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未経験IT転職の面接でよく聞かれる質問と答え方

未経験IT転職の面接でよく聞かれる質問と答え方
更新日:2026.10.18

目次

未経験IT転職の面接では、「知識の量」よりも、「質問の意図に沿って、理由まで含めて答えられるか」が見られています。面接官が見ている素養は、企業が違ってもほぼ共通です。この記事では、その5つの素養、答え方の型、よく聞かれる質問への回答例(架空の例)、NGな答え方、前日・当日のチェックリストまでまとめました。

この記事のポイント

  • 面接官が見ているのは5つの素養(コミュニケーション・継続力・タスク管理・計画性・問題解決)
  • 答え方の型は「結論 → 理由 → 具体例」。質問の意図をくんで答える
  • よく聞かれる12の質問の意図と回答例つき
  • NGな答え方・短期離職の伝え方・前日当日のチェックリストつき

面接官が見ているのは「5つの素養」

面接では志望動機や経歴を聞かれますが、質問の裏では、どの企業でも共通して次の5つが確認されています。企業ごとに求める人物像の細部は違っても、この5つは外せません。

特にIT・インフラの現場は、障害対応や納期など、止められない・遅らせられない仕事が多い分野です。そのため、「計画性」と「問題解決能力」を裏づけるエピソードを、前職の経験から1つずつ用意しておくと、面接で強い武器になります。

答え方の基本ルール3つ

ルール1:「自分が話したいこと」ではなく「面接官が知りたいこと」に答える

質問には必ず意図があります。たとえば「夜勤は大丈夫ですか?」という質問は、体力を聞いているだけではありません。「夜勤が発生する理由を理解したうえで応募しているか」を確認しています。

ルール2:「結論 → 理由 → 具体例」で、一問一答にならない

質問の答えを一言で終えてしまうと、面接が尋問のようになり、人柄が伝わりません。最初に結論を言い、次に理由、最後に具体例を添える型で答えましょう。

ルール3:マイナスのことは「改善策」とセットで話す

短所や失敗、短期離職などマイナスのことは、隠す必要はありません。ただし、マイナスだけを話して終わるのはNGです。「何が原因で、今どう改善しているか」まで一緒に話すと、成長できる人という印象に変わります。聞かれていないことを長々と話し続けるのも、避けましょう。

よく聞かれる質問12問と回答例

ここからは、面接でよく聞かれる12の質問を、「面接官の意図」と「回答例」でまとめます。回答例は架空の例です。そのまま使わず、自分の経験に置き換えて、声に出して練習してください。

Q1. 自己紹介をお願いします

面接官の意図:経歴の全体像と、話し方・人柄を確認しています。

回答例(架空の例)

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇と申します。大学卒業後、食品メーカーで3年間、法人営業を担当しました。既存のお客様への対応と、提案資料の作成が主な業務です。急な依頼が重なる中でも、優先順位を整理して対応することを心がけてきました。現在はCCNAの取得に向けて学習しており、ITインフラの仕事に絞って転職活動をしています。本日はよろしくお願いいたします。

ポイントは、「学歴・職歴 → 頑張ってきたこと → 今の学習と志望」を1分以内にまとめることです。長くなりすぎないように、深掘りされそうな部分は、あえて詳しく話しすぎず質問を待ちます。

Q2. なぜITなのですか?/なぜインフラ(その職種)なのですか?

面接官の意図:職種を変える覚悟と、一貫性があるかを確認しています。

回答例(架空の例)

理由は2つあります。1つ目は、専門的なスキルを身につけて長く働きたいと考えたからです。前職では幅広い業務を経験しましたが、専門性を磨けないことに不安がありました。2つ目は、ITは今後も社会を支える分野で、その土台であるインフラの重要性を知ったからです。学習を進める中で、ネットワークやサーバーが止まると多くの人の仕事が止まることを知り、自分もその土台を支える仕事に就きたいと思いました。

「なんとなく将来性がありそうだから」だけだと弱くなります。今の仕事では叶えられないことが、その職種なら叶えられる、という根拠を入れましょう。

Q3. 転職を考えた理由(退職理由)を教えてください

面接官の意図:不満だけで辞めていないか、同じ理由でまた辞めないかを確認しています。

回答例(架空の例)

現職では営業として幅広く経験を積ませてもらいましたが、専門的なスキルが身についている実感を持てませんでした。将来を考えたとき、自分の力を客観的に示せる技術を身につけ、長く安定して働きたいと考え、ITへの転職を決意しました。

「人間関係が悪い」「給料が安い」といった不満は、事実でも、言い方を変える必要があります。事実を曲げずに、「何を実現したいから転職するのか」という目的の言葉に置き換えるのがコツです。詳しくはIT転職の退職理由の伝え方で解説しています。

Q4. 前職で意識して取り組んでいたことは何ですか?

面接官の意図:チームへの貢献意識と、現場で通用する行動の習慣を確認しています。

回答例(架空の例)

チームの一員として、周囲が働きやすくなる行動を意識していました。私の職場では、経験年数の違いから連携ミスが起きやすい場面がありました。そこで、先輩に教わったことを簡単にまとめて共有したり、業務前に声をかけて不安がないか確認したりしました。その結果、チーム内のミスが減り、感謝の言葉をもらう機会も増えました。この姿勢は、ITの現場でも活かせると考えています。

答えは5ステップで組み立てます。「①状況と課題 → ②意識したこと → ③行動 → ④結果 → ⑤ITでの活かし方」です。結果は、数字がなくても「周囲の変化」で十分伝わります。

Q5. 前職で大変だったことは何ですか?どう乗り越えましたか?

面接官の意図:困難への向き合い方と、受け身ではなく自分で動いたかを確認しています。

回答例(架空の例)

大変だったのは、担当グループ内の情報共有が、人によってばらつくことでした。シフト制で顔を合わせる機会が少なく、伝え忘れによる食い違いが起きていました。そこで、情報共有ノートの導入を提案し、まず自分が率先して書くようにしました。最初は書き忘れもありましたが、声かけを続けた結果、全員が使うようになり、トラブルの早期発見にもつながりました。

「大変だった」で終わらず、自分が何を考え、どう動いたかを必ず入れます。他人や環境のせいにする言い方は避けましょう。

Q6. 長所と短所を教えてください

面接官の意図:自己分析ができているか、短所への向き合い方を確認しています。

回答例(架空の例)

長所は計画性です。先を見据えて優先順位を整理し、期限から逆算して動く習慣があります。短所は、慎重になりすぎて動き出しが遅くなることです。今は、完璧な準備を待たず、まず着手して状況に応じて調整するよう意識し、早めに相談することで改善しています。

短所は、仕事に致命的でないものを選び、改善策とセットで話します。長所は、求められる5つの素養と結びつけると効果的です。

Q7. 転職に向けて、どんな学習をしていますか?

面接官の意図:学習の継続性と、本気度を確認しています。

回答例(架空の例)

現在はネットワークの基礎から学んでおり、参考書と動画教材を使って、毎日1時間を目安に学習しています。IPアドレスの役割や、通信を7つの層に分けて考えるOSI参照モデルなど、基本的な用語から理解を深めています。難しい用語も、図解や身近な例えで見ると理解が進むので、継続できています。

学習内容は「何を・どの教材で・毎日どれくらい・どこまで進んだか」を言えるようにします。専門用語を2つは、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。深掘りの質問(例:OSI参照モデルの各層、グローバルIPとプライベートIPの違い)に答えられるように準備してください。

Q8. 夜勤やシフト勤務は大丈夫ですか?

面接官の意図:24時間体制の仕事への理解と、条件の柔軟性を確認しています。

回答例(架空の例)

はい、問題ありません。インフラの仕事では24時間体制の監視・運用が必要なことを理解しています。未経験なので、日勤・夜勤の両方を経験して、状況判断の力を高めたいと考えています。

面接官によっては、「どちらでも大丈夫ですよ」と言って、本音を確かめてくることがあります。迷いなく、一貫して答えられるようにしましょう。「その都度相談させてください」と答えたことで、募集要件に合わないと判断された例もあります。働き方に制約がある場合は、面接より前の段階(エージェントとの面談)で伝えておくのが安全です。

Q9. 3年後、5年後のキャリアプランを教えてください

面接官の意図:入社後の成長イメージと、長く働く意思を確認しています。

回答例(架空の例)

まずは入社後、任された業務を確実にこなし、監視・運用の下流工程の基礎を固めたいです。3年目には後輩に教えられるレベルを目指し、資格の取得を通じて設計・構築にも関われるようになりたいです。長期的には、チームを支える立場になり、長く貢献したいと考えています。

「いつか独立したい」「フリーランスになりたい」といった話は、「いつか辞める人」と受け取られかねません。応募先で積めるキャリアの段階を、具体的に話しましょう。

Q10. 希望年収はいくらですか?

面接官の意図:求人票とかけ離れていないか、柔軟に対応できるかを確認しています。

回答例(架空の例)

基本的には、御社の規定に従いたいと考えております。未経験の領域への挑戦ですので、まずは実務を通じて一日も早く貢献できるようになることを最優先にしています。そのうえで、これまでの社会人経験も考慮していただければ幸いです。

求人票の条件とかけ離れた金額を言うのは避けます。年収について詳しくは、IT転職の年収交渉の進め方を参考にしてください。

Q11. 入社可能時期と、希望の勤務地を教えてください

面接官の意図:入社までのスケジュールと、フットワークの軽さを確認しています。

回答例(架空の例)

〇月以降で、最短の入社を希望しています。現職の引き継ぎがあるため、内定をいただいた後に退職日を調整し、できるだけ早く入社できるよう準備します。勤務地は、通勤が可能な範囲であれば、柔軟に対応できます。

「〇月くらいです」といった曖昧な答えは避け、はっきり伝えます。勤務地に柔軟だと、選考で有利に働くことが多いです。

Q12. 他にも応募している企業はありますか?

面接官の意図:志望度の高さと、軸の一貫性を確認しています。

回答例(架空の例)

はい、インフラエンジニアの未経験歓迎の企業を、複数受けております。その中でも、御社は〇〇という点に魅力を感じており、第一志望です。

いきなり「御社だけです」と言うと、事実と食い違う場合があります。「複数受けている中で、御社が第一志望」という流れで答えるのが自然です。

逆質問|「最後に質問はありますか?」の準備

逆質問は、「企業をどれだけ調べたか」を示すチャンスです。質問を4つほどメモにまとめて、「いくつか質問をまとめてきたので、見てもよろしいでしょうか」と断って聞くと、丁寧な印象になります。

NGな答え方・避けたい発言

避けたい発言なぜNGか言い換えの方向
「将来は開発エンジニアになりたい」(インフラ職に応募しているのに)応募職種への志望が薄いと見なされる応募職種で積みたい経験を軸に話す
「リモートで働きたい」「いつか独立したい」ばかり話す長く働く意思が弱いと受け取られるまずは現場経験を積みたい、と目的を整理する
「研修制度が整っているから志望しました」受け身の姿勢に見える「自分で学ぶ前提で、その努力を後押しする制度が魅力」と伝える
「未経験でも入りやすいから」「友人がいるから」転職理由が弱く、軸がないその会社でなければならない理由を、調べた事実から話す
「頑張ります」「何でもやります」だけ具体性がなく、意欲が伝わらない学習内容や、入社後にやりたいことを具体的に話す
前職や他社の悪口協調性に不安を持たれる事実を簡潔に述べ、改善したい点を前向きに話す

短期離職・ブランクがある場合の伝え方

短期離職や空白期間は、聞かれる前提で準備します。ポイントは、言い訳ではなく、「事実 → 反省 → 学び」の順で伝えることです。

短期離職の伝え方(架空の例)

入社前の情報収集が十分でなく、仕事内容と想像との間にギャップがありました。この点は自分の準備不足だったと反省しています。その経験から、今回は仕事内容や働き方を、複数の情報源で確認したうえで応募しています。

※「なんとなく合わなかった」と軽く聞こえる言い方は避け、事実と反省、今回の対策までを短く話す。

退職理由と、転職を決めた理由は別の質問です。在職中の方は「なぜ転職したいか」、すでに退職している方は「なぜ辞めたか」を聞かれることが多いので、両方答えられるようにしておきましょう。

企業側は何を見ているか|サポートの現場から

キャリアカンパニーでは、企業ごとの面接評価の観点を聞き取り、求職者に共有しています。企業の面接官から聞く内容には、次のような共通点があります。

  • チームで動けるか:チーム内での役割や貢献を、具体的に話せる人が評価されやすい
  • 素直さ:指摘を受け止め、改善する姿勢があるか
  • 実績志向と挑戦意欲:経験から何を学び、次に何に挑戦したいか
  • ITへの関心:学習の理由と、継続している事実
  • 希望条件には「理由」をつける:ワークライフバランスなどの希望は、なぜ大切なのか理由を添える

また、面接の評価が高い人には、「聞かれていなくても、自分から課題と改善点を語れる」という共通点があります。事実を隠さず、失敗や課題から何を学んだかを話せる人は、入社後の伸びしろを感じてもらいやすくなります。

✔ ポイント

面接官の質問は、大きく「①経歴の深掘り」と「②志望動機・将来像」の2軸に分かれます。対策の柱は、「経歴の伝え方」と「志望動機」の2つです。この2つを文章に書き起こしてから、声に出して練習すると、本番で話しやすくなります。

面接前日・当日のチェックリスト(オンライン面接)

✅ 面接前日・当日のチェックリスト

  • ☐  回答のメモを手元に用意した(見ながら話せるように)
  • ☐  カメラの高さを目線に合わせ、背景を無地(またはぼかし)にした
  • ☐  マイク・カメラ・通信環境を事前にテストした
  • ☐  スマートフォンで参加する場合は、画面を横にして固定した
  • ☐  身だしなみ(スーツ・ピアスなどの装飾)を整えた
  • ☐  開始10分前に待機し、入室後に「音声と映像は問題ないでしょうか」と確認した
  • ☐  質問の意図を考えてから、結論から話すよう意識した
  • ☐  逆質問を4つほど用意した
  • ☐  終了後は、当日中にお礼の連絡を入れた(「本日はありがとうございました。改めて、御社で長く働きたいと感じました」など)

練習方法|文章にして、声に出す

  1. 質問ごとに、回答を文章に書き起こす(「結論 → 理由 → 具体例」で)
  2. 回答を、スマートフォンで録音しながら声に出して読む
  3. 聞き返して、長すぎる部分や、聞き取りにくい部分を直す
  4. 1日30分でよいので、入浴前などの隙間時間に、声に出して練習する
  5. 模擬面接で、他人に質問してもらい、深掘りの練習をする

全ての質問が聞かれるわけではありません。ただ、どの質問が来ても落ち着いて答えられるよう、準備しておくことが自信につながります。キャリアカンパニーでは、応募する企業ごとに面接対策を行い、模擬面接も希望の回数だけ実施しています。面談の進め方は、IT転職エージェントの面談で聞かれることもあわせてご覧ください。

面接当日の服装に迷う方は、こちらも参考にしてください。
▶ 中途採用の面接の服装|スーツ・私服・オンラインの選び方

30代の面接で聞かれやすい質問(年齢・年収・夜勤など)は、こちらでも解説しています。
▶ 30代未経験からIT転職は可能?年収・職種・企業選びと成功のコツ

この記事のまとめ

  • 面接官が見るのは、コミュニケーション・継続力・タスク管理・計画性・問題解決の5つの素養
  • 答え方の型は「結論 → 理由 → 具体例」。質問の意図をくんで答える
  • マイナスのことは、改善策とセットで話す
  • 夜勤・年収・入社時期などの条件は、迷いなく、一貫して答える
  • 文章に書き起こし、声に出して練習する

次にやること

  1. よく聞かれる12問のうち、まず自己紹介・志望動機・退職理由を文章にする
  2. 録音して聞き返し、長さと話し方を直す
  3. 模擬面接で、深掘りされる練習をする

あわせて読みたい:IT転職の自己PRの書き方|未経験向けの構成と例文

キャリアカンパニーの支援実績(自社集計)

前職がIT以外の方が多く、面接でも前職の経験の伝え方が重要です。キャリアカンパニーで2025年8月〜2026年7月に入社が決まった201名の集計です。

項目結果
前職がIT以外だった方の割合(全体201名)90%
面談から内定までの期間(中央値)40日
内定までに応募した会社数/内定をいただいた会社数(1人あたり平均)5社/4社
入社後1年以内の定着率(201名が対象)98%

※自社集計(2025年8月〜2026年7月に入社が決まった方。定着率は、入社後1年以内に退職しなかった方の割合(201名が対象))。年収は中央値で、個人が特定されない形で集計しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験の面接では、何を一番見られますか?

学習意欲、コミュニケーション、前職の経験をどう活かせるか、といった点が見られることが多いです。応募先によって重視点は異なります。

Q2. 答えられない質問をされたら、どうすればよいですか?

知ったかぶりをせず、「勉強中で、まだ理解が浅い部分です」と正直に伝えたうえで、分かる範囲を説明しましょう。

Q3. 面接で、転職理由はどう伝えればよいですか?

不満だけを伝えるのではなく、「何を実現したいか」まで添えます。前職の批判にならないよう注意しましょう。

Q4. 逆質問は何を聞けばよいですか?

入社後の育成や、1日の仕事の流れ、チームの体制などを聞くと、働くイメージが具体的になります。給与や休暇だけに偏らないようにしましょう。

Q5. オンライン面接で気をつけることはありますか?

通信環境と音声・映像を事前に確認し、静かな場所で受けましょう。資料やメモを手元に置いておくと安心です。

質問の最初の一言は、IT転職の面接の自己紹介(1分の例文つき)を、面接の最後の質問は、IT転職の逆質問|質問30選とNG例を、あわせてご覧ください。

内定が出たあとの比べ方は、IT転職の内定が複数出たときの選び方をご覧ください。

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この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

アドバイザー

百瀬将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。

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