
IT転職エージェントに登録してから内定が出るまでは、面談から数えて、中央値でおよそ40日(約1か月半)が目安です。入社までを含めると、在職中の方は3〜4か月ほどを見ておくと余裕があります。この記事では、登録から入社までの7つのステップ、各ステップの期間とやること、期間の短い人・長い人の違い、在職中の進め方、内定後に確認したいこと、退職の進め方までまとめました。
この記事のポイント
出典:キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月に入社が決まった方)。グラフの長さは目安です。
登録・面談 初日〜1週間
Webで登録し、面談を予約。経歴・希望・不安を話し、IT業界の説明を受ける
書類作成 1〜2週間
履歴書・職務経歴書を作成・添削。応募の方向性を決める
求人紹介 随時
希望に合う求人を、理由つきで紹介してもらう
応募・選考 2〜4週間
書類選考 → 面接(1〜3回)。複数社を並行して進める
面接対策 面接の前に随時
企業ごとの対策、模擬面接
内定・条件確認 3〜5日
内定の連絡、条件の確認、承諾または辞退の返事
退職・入社 1〜2か月
退職の申し出、引き継ぎ、入社準備。入社後は定期的なフォロー
各ステップの期間は目安です。応募する企業の数や、面接の回数、書類の準備状況によって、前後します。
Webフォームから登録し、面談の日程を決めます。面談では、経歴・希望条件・不安を話し、IT業界の職種の違いや企業の種類について説明を受けます。ここで譲れない条件(夜勤・勤務地・年収など)を明確に伝えることが、あとの進行をスムーズにします。面談の内容はIT転職エージェントの面談では何を聞かれる?で詳しく解説しています。
履歴書・職務経歴書を作成し、添削を受けます。最初は6割の完成度でよく、直しながら仕上げます。日付の食い違いや、住所・連絡先の更新漏れは、よくあるミスです。書き方はIT転職の職務経歴書の書き方で見本つきで解説しています。
希望と経歴に合う求人が、理由つきで紹介されます。「なぜこの求人なのか」を毎回聞いて、納得できるものに応募します。紹介が進まないときは、転職エージェントに断られた・求人を紹介されないときの原因と対処を参考にしてください。
書類選考のあと、面接が1〜3回行われます。企業によっては、面接の間に、IT業界の説明や、方向性を確認する面談が入ることもあります。複数社を並行して進めることで、全体の期間が短くなります。
応募企業ごとに、想定される質問と答え方を準備します。模擬面接で、話し方や深掘りへの対応を練習します。質問と答え方は未経験IT転職の面接でよく聞かれる質問と答え方を参考にしてください。
内定の連絡を受けたら、労働条件(業務内容、勤務地、給与、入社日など)を確認します。承諾の期限は、3〜5日と短い企業が多いため、事前に、希望条件と判断の軸を整理しておきましょう。年収についてはIT転職の年収交渉の進め方で整理しています。
在職中の方は、内定後に、直属の上司へ退職の意思を伝えます。就業規則に沿って、引き継ぎを含めて1〜2か月かけて進めるのが一般的です。入社後は、1か月・3か月の時点で、定着状況を確認する面談が行われる場合があります(キャリアカンパニーの場合)。
| 短い場合 | 標準 | 長い場合 | |
|---|---|---|---|
| 面談〜書類完成 | 1週間 | 1〜2週間 | 3週間以上 |
| 選考期間 | 2週間 | 2〜4週間 | 5週間以上 |
| 内定まで | 約3〜4週間 | 約40日(中央値) | 2か月以上 |
| 特徴 | 書類が早く完成し、複数社を並行して応募 | 書類を整えながら、複数社を並行 | 応募数が少ない、条件が厳しい、日程調整が進まない |
期間が長くなりやすいのは、希望条件が厳しい、書類の準備が遅れる、応募が1〜2社に限られる場合です。次の対策で、期間を短くできます。
詳しくはIT転職は在職中と退職後のどちらがよい?で解説しています。
✅ 内定後の確認チェックリスト
労働基準法15条により、企業は労働条件を明示する必要があります。口頭の説明だけで判断せず、書面で、条件を必ず確認しましょう。
退職の申し出は、内定が出て、条件を確認してから行うのが基本です。ただし、職場の状況や就業規則によって、適切なタイミングは異なります。法律上は、期間の定めのない雇用契約は、民法627条により、申し出から2週間で終了できるとされていますが、実務では、引き継ぎを含めて、就業規則に沿った期間(1〜2か月)をかけて進めます。
状況別に、週ごとの動き方の例を示します。自分に近いパターンを参考に、スケジュールを組んでみてください。
| 週 | 在職中で進める場合 | 退職済みで進める場合 | 資格学習と並行する場合 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 登録・面談。希望条件を整理 | 登録・面談。応募の期限(〜か月)を決める | 登録・面談。学習計画も相談 |
| 2週目 | 書類作成(夜・週末) | 書類を完成。応募開始 | 書類作成。毎日の学習は継続 |
| 3〜4週目 | 応募開始。面接対策 | 複数社に応募。一次面接 | 応募開始。面接対策と学習を並行 |
| 5〜6週目 | 一次〜二次面接(オンライン中心) | 二次・最終面接 | 面接。資格の受験日を調整 |
| 7〜8週目 | 内定・条件確認。退職の申し出 | 内定・条件確認。入社日の調整 | 内定。入社前に、学習を継続 |
「面接」と一口に言っても、いくつかの種類があります。何を確認する場なのかを知っておくと、準備がしやすくなります。
| 種類 | 目的 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 書類選考 | 経歴・学習・志望が、募集要件に合うか | 職務経歴書の内容、日付・連絡先の確認 |
| 一次面接(人事・現場担当) | 人柄・コミュニケーション・志望動機の確認 | 自己紹介、志望動機、退職理由、学習状況 |
| 二次面接(現場責任者など) | 業務への理解、チームへの適性 | 業務内容の理解、質問への根拠のある回答、逆質問 |
| 最終面接(役員・責任者) | 入社の意思、長期的な定着の確認 | キャリアプラン、入社意欲、条件面の確認 |
| カジュアル面談・説明会 | お互いの理解を深める場(合否に関わらないことが多い) | 聞きたいことのリストを用意。選考と同様のマナーで臨む |
企業によって、面接の回数や順序は異なります。エージェントを通して、選考の流れを事前に確認しておきましょう。
返事の期限を延ばしてもらうときは、理由を具体的に伝え、延長の期限も明示します。理由があいまいなままだと、企業側の不安につながります。
内定までに応募した会社の平均は5社、内定をいただいた会社の平均は4社でした(自社集計)。1社の不合格で、落ち込みすぎる必要はありません。複数の選択肢を持って進めることが、結果的に、納得のいく転職につながります。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 入社手続きの書類の準備 | 雇用契約書、年金手帳・雇用保険被保険者証などの提出書類の確認 |
| 引き継ぎの完了 | 後任への説明、資料の整理、取引先への挨拶 |
| 学習の継続 | 資格の学習、業務で使う技術の基礎の予習 |
| 生活面の準備 | 引っ越し、通勤経路の確認、生活リズムの調整 |
| 入社後の目標づくり | 最初の3か月・半年で、身につけたいことを決める |
入社後は、1か月・3か月の時点で、定着状況を確認する面談が行われる場合があります。ギャップや不安があれば、早めに相談できる窓口を持っておくと安心です。
いいえ。まずは面談で、状況を整理するところから始められます。書類の作成に1〜2週間かかるため、応募はそのあとになるのが一般的です。
進めて問題ありません。内定の承諾期限が3〜5日と短い企業が多いため、並行して進めるのが基本です。応募状況を一覧で管理しましょう。
1〜3回が一般的です。企業によって、間に面談や説明会が入ることもあります。事前にエージェントに確認しましょう。
経験者は、交渉できる場合があります。未経験の方は、入社時の年収が決まっていることが多く、交渉の余地は多くありません。詳しくはIT転職の年収交渉の進め方をご覧ください。
社用のPC・メールを使わない、転職サイトの設定で現職をブロックする、内定前に誰にも話さない、といった注意で、知られるリスクを下げられます。
エージェントを使うと、すべてを一人で進める場合に比べて、作業の負担が分担されます。誰が何をするのかを、理解しておきましょう。
| ステップ | あなた(求職者) | エージェント |
|---|---|---|
| 面談 | 経歴・希望・不安を、正直に話す | ヒアリングし、IT業界・職種を説明する |
| 書類作成 | 経歴を整理し、書類を作成する | 添削し、応募先に合わせた書き方を提案する |
| 求人紹介・応募 | 紹介された求人から、応募先を決める | 求人を紹介し、企業へ書類を提出する |
| 日程調整 | 候補日を伝える | 企業との面接日程を調整する |
| 面接対策 | 質問への答えを準備し、練習する | 企業ごとの対策、模擬面接、フィードバックの共有 |
| 内定・条件確認 | 条件を確認し、承諾・辞退を判断する | 条件の確認・交渉のサポート、承諾期限の調整 |
| 退職・入社 | 現職に退職を伝え、引き継ぎを行う | 退職交渉のアドバイス、入社後のフォロー |
主導権は、あくまで自分にあります。分からないことは、その都度質問し、決めるのは自分という意識で、エージェントを活用しましょう。
| 項目 | エージェント経由 | 直接応募 |
|---|---|---|
| 求人 | 非公開求人や、求人票に載らない情報も得られる | 公開されている求人が中心 |
| 書類・面接の対策 | 個別の添削・面接対策を受けられる | 自分で準備する |
| 日程調整 | エージェントが代行する | 自分で企業とやり取りする |
| 条件交渉 | エージェントがサポートする | 自分で行う |
| 進める自由度 | 担当者とのやり取りが必要 | 自分のペースで進められる |
どちらが良いというものではなく、書類・面接の準備はエージェントを使い、気になる企業は直接応募するなど、組み合わせる方法もあります。
資格学習の途中で、転職活動を始めてよいか迷う方も多いでしょう。目安として、次のように考えると進めやすくなります。
| 状況 | 進め方 |
|---|---|
| 学習を始めたばかり | まず面談を受けて、職種の方向性と、必要な学習の順番を相談する。書類の準備と並行して学習を継続する |
| 試験日が決まっている | 試験日を書類に「受験予定」と明記して応募する。受験の前後で、面接の日程を調整する |
| 資格を取得済み | 書類に正式名称と取得年月を書き、すぐに応募を始める |
「資格を取ってから応募しよう」と待ちすぎると、時間が経つだけになることもあります。学習の事実(期間・教材・進み具合)を書き、応募しながら学習を続けるのが、効率的な進め方です。
転職活動は、数週間から数か月かかります。不合格が続くと、気持ちが落ち込むこともあります。次のような工夫で、無理なく続けましょう。
✔ ポイント
選考の結果は、あなたの価値そのものではなく、「企業の条件と、そのときの準備状況が合ったか」の結果です。落ちた理由を整理して、次に活かすことが、内定への近道です。
担当者との相性や、紹介される求人が合わないと感じたら、我慢せずに動きましょう。担当変更の依頼、別のエージェントとの併用、乗り換えといった方法があります。例文や判断基準は、転職エージェントのデメリットと注意点で解説しています。
30代の転職活動の進め方(応募を絞る、面接をまとめる)は、こちらでも解説しています。
▶ 30代未経験からIT転職は可能?年収・職種・企業選びと成功のコツ
内定が出ると、承諾の期限は、1週間ほどに限られる場合が多くあります。会社によっては、延ばしても、2週間ほどです。この期限を延ばせない会社も、多くあります。
面接は、1〜2回の会社が多く、オンラインと対面があります。スーツの準備も、早めにお願いしています。履歴書・職務経歴書は、アルバイトの履歴書など、情報をいただければ、当社で作成のお手伝いもできます。
次にやること
あわせて読みたい:IT転職エージェントの面談では何を聞かれる?準備と答え方【未経験向け】
同じように、IT以外の職種からの転職が中心です。キャリアカンパニーで2025年8月〜2026年7月に入社が決まった201名の集計です。
出典:キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月に入社が決まった201名。定着率は、入社後1年以内に退職しなかった方の割合(201名が対象))
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 前職がIT以外だった方の割合(全体201名) | 90% |
| 入社後1年以内の定着率(201名が対象) | 98% |
※自社集計(2025年8月〜2026年7月に入社が決まった方。定着率は、入社後1年以内に退職しなかった方の割合(201名が対象))。
内定が出たあとの進め方は、IT転職の内定が複数出たときの選び方で解説しています。
人によって異なります。キャリアカンパニーで2025年8月〜2026年7月に入社が決まった201名では、面談から内定までの期間は中央値で40日でした(自社集計)。入社日は、退職の手続きや引き継ぎで変わります。
進められます。面接に行ける曜日・時間帯を早めにエージェントへ伝え、日程を調整してもらいましょう。現在の勤務先に伝えるタイミングは、職場の状況や就業規則によって異なるため、迷う場合はエージェントに相談してください。
承諾の期限は企業によって異なります。条件に不明な点があれば、承諾する前にエージェントを通じて確認し、必要なら回答期限の相談もしましょう。
法律上は申し出から2週間で退職できるとされていますが、就業規則で期限が定められている会社も多く、引き継ぎも必要です。入社日が決まったら、早めに上司へ相談しましょう。
問題ありません。複数のエージェントを比較すると、紹介される求人や担当者との相性の違いが分かります。同じ企業に重複して応募しないよう、応募状況は自分で管理しましょう。
この記事の内容をふまえて、自分の場合はどうなのかを知りたい方は、キャリアカンパニーの無料相談をご利用ください。経験や希望に合わせて、キャリアアドバイザーがご相談に対応します。
アドバイザー
百瀬将悟
大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。