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COLUMN エンジニア転職

コールセンターからIT業界へ転職できる?ヘルプデスク・インフラエンジニアに活かせる経験と、未経験からの進め方

コールセンターからIT業界へ転職できる?ヘルプデスク・インフラエンジニアに活かせる経験と、未経験からの進め方

コールセンターからIT業界へ転職できる?ヘルプデスク・インフラエンジニアに活かせる経験と、未経験からの進め方

目次

結論|コールセンターの経験は、IT職の「入り口」で活かしやすい

コールセンターからIT業界への転職は、十分に目指せます。特に、ヘルプデスク・テクニカルサポート・運用監視は、コールセンターで身につけた力をそのまま使いやすい仕事です。

  • 電話対応・ヒアリング・切り分け・記録・エスカレーションは、IT職でも毎日使う力です。コールセンターでの経験は「ゼロからのスタート」ではありません。
  • 転職先は、ヘルプデスク → 運用監視 → インフラエンジニア(構築・設計)と、段階的に広げていく道があります。最初の職種で終わりではありません。
  • 未経験からの転職では、ITの学習を始めた事実が大切です。ITパスポートやCCNA、LinuCなどの資格の勉強を始めておくと、志望動機に説得力が出ます。

この記事では、コールセンターの経験が活きるIT職、それぞれの仕事内容と年収、未経験からの進め方、志望動機・職務経歴書での伝え方、働き方の注意点を順番に解説します。

コールセンターからの転職先にIT業界をすすめる理由

コールセンターからの転職先には、事務職や営業職、販売職など、さまざまな選択肢があります。その中でIT業界をおすすめする理由は、次の3つです。

1. 仕事の流れがよく似ている

コールセンターの仕事は、「お客さまの話を聞く → 状況を確認する → マニュアルに沿って案内する → 解決しなければ担当部署へつなぐ → 記録を残す」という流れです。

IT業界のヘルプデスクや運用監視も、「問い合わせやアラートを受ける → 状況を確認する → 手順書に沿って対応する → 解決しなければ上位の担当者へ引き継ぐ → 記録を残す」という流れです。扱う内容がITに変わるだけで、仕事の進め方はとても近いのです。

2. 経験を積むほど、専門性と年収が上がりやすい

コールセンターの仕事は、経験を積んでも仕事の内容が大きく変わりにくい面があります。IT業界では、ヘルプデスクや運用監視から始めて、サーバーやネットワークの構築・設計へと担当を広げることで、専門性と年収を上げていく道筋がはっきりしています。

3. 未経験からの採用がある

IT業界、特にインフラの分野では、未経験から採用する求人が多くあります。当社の紹介実績でも、インフラ職に入社した178名のうち140名が、前職がIT以外の方でした。コールセンター出身の方も、こうした未経験からの採用の対象になります。

コールセンターの経験が活かせるスキル

「コールセンターの経験は、IT業界では役に立たないのでは」と心配する方は少なくありません。実際には、多くの経験がIT職でも活かせます。

コールセンターでの経験IT職での活かし方
電話対応・言葉づかいヘルプデスクやテクニカルサポートで、社員や利用者からの問い合わせに落ち着いて答える
ヒアリング(相手の話を整理して聞く)「いつから・何をしたら・どんな画面が出たか」を聞き取り、原因を探る手がかりにする
切り分け(どこに問題があるか絞り込む)パソコン・ネットワーク・アカウントなど、どこで問題が起きているかを順に確かめる
対応履歴の記録チケット(対応記録)や障害報告に、誰が読んでもわかるように書く
エスカレーション(上位への引き継ぎ)自分で解決できない障害を、決められた基準で上位のエンジニアへ正確に伝える
マニュアル・手順に沿った対応手順書どおりに作業し、手順と違うことが起きたらすぐに報告する
クレーム対応・感情のコントロールシステム障害で困っている利用者に、落ち着いて状況を説明する
KPIを意識した仕事(対応件数・時間など)対応時間や件数の目標がある現場でも、優先順位をつけて仕事を進める

特に評価されやすいのは、ヒアリング・切り分け・エスカレーションです。IT職では、トラブルが起きたときに「何が起きているか」を正確につかみ、必要な人に正しく伝える力が求められます。コールセンターで毎日くり返してきたことは、まさにこの力です。

キャリアカンパニーの現場から|入社後に評価されやすい点

  • 電話対応の力
  • 相手の話を正確に聞く力
  • 問題を整理する力
  • 状況を説明する力
  • クレーム対応の経験

特に、障害対応や問い合わせ対応の場面で活かしやすい経験です。

コールセンターから目指せるIT職の候補

コールセンターの経験を活かしやすいIT職を、仕事内容と向いている人で整理しました。

職種主な仕事内容向いている人
ヘルプデスク社員や利用者からの、パソコン・アカウント・ソフトなどの問い合わせに答える電話対応に慣れていて、人の役に立つことにやりがいを感じる人
テクニカルサポート製品やサービスの、技術的な問い合わせに答える。調査して開発部門へ伝えることもある製品の仕組みを調べるのが好きで、説明が得意な人
運用監視サーバーやネットワークを監視し、異常があれば手順に沿って対応・連絡する手順を守るのが得意で、落ち着いて対応できる人
IT事務IT部門で、パソコンの手配やアカウントの管理、資料作成などを行う事務作業が得意で、まずはIT環境に慣れたい人

ヘルプデスク

ヘルプデスクは、コールセンターの経験を最も活かしやすい職種です。「パスワードを忘れた」「パソコンがネットにつながらない」といった問い合わせに、電話やチャットで対応します。コールセンターとの違いは、問い合わせの内容がITに関するものになることです。くわしくは未経験からヘルプデスクへの転職で解説しています。

テクニカルサポート

テクニカルサポートは、ソフトウェアや機器など、特定の製品の技術的な問い合わせに対応する仕事です。ヘルプデスクより製品の知識が深く求められる分、平均年収はヘルプデスクより高い傾向にあります(次の章で紹介します)。

運用監視

運用監視は、サーバーやネットワークが正常に動いているかを見守り、異常があれば手順書に沿って対応する仕事です。インフラエンジニアの入り口になりやすい職種です。プログラミングを書く仕事ではないので、文系・未経験の方も始めやすいのが特徴です。仕事の内容は監視業務とはでくわしく紹介しています。

IT事務

IT事務は、IT部門の事務を担当する仕事です。いきなり技術職に進むのが不安な方にとって、IT環境に慣れる選択肢になります。ただし、技術の経験を積みにくい場合もあるので、将来エンジニアを目指すなら仕事内容をよく確認しましょう。くわしくはIT事務とはをご覧ください。

キャリアカンパニーの現場から|最初の職種の傾向

ITヘルプデスク、テクニカルサポート、インフラの監視・運用などが多い傾向です。顧客対応の経験を活かせる職種が、選択肢になりやすいためです。

コールセンターから転職したときの年収

職種ごとの平均年収(doda)

転職サービスのdodaが公開している「平均年収ランキング2025」で、コールセンターの経験を活かしやすいIT職の平均年収は、次のとおりです。

職種(doda)平均年収
ヘルプデスク362万円
運用/監視/保守389万円
テクニカルサポート432万円
ネットワークエンジニア455万円
サーバーエンジニア469万円
(参考)全職種429万円

これは経験者も含めた平均です。未経験で入社した直後の年収とは違うので注意してください。一方で、ヘルプデスクや運用監視から、ネットワーク・サーバーのエンジニアへ進むほど、平均年収が高くなることがわかります。

未経験で入社したときの年収(当社の紹介実績)

当社の紹介実績では、前職がIT以外でインフラ職に入社した未経験者140名の、入社時の想定年収の中央値は320万円でした(前職の中央値は300万円)。

未経験からの入社時は、大きく年収が上がるとは限りません。ただし、IT業界では経験を積むほど年収が上がる道筋があります。当社の紹介実績でも、IT経験者として転職した38名の年収の中央値は、330万円から420万円に上がっています。年収の考え方はインフラエンジニアの年収でくわしく解説しています。

未経験からの進め方|4つのステップ

コールセンターからIT業界へ転職するときの進め方を、4つのステップで紹介します。

ステップやることポイント
1. 職種を決めるヘルプデスク・運用監視など、最初の職種と将来の方向を考える「最初の職種」と「その先」を分けて考える
2. 学習を始めるITパスポート・CCNA・LinuCなどの勉強を始める合格前でも「学習中」は伝えられる
3. 書類を整える職務経歴書で、コールセンターの経験をIT職の言葉に置き換えるヒアリング・切り分け・記録を具体的に書く
4. 応募・面接志望動機で「なぜIT」「なぜこの職種」を説明する学習の事実と、将来の目標をセットで話す

ステップ1:最初の職種と、その先を決める

まずは、どの職種から始めるかを決めます。コールセンターの経験をそのまま活かしたい方はヘルプデスクやテクニカルサポート、将来インフラエンジニアを目指したい方は運用監視が候補になります。

大切なのは、最初の職種と、その先の目標を分けて考えることです。たとえば、ヘルプデスクから始めて、インフラエンジニアに進む道もあります。この道筋はヘルプデスクからインフラエンジニアへで解説しています。

ステップ2:学習を始めて「事実」をつくる

未経験からの転職では、面接で「ITの勉強は何かしていますか」と聞かれることがよくあります。ここで答えられるように、学習を始めた事実をつくっておきましょう。

資格内容向いている人
ITパスポートITの基礎知識を幅広く学べる国家試験まずITの全体像をつかみたい人
CCNAネットワークの基礎を学べるシスコの資格ネットワークや運用監視を目指したい人
LinuCLinux(サーバーでよく使われるOS)の技術を学べる資格サーバーエンジニアを目指したい人

ITパスポートは、ITの全体像をつかむ最初の一歩になります。転職での評価についてはITパスポートは転職に役立つ?をご覧ください。インフラエンジニアを目指すなら、CCNAやLinuCの勉強を始めると、志望動機とつながりやすくなります。

資格は、合格していなくても「勉強中です」と伝えることができます。どの資格を、いつから、どのように勉強しているかを具体的に話せると、意欲が伝わります。キャリアカンパニーでは、CCNA・LPICなどの無料学習カリキュラムを用意しています。

ステップ3:書類を整える

職務経歴書では、コールセンターの経験を、IT企業に伝わる言葉に置き換えることが大切です。書き方は次の章で紹介します。

ステップ4:応募と面接

応募先を選ぶときは、仕事内容だけでなく、研修の有無や、将来どんな仕事に広げられるかも確認しましょう。未経験からインフラエンジニアを目指す全体の流れは、未経験からのインフラエンジニア転職ガイドでまとめています。

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志望動機・職務経歴書での伝え方

職務経歴書|コールセンターの経験をIT職の言葉に置き換える

職務経歴書では、「電話対応をしていました」だけでは、IT企業には仕事の中身が伝わりません。次のように、IT職でも使う力として書き直してみましょう。

よくある書き方IT企業に伝わる書き方(一例)
電話でお客さま対応をしていました問い合わせの内容をヒアリングし、原因を切り分けて案内していました
マニュアルに沿って対応しました手順書に沿って対応し、手順にない事例はリーダーへ報告していました
対応内容を記録していました対応履歴を、ほかの担当者が引き継げるように記録していました
難しい案件は上司に回しました決められた基準に沿って、上位の担当者へエスカレーションしていました

数字で示せる実績(担当していた業務の範囲、表彰、新人への指導の経験など)があれば、事実の範囲で書き添えましょう。インフラ職向けの職務経歴書の書き方は、インフラエンジニアの職務経歴書でくわしく解説しています。

志望動機|「なぜIT」「なぜこの職種」「何をしているか」

志望動機では、次の3つをつなげて話すと伝わりやすくなります。

  • なぜIT業界なのか:コールセンターでの経験から、ITに関心を持ったきっかけ
  • なぜこの職種なのか:コールセンターの経験が、その職種でどう活きるか
  • 今、何をしているか:資格の勉強など、すでに始めている行動

志望動機の例文(一例)

「コールセンターで、インターネット回線に関する問い合わせを担当してきました。お客さまの話をヒアリングして原因を切り分け、解決できないものは技術部門へ引き継ぐ中で、仕組みそのものを理解して、自分で解決できるようになりたいと考えるようになりました。現在はCCNAの勉強を進めています。貴社の運用監視の仕事では、手順に沿った正確な対応と、状況をわかりやすく伝える力を活かしたいと考えています。将来は、ネットワークの構築にも携われるエンジニアを目指しています。」

例文はそのまま使わず、ご自身の経験に合わせて書き直してください。志望動機の作り方はインフラエンジニアの志望動機でも紹介しています。

面接で伝えるときのポイント

面接では、「コールセンターの仕事が合わなかったから」といった後ろ向きな理由だけを話すのは避けましょう。転職のきっかけに不満があっても、「その経験から、次に何をしたいと考えたか」まで話すことが大切です。

キャリアカンパニーの現場から|面接での経験の伝え方

「電話対応をしていた」だけで終わらせず、問い合わせ内容の整理、問題の解決、対応件数、業務改善などを具体的に伝えるよう助言しています。そのうえで、IT業務にどう活かせるかまで説明しましょう。

コールセンターからIT業界へ転職するときの注意点

IT業界への転職には、事前に知っておきたい点もあります。当社の面談でもお伝えしている内容をまとめました。

注意点内容
夜勤・シフトがある運用監視では、夕方17〜18時から翌朝9〜10時まで勤務し、翌日は休みという夜勤の例がある。夜勤と日勤が混ざる場合もある
土日休みが難しい場合がある最初の数年は、土日祝休みが難しい場合がある。年間休日は120日を超えるケースが多い
プログラミングの仕事ではない運用監視の求人は、プログラミングを書く仕事ではない
早い転職は避けたい最初の3年は現場の経験を積み、1〜2年での早い転職は避けるのがおすすめ
会社選びで将来が変わる商流が深い会社では、単価と給与が上がりにくい

夜勤・シフトは、コールセンターと似ている面もある

コールセンターでシフト勤務の経験がある方は、運用監視のシフトにも慣れやすいかもしれません。ただし、夜勤は生活リズムへの影響もあるので、勤務の形を事前に確認しましょう。夜勤のある働き方はインフラエンジニアの夜勤でくわしく解説しています。

「最初の職種で何年か経験を積む」前提で考える

IT業界では、経験を積んだ年数とその中身が、次の転職での評価につながります。最初の職種に入ったら、すぐに次を考えるのではなく、まずは現場で経験を積むことを前提に考えましょう。ヘルプデスクや運用監視の経験に資格を組み合わせることで、構築・設計の仕事へ広げていく道が見えてきます。

よくある質問

Q1. コールセンターの経験しかなくても、IT業界に転職できますか。

転職できる可能性はあります。ヘルプデスクや運用監視など、未経験から採用する求人があります。当社の紹介実績でも、インフラ職に入社した178名のうち140名は、前職がIT以外の方でした。ヒアリングや切り分け、記録の経験は、IT職でも活かせます。

Q2. コールセンターから転職するなら、どの職種がおすすめですか。

経験をそのまま活かしたい方はヘルプデスクやテクニカルサポート、将来インフラエンジニアを目指したい方は運用監視がおすすめです。どれを選ぶかは、将来どんな仕事をしたいかで考えると決めやすくなります。

Q3. 資格がなくても応募できますか。

資格がなくても応募できる求人はあります。ただし、未経験からの転職では、ITの学習を始めていることが意欲の証明になります。ITパスポートやCCNA、LinuCなどの勉強を始めておくと、面接で話せることが増えます。

Q4. 年収は下がりますか。

入社時の年収は、前職や応募先によって変わります。当社の紹介実績では、前職がIT以外の未経験者140名の入社時の想定年収の中央値は320万円で、前職の中央値は300万円でした。経験を積んで構築・設計に進むほど、年収は上がりやすくなります。

Q5. 文系でもIT業界に転職できますか。

文系の方も転職できます。運用監視の求人は、プログラミングを書く仕事ではありません。手順に沿って正確に対応する力や、状況をわかりやすく伝える力が求められるので、コールセンターの経験が活きます。

Q6. 夜勤がない仕事はありますか。

ヘルプデスクやIT事務など、日勤が中心の求人もあります。一方で、運用監視は夜勤やシフト勤務がある場合が多いです。求人票や面接で、勤務の形を確認しましょう。

Q7. 転職活動にはどのくらいの期間がかかりますか。

人によって変わります。当社の紹介実績では、面談から内定までの中央値は40日でした。応募は平均5社、内定は平均4社です。在職中に進める方も多いので、無理のない計画を立てましょう。

工場・製造業からIT業界を目指す方は、工場・製造業からIT業界へ転職する方法もあわせてご覧ください。

まとめ

  • コールセンターの電話対応・ヒアリング・切り分け・記録・エスカレーションは、IT職でも活かせる
  • 転職先の候補は、ヘルプデスク・テクニカルサポート・運用監視・IT事務
  • dodaの平均年収は、ヘルプデスク362万円・運用/監視/保守389万円・テクニカルサポート432万円。当社の未経験の入社時の想定年収は中央値320万円
  • 未経験からは、ITパスポート・CCNA・LinuCなどの学習を始めた事実をつくると、志望動機に説得力が出る
  • 職務経歴書と志望動機では、コールセンターの経験をIT職の言葉に置き換えて伝える
  • 夜勤・シフトや、最初の数年は土日休みが難しい場合があることも、事前に確認する

まず質問だけしたい方はこちら

出典(確認日:2026年11月4日)

  • doda「平均年収ランキング」職種別/全体(調査期間2024年9月〜2025年8月)
  • キャリアカンパニー自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名)。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。

働き方の注意点は、キャリアカンパニーの面談でお伝えしている内容をまとめたもので、集計した数字ではありません。自社集計の数字は当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。例文は一例です。ご自身の経験に合わせて書き直してください。

この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

株式会社エンデバース 代表取締役
キャリアカンパニー責任者

百瀬 将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。

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