基準も違うため、「20万円上がる」とは読めません。

Q4. dodaの平均年収(469万円など)と、数字が違うのはなぜですか。

対象と定義が違うためです。dodaは、dodaに登録した20〜65歳の正社員の平均年収で、経験者を含みます。当社は、未経験者の入社時の想定年収の中央値です。単純な比較はできません。

出典(確認日:2026年10月22日)

  • キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名)。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。
  • doda「平均年収ランキング」職種別:https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ /全体・年代別:https://doda.jp/guide/heikin/(調査期間2024年9月〜2025年8月)
  • 厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします」:https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000498453.pdf
  • 当社の公開インタビュー(d-s/s-f/u-a)。個人の事例であり、結果を保証するものではありません。
この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

株式会社エンデバース 代表取締役

百瀬将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるための転職サポートを行っている。

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