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COLUMN エンジニア転職

インフラエンジニアの年収は?職種別・年代別の相場と、未経験から年収を上げる道筋

インフラエンジニアの年収は?職種別・年代別の相場と、未経験から年収を上げる道筋

インフラエンジニアの年収相場と上げ方(職種別・年代別・工程別)

目次

結論|「平均年収」は経験者の数字。未経験は300万円台から、担当工程で伸びる

インフラエンジニアの年収は、どの数字を見るかで大きく変わります。調べると「約889万円」「約469万円」「約320万円」と、まったく違う金額が出てきます。どれも間違いではなく、対象にしている人が違うのです。

数字出典対象
889万円(平均)厚生労働省 jobtag(令和7年賃金構造基本統計調査)「システムエンジニア(基盤システム)」。設計中心の職業区分で、平均年齢38.3歳
389万〜469万円(平均)doda 平均年収ランキング2025dodaに登録した20〜65歳の正社員。運用・監視389万円〜サーバー469万円
320万円(中央値)キャリアカンパニー自社集計前職IT以外で、インフラ職に入社した未経験者140名の、入社時の想定年収
  • 未経験から入ると、入社時は300万円台が一つの目安です(当社の紹介実績の中央値)。
  • 年収が伸びるかどうかは、担当する工程で決まります。運用・監視から、構築・設計へ担当を広げるほど、公開データの平均年収も高くなります。
  • 「平均年収が高い職種」に入っただけでは、年収は上がりません。どの会社で、どんな経験を積めるかを、入社前に確認することが大切です。

この記事では、公開データと当社の紹介実績をもとに、インフラエンジニアの年収を職種別・年代別・工程別に整理し、未経験から年収を上げていく道筋を解説します。入社1年目の年収をくわしく知りたい方は、未経験インフラエンジニアの初年度年収をご覧ください。

インフラエンジニアの平均年収|公開データの読み方

厚生労働省 jobtag:889万円(設計中心・平均38.3歳)

厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)では、インフラエンジニアは「システムエンジニア(基盤システム)」として掲載されています。令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした数字は、次のとおりです。

項目全国の数字
賃金(年収)889万円
年齢(平均)38.3歳
労働時間(月)173時間
ハローワークの求人賃金(月額・令和7年度)35.3万円
有効求人倍率(令和7年度)2.24倍

この職業区分は、要件定義や設計を行う「ITシステム設計技術者」に分類されています。設計を担う経験者が中心の数字なので、未経験で入社した直後の年収の目安にはなりません。

jobtagには、ITスキル標準(ITSS)のレベル別の年収も載っています(設計・構築、厚生労働省の2023年度委託調査。第1四分位〜第3四分位の範囲)。

スキルレベル年収の範囲
ITSSレベル1〜2420万〜620万円
ITSSレベル3450万〜700万円
ITSSレベル4500万〜780万円
ITSSレベル5以上600万〜950万円

スキルが上がるほど、年収の範囲も上がっていることがわかります。年収は「インフラエンジニアかどうか」より、「何ができるか」で決まると考えるのが現実的です。

doda:職種によって389万〜469万円

転職サービスのdodaが公開している「平均年収ランキング2025」では、インフラに関係する職種の平均年収は次のとおりです。

職種(doda)平均年収
サーバーエンジニア469万円
ネットワークエンジニア455万円
テクニカルサポート432万円
運用/監視/保守389万円
ヘルプデスク362万円
(参考)技術系(IT/通信)全体469万円
(参考)全職種429万円

同じインフラ職でも、運用・監視とサーバーエンジニアでは、平均で約80万円の差があります。これは「運用・監視は損」という意味ではありません。運用・監視は未経験の入り口になりやすく、若い人や経験の浅い人が多い職種なので、平均が低く出やすいと考えられます。

ネットワークエンジニアに絞った年収(dodaの年代別の平均、運用・監視から構築に進んだときの考え方、夜勤手当の見方、CCNA・CCNPとの関係)は、ネットワークエンジニアの年収で解説しています。

年代別の年収|経験を積むほど上がる

dodaの同じ調査で、技術系(IT/通信)の年代別の平均年収は、次のとおりです。

年代技術系(IT/通信)の平均年収
20代398万円
30代519万円
40代649万円

20代から30代で約120万円、30代から40代で約130万円上がっています。ただし、これは同じ人が年齢を重ねて上がった金額ではなく、それぞれの年代の平均です。30代で519万円に届くかどうかは、20代のうちにどんな経験を積んだかによって変わります。

年代別に見ると、インフラ職の未経験採用は20代が中心です。30代からの挑戦については、30代未経験からのIT転職で解説しています。

未経験の入社時の年収|当社の紹介実績では中央値320万円

当社(キャリアカンパニー)の紹介実績で、2025年8月〜2026年7月に入社した201名のうち、前職がIT以外でインフラ職に入社した未経験者140名の年収は、次のとおりでした。

項目中央値
前職の年収(税込・賞与込み)300万円
入社時の想定年収320万円
前職より年収が上がったと集計された方140名中96名(68.6%)

あわせて、インフラ職に入社したIT経験者(経験2年程度)38名は、前職330万円、入社時420万円(いずれも中央値)でした。

読むときの注意点

  • 前職は「実際の年収」、入社時は「想定年収」で、基準が違います。2つの中央値の差(20万円)は、一人ひとりの増減ではありません。
  • 当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。
  • 経験者38名の数字は、対象も人数も違うため、未経験者の見通しには当てはめられません。

それでも、経験2年程度で入社時の年収の水準が変わるという方向性は読み取れます。未経験の入社時に大きく年収が上がるケースばかりではなく、入社後の経験の積み方で伸びが変わる、というのが当社の考え方です。集計の詳しい定義は、インフラエンジニア転職の実態データにまとめています。

工程別に見る年収の上がり方|運用・監視 → 構築・設計 → 上流

インフラエンジニアの年収は、担当する工程と強く結びついています。当社が面談でお伝えしている、一般的なキャリアの進み方は次のとおりです。

段階主な仕事年収の考え方
運用・監視システムの監視、障害の一次対応、手順書に沿った作業未経験の入り口。dodaの運用/監視/保守の平均は389万円
構築・設計サーバー・ネットワーク・クラウドの構築、設計書の作成市場の評価が高い経験。サーバー・クラウドの構築経験は特に評価されやすい
上流・マネジメント要件定義、プロジェクトの取りまとめ、PM上流の経験は年収が上がりやすい

当社の自社集計では、運用・監視を3年以上経験し、資格も持っていた方20名のうち19名(95%)が、入社後半年ほどで構築・設計の業務を担当していました(対象が20名と少ないため、参考値です)。

当社の面談での実感として、運用・監視から構築・設計へステップアップした方は、年収が上がる傾向があります。目安としては、年収50万〜100万円程度のアップが期待できるケースがあります。ただし、これは当社の面談での目安で、集計した数字ではありません。経験年数や技術力、転職先の企業によって変わります。

運用・監視から構築・設計に進む具体的な方法は、運用・監視から構築・設計へ進む方法で解説しています。

インフラエンジニアが年収を上げる5つの方法

1. 構築・設計の経験を積む

年収を上げるうえで最も大きいのは、担当する工程を広げることです。運用・監視の仕事でも、手順書の改善、障害の原因調査、構築作業の補助など、構築・設計につながる経験を自分から取りにいくことが大切です。

2. 評価されやすい資格を取る

資格だけで年収が決まるわけではありませんが、構築・設計の担当を任されるきっかけや、資格手当につながることがあります。

分野代表的な資格
ネットワークCCNA → CCNP
サーバー(Linux)LinuC・LPIC
クラウドAWS認定(ソリューションアーキテクト アソシエイトなど)
国家試験基本情報技術者 → 応用情報技術者

資格の選び方は、インフラエンジニア資格完全ガイド、CCNAとはで解説しています。

3. クラウドの経験を積む

クラウド上のインフラを構築できる人材は、市場で評価されやすい傾向があります。当社の紹介事例にも、インフラエンジニアからクラウドエンジニアに転職し、年収が340万円から450万円になった方がいます(個人の事例です)。詳しくはインフラエンジニアからクラウドエンジニアへのキャリアアップ事例をご覧ください。クラウドエンジニアの年収は、クラウドエンジニアの平均年収にまとめています。

4. 商流の浅い会社を選ぶ

IT業界には、元請け・二次請け・三次請けといった「商流」があります。商流が深い会社では、単価と給与が上がりにくい傾向があります。会社の規模、設立からの年数、エンジニアの配属先、営業の強さなどが判断材料になります。確認のしかたは、未経験インフラエンジニア求人の見極め方とブラックなIT企業の見分け方で解説しています。

5. 経験を積んでから転職する

当社では、最初の3年ほどは現場の経験を積むことをおすすめしています。1〜2年での早い転職は、経験として評価されにくいためです。運用・監視の経験と資格がそろった段階で、構築・設計の求人に応募すると、年収の水準が変わる可能性があります。年収交渉の進め方は、IT転職の年収交渉で解説しています。

入社後に年収が伸びた方に共通していること

当社が支援した方のうち、入社後に年収が伸びた方には、次のような共通点があります。

  • 運用・監視だけでなく、構築・設計の業務に積極的に挑戦している
  • CCNA、LPIC・LinuC、AWSなどの資格の取得や学習を続けている
  • 資格だけでなく、実務経験を積むことを重視している
  • 今の職場で経験できる業務を確認し、キャリアアップにつながる環境を選んでいる
  • 自分のスキルや経験を、具体的に説明できる

最後の「具体的に説明できる」は、社内の評価でも、次の転職の面接でも効いてきます。「何台のサーバーを、どの手順で構築したか」「どんな障害に、どう対応したか」を、日頃からメモしておくと役立ちます。

求人票の年収を見るときの注意点

同じ「年収350万円」でも、内訳によって、毎月の給与や将来の伸び方は変わります。

確認する項目なぜ確認するか
基本給と手当の内訳基本給が低いと、賞与や残業代の計算にも影響する場合があります
固定残業代の有無・時間・金額年収に含まれていると、基本給は見かけより低くなります
夜勤・シフトの手当運用・監視の求人では夜勤がある場合が多く、手当が年収に含まれているかで実態が変わります
資格手当・報奨設けている会社もあります(会社により異なります)
昇給の時期と基準入社時の年収だけでなく、何を基準に上がるのかを確認します

厚生労働省は、固定残業代を賃金に含める場合、固定残業代を除いた基本給の額、固定残業の時間数と金額、超えた分を追加で支払う旨を、求人票などに明示するよう求めています。

当社の面談で、見落とされやすいポイント

当社の面談で、求職者の方が見落としやすいのは次の5つです。

見落としやすいポイント確認のしかた
夜勤手当・シフト手当が年収に含まれている夜勤がない月や、日勤に移ったあとの年収を確認する
固定残業代が月給に含まれている固定残業代を除いた基本給の額と、時間数を確認する
賞与が業績連動になっている記載どおりに支給されるとは限らないため、過去の支給実績を確認する
資格手当・住宅手当など、条件付きの手当が含まれている自分が支給の条件に当てはまるかを確認する
求人票の年収の上限が、未経験者にも当てはまると思っている上限は経験者向けのことが多い。未経験で入社した場合の金額を確認する

特に「年収○○万円〜○○万円」の上限の金額は、経験者を想定していることが多くあります。未経験で応募する場合は、面接や内定の段階で、自分に提示される金額を書面で確認してください。

夜勤の働き方と手当については、インフラエンジニアの夜勤で解説しています。

「インフラエンジニアは年収が低い」は本当?

「インフラエンジニアは年収が低い」「底辺」という声を見かけることがあります。これは、運用・監視の段階の年収だけを見た意見であることが多いと考えられます。

  • 運用・監視の平均(389万円)は、全職種の平均(429万円)より低い
  • 一方で、サーバーエンジニア(469万円)や、設計中心のjobtagの数字(889万円)は高い

つまり、運用・監視にとどまり続けると年収は伸びにくく、担当を広げると伸びる職種です。くわしくはインフラエンジニアは底辺?で解説しています。

キャリアカンパニーの現場から

初年度の年収だけで、転職先を決めないでください

面談で年収の相談を受けたとき、当社がまずお伝えしているのは、未経験からITエンジニアを目指す場合、初年度の年収だけで転職先を判断しないことです。特にインフラエンジニアは、運用・監視から構築・設計へステップアップできる環境かどうかで、その後の年収が変わります。

入社時の年収が多少低くても、実務経験を積める環境であれば、将来の年収アップにつながる可能性があります。反対に、年収の高さだけで選ぶと、希望する技術の経験が積めず、次のキャリアにつながりにくくなることも考えられます。

「3年後・5年後に、どんなスキルを身につけていたいか」から逆算する

目先の年収よりも、3年後・5年後にどのようなスキルを身につけられるかを考えることが大切です。面接では、入社後に担当できる業務の範囲や、構築・設計に進んだ先輩がいるかを確認しましょう。

年収の見通しと会社選びを、相談したい方へ

前職の年収・経験から、入社時にどのくらいの水準になりそうか、どの会社なら構築・設計の経験を積めるかを、専属のキャリアアドバイザーが一緒に整理します。求人票の年収の内訳の読み方も、オンラインで相談できます(60分)。

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よくある質問

Q1. インフラエンジニアの平均年収はいくらですか。

調べる数字によって変わります。厚生労働省jobtagの「システムエンジニア(基盤システム)」は889万円(令和7年・平均38.3歳・設計中心)、dodaの平均年収ランキング2025では、運用/監視/保守が389万円、ネットワークエンジニアが455万円、サーバーエンジニアが469万円です。

Q2. 未経験からインフラエンジニアになると、年収はいくらですか。

当社の紹介実績では、前職がIT以外でインフラ職に入社した未経験者140名の、入社時の想定年収の中央値は320万円でした(前職の中央値は300万円)。当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。

Q3. インフラエンジニアで年収1,000万円は目指せますか。

jobtagのITSSレベル5以上(設計・構築)の年収の範囲(第1四分位〜第3四分位)は600万〜950万円です。上位4分の1は950万円を上回るため、目指せない金額ではありません。ただし、上流工程やマネジメント、高度な専門性を持つ一部の人に限られます。まずは構築・設計の経験を積むことが前提になります。

Q4. 運用・監視の年収は低いですか。

dodaの運用/監視/保守の平均年収は389万円で、インフラの職種の中では低めです。ただし、未経験の入り口になりやすく、経験の浅い人が多いことも影響していると考えられます。運用・監視で経験を積み、構築・設計に進むことで、年収の水準は変わります。

Q5. 資格を取ると年収は上がりますか。

資格だけで年収が決まるわけではありません。ただ、構築・設計の担当を任されるきっかけや、資格手当につながることがあります。会社によって制度が違うため、求人票や面接で確認してください。

Q6. 運用・監視から構築・設計に進むと、年収はどのくらい上がりますか。

当社の面談での目安では、年収50万〜100万円程度のアップが期待できるケースがあります。集計した数字ではなく、経験年数や技術力、転職先の企業によって変わります。

Q7. 年収を上げるために、何年で転職すればよいですか。

当社では、最初の3年ほどは現場の経験を積むことをおすすめしています。運用・監視の経験と資格がそろった段階で、構築・設計の求人に応募すると、選択肢が広がります。

まとめ

  • インフラエンジニアの年収は、見る数字によって対象が違う(jobtag 889万円は設計中心の経験者、doda 389万〜469万円は職種別の平均、当社の320万円は未経験の入社時)
  • 未経験の入社時は、当社の紹介実績で中央値320万円
  • 年収は担当する工程で決まる。運用・監視 → 構築・設計 → 上流と広げるほど上がる
  • 年収を上げる方法は、構築・設計の経験、資格、クラウド、商流の浅い会社選び、経験を積んでからの転職
  • 求人票では、基本給・固定残業代・夜勤手当・昇給の基準を確認する

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出典(確認日:2026年11月2日。dodaは2026年10月22日)

年収の「面談での目安」「共通点」「見落としやすいポイント」は、キャリアカンパニーの面談での実感をまとめたもので、集計した数字ではありません。自社集計の数字は、当社の紹介実績であり、業界全体の数字ではありません。

この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

株式会社エンデバース 代表取締役
キャリアカンパニー責任者

百瀬 将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。

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