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プログラミング言語の選び方|未経験が最初に学ぶ言語を、目的別に決める手順

プログラミング言語の選び方のアイキャッチ画像
2026.10.19

目次

未経験が最初に学ぶプログラミング言語は、「何を作りたいか」と「どんな会社で働きたいか」の2つから、決めるのが近道です。「どの言語が人気か」だけで選ぶと、学習が続かなかったり、求人と合わなかったりすることがあります。この記事では、言語を選ぶ前に整理すること、目的別の選び方、主な言語の特徴、学習の進め方、転職で言語をどう伝えるかを、転職エージェントの視点でまとめました。なお、特定の言語が「一番よい」と断定する記事ではありません。迷ったときに、自分で決められるようになることを、目的にしています。

この記事のポイント

  • 言語選びは、①作りたいもの(目的) ②働きたい会社・職種 ③学びやすさの3つで決める
  • Web開発・データ分析/自動化・スマホアプリ・業務システムなど、目的で、向く言語が変わる
  • 最初の1言語は、深く学ぶ。2言語目以降は、考え方が共通のため、学びやすくなる
  • 運用・監視などのインフラ職は、プログラミングを書く仕事ではない。職種そのものも、先に整理する
  • 転職では、言語名より、何を作り、どう工夫したか(成果物)が、見られる

言語を選ぶ前に、整理しておくこと

「Pythonがよいと聞いたから」「求人が多そうだから」といった理由だけで、言語を選ぶと、途中で、迷いが生じやすくなります。まず、次の3つを整理してください。

整理すること考えるポイント決まらないとき
作りたいものWebサイト・アプリ・データ分析・業務の自動化など、何を作りたいか「便利だと思うもの」「身近な困りごと」から、考える
働きたい会社・職種開発職か、インフラ職か。どんな会社で、どんな仕事をしたいか求人票を、いくつか読み、使われている言語に注目する
学びやすさ文法のわかりやすさ、教材の多さ、質問できる環境初心者向けの教材が多い言語から、始める

求人票を見るときのコツは、「必須の言語」と「あると望ましい言語」を、分けて読むことです。必須の言語は、応募の前に、基礎だけでも学んでおくと、選考に進みやすくなります。

「プログラミングを書く仕事」か、先に確認する

IT業界には、プログラミングを書く仕事(開発)のほかに、インフラ(ネットワーク・サーバー)の運用・構築といった、プログラミングが中心ではない仕事もあります。当社の面談では、運用・監視の求人は、プログラミングを書く仕事ではないと、お伝えしています。「エンジニア=プログラミング」ではない点は、特に、未経験の方が、誤解しやすい点です。

職種の違いは、エンジニアとプログラマーの違いで、解説しています。インフラ職に関心がある方は、インフラエンジニアへの未経験転職ガイドも、あわせてご覧ください。

目的別|言語の選び方

目的ごとに、よく使われる言語を、整理しました。あくまで、一般的な傾向であり、会社や案件によって、使われる言語は異なります。

目的よく使われる言語の例特徴
Webサイトの画面(見た目)を作るHTML・CSS・JavaScriptブラウザで動くものの基本。画面の動きは、JavaScriptで作る
Webサービスの裏側(サーバー側)を作るPython・PHP・Ruby・Java・Goなどデータの処理や保存を担当する。言語ごとに、得意な分野が違う
データ分析・業務の自動化Python文法が読みやすく、データ処理に使える道具が多い
スマホアプリを作るSwift(iPhone)・Kotlin(Android)それぞれの、スマホの専用言語として、使われる
業務システム・大規模なシステムJava・C#など企業の基幹システムなどで、使われることが多い
ゲーム・組み込みC++・C#・Cなど機械に近い処理や、高い性能が求められる分野で使われる
注意|上の表は、一般的な傾向をまとめたものです。同じ言語でも、会社や案件によって、使い方は異なります。希望する会社の求人票で、実際に使われている言語を、確認してください。

迷ったときの、決め方の例

  • 作りたいものが、はっきりしている|その分野でよく使われる言語を選ぶ(例: 業務の自動化ならPython)
  • 作りたいものが、まだ決まっていない|文法が読みやすく、教材が多い言語から始める
  • 応募したい会社が、決まっている|その会社の求人票に書かれた言語を、優先する
  • どれも決められない|まず1つを選び、3か月ほど続けてみて、合わなければ見直す

主な言語の特徴|どんな人・どんな仕事に向くか

Python|読みやすさと、用途の広さ

文法が比較的、読みやすく、初心者向けの教材も多い言語です。Webサービスの裏側、データ分析、業務の自動化、インフラ・運用の自動化など、幅広い用途で使われます。まず、1つ目の言語として、選ばれることも多くあります。資格については、Python 3 エンジニア認定基礎試験とはで解説しています。

JavaScript(HTML・CSS)|画面の動きを作る

ブラウザで動くWebサイトの、画面の動きを作る言語です。HTML(構造)とCSS(見た目)とあわせて学ぶと、成果物が、画面で確認でき、学習の手応えを得やすくなります。サーバー側でも使えるため、Webサービス全体を、1つの言語で作ることもできます。

Java|業務システムなど、大規模な開発

企業の業務システムなど、規模の大きな開発で、使われることが多い言語です。文法は、決まりごとが多く、最初は、やや難しく感じる場合があります。一方で、基礎を、しっかり学ぶことで、ほかの言語を学ぶときにも、役立つ考え方が身につきます。

PHP・Ruby|Webサービスの開発

どちらも、Webサービスの、サーバー側の開発で使われる言語です。Webの開発に特化した、仕組み(フレームワーク)が整っており、Webサービスを作りたい方に向いています。使われている会社の傾向は、求人票で確認してください。

Swift・Kotlin|スマホアプリ

Swiftは、iPhoneのアプリ、Kotlinは、Androidのアプリを作る、代表的な言語です。スマホアプリを作りたいという、明確な目的がある方に、向いています。

C#・C++・Go ほか|用途が絞られる言語

ゲーム、組み込み、高い性能が求められるシステムなど、用途が絞られる分野で、使われます。目的がはっきりしている方が、学ぶとよい言語です。最初の1つ目としては、ハードルが高く感じる場合があります。

学習の進め方|最初の1言語を、深く学ぶ

言語選びで、よくある失敗が、「複数の言語に、手を出して、どれも中途半端になる」ことです。プログラミングの考え方(変数、条件分岐、繰り返し、関数など)は、言語が違っても、共通しています。最初の1言語を、深く学ぶことで、2言語目以降は、学びやすくなります。

  1. 1つの言語を選ぶ|目的と、学びやすさから、まず1つに決める
  2. 基礎文法を、手を動かして学ぶ|教材を読むだけでなく、コードを書いて、動かす
  3. 小さな成果物を、作る|学んだ内容を使い、動くものを1つ作る
  4. 成果物を、人に見せられる形にする|説明文を書き、公開できる状態にまとめる
  5. 応募する求人に、合わせて、足りない部分を学ぶ|求人票の言語・ツールを、確認して、補う

よくある失敗と、対策

失敗原因対策
複数の言語を、同時に学ぶどれが重要か分からず、不安になるまず1言語に、絞って、3か月ほど続ける
教材を読むだけで、コードを書かない理解したつもりになる必ず自分で入力して、動かして確認する
人気だけで、言語を選ぶ目的と合わず、モチベーションが続かない作りたいものから、逆算して選ぶ
成果物を作らずに、応募する何ができるのかが、伝わらない小さくてもよいので、成果物を1つ作る

転職では、言語をどう伝えるか

当社の面談では、言語の経験がどの程度あるかを見る会社が多いと感じています。使える言語やツールは、「何を、どこまで、できるか」を、具体的に伝えることが大切です。言語名を、並べるだけでは、実力が、伝わりにくくなります。

伝え方弱い例強い例
使える言語「Pythonが書けます」「Pythonで、業務の集計を自動化するツールを作りました」
学習の事実「勉強しています」「毎日1時間、3か月、学習を続けています」
成果物「作品があります」「何を作り、何を工夫し、どこで困って、どう解決したか」を説明する
今後「頑張ります」「入社後は、Webの開発で、経験を積みたい」と、方向性を伝える

成果物の作り方や、職務経歴書への書き方は、プログラマーへ未経験で転職する方法で、詳しく解説しています。面接の準備は、面接の自己紹介(1分の例文つき)もご覧ください。

未経験の方の自己紹介の例(書き方の例)

「前職では営業を担当しており、お客さまの要望を整理して、提案する仕事をしてきました。もっと、仕組みから課題を解決したいと考え、Pythonの学習を始めました。現在は、営業の報告書を、自動で作るツールを作っています。今後は、業務の効率化に関わる開発の仕事で、経験を積みたいと考えています。」

注意|上の例は、書き方の例です。事実と異なる内容を話すと、深掘りされたときに答えられなくなります。自分の経験と、実際に作ったものに、置き換えて使ってください。

言語とあわせて学びたい、基礎知識

実際の開発の仕事では、言語の文法だけでなく、次のような基礎知識も、あわせて必要になります。言語の学習が一段落したら、順番に触れておくと、現場での理解が早くなります。

分野内容学ぶタイミングの目安
データベース(SQL)データを保存・取り出すための基本1つ目の言語の基礎が終わったあと
Git(バージョン管理)ソースコードの変更履歴を管理するしくみ成果物を作り始めるとき
Linuxの基本操作サーバーを操作するための基本コマンドWebサービスの公開や、運用にも関わりたいとき
ネットワークの基礎通信のしくみ(IPアドレス・DNSなど)Webの仕組みを、理解したいとき

Linuxや、ネットワークの基礎は、インフラ職への、道にもつながります。資格の取り方は、LinuCとはや、CCNAとはで、解説しています。

独学とスクール、どちらで学ぶか

学習方法は、独学とスクールのどちらにも、良い点と注意点があります。自分の状況に合わせて、選んでください。

独学スクール
良い点費用を抑えられる。自分のペースで進められるカリキュラムがあり、質問できる環境がある
注意点つまずいたとき、解決に時間がかかる。継続が難しい費用がかかる。内容や、サポートの範囲は、事前に確認が必要
向いている人自分で調べて、進めるのが苦にならない人一人だと、続けにくい。質問できる人がほしい人

どちらを選ぶ場合も、「成果物を作り、説明できるようになること」が、ゴールです。スクールを選ぶときは、受講後のサポート内容や、費用を、事前に確認してください。

文系・非IT出身でも、言語は学べるか

プログラミングの学習に、理系の知識は必須ではありません。当社の自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名が対象)では、文系出身の方が92%、前職がIT以外の方が90%でした(業界全体の傾向を示す数字ではありません)。大切なのは、学習を継続できることと、「なぜIT業界で働きたいのか」を、自分の言葉で説明できることです。

数学が苦手でも、Webの開発や、業務の自動化の分野では、基本的な四則演算や、論理的に順序立てて考える力があれば、学習を進められます。苦手意識がある方は、まず、小さなコードを、動かしてみてください。動いた経験が、継続の力になります。

学習期間の考え方

「何か月で、転職できるのか」は、多くの方が気にする点ですが、学習にかかる期間は、学習時間や、目指す職種、過去の経験によって、大きく変わります。そのため、本記事では、具体的な期間の数字は、お示ししていません。

目安にしてほしいのは、「小さな成果物を、1つ完成させる」という、最初の区切りです。完成までの過程で、学習の進み具合や、自分に合う学び方が、分かってきます。そのうえで、応募する職種と、求人を、具体的に絞り込んでいくと、無理のない計画が立てられます。

開発職の仕事の流れを、知っておく

言語を学ぶ前に、開発の仕事が、どのような流れで進むのかを知っておくと、学ぶ内容の優先順位をつけやすくなります。一般的な流れは、次のとおりです。

  1. 要件定義|お客さまの要望を聞き、何を作るのかを、整理する
  2. 設計|画面や、データの流れ、処理の仕組みを、設計書にまとめる
  3. 開発(プログラミング)|設計書をもとに、コードを書く
  4. テスト|設計どおりに動くかを、確認する
  5. リリース・運用|お客さまが使える状態にして、不具合に対応する

未経験で入社した場合は、最初は、開発やテストの工程から担当することが多くあります。そのうえで、設計・要件定義など、上流の工程へ、担当を広げていくことが、キャリアの一つの流れです。当社の面談では、上流の経験を積むことで、PM・コンサルなどへ進みやすくなり、年収も上がりやすくなると、お伝えしています。

つまり、言語の学習は、あくまで「入口」です。入社後に、どの工程を経験できるかも、会社選びの重要な基準になります。

応募の進め方|面接を受ける会社の絞り方

当社の面談での目安として、面接を受ける会社は、興味のある会社に絞り、4〜5社ほどにすると、準備に時間をかけられます。面接は、同じ時期にまとめて受けると、内定の回答期限(1週間ほどが多く、延ばしても2週間ほど)が、重なっても、比べやすくなります。

複数の内定が出たときの、比べ方と、断り方は、IT転職の内定が複数出たときの選び方で、解説しています。

言語を決める前のチェックリスト

  • ☐ 作りたいものを、1つ書き出した
  • ☐ 開発職かインフラ職かを、整理した
  • ☐ 気になる求人票を、3つ以上読み、使われている言語を確認した
  • ☐ 最初に学ぶ言語を、1つに絞った
  • ☐ 小さな成果物を作る目標を、決めた
  • ☐ 学習時間を確保できる、時間帯を決めた

会社を選ぶときに、確認したいこと

言語の学習と同じくらい、「どんな会社に入るか」が、入社後の成長を左右します。当社の面談では、次の点を、確認することをおすすめしています。

  • 育成体制|研修の内容、配属後のサポート、先輩との距離
  • 経験できる工程|設計・開発・テストなど、どの工程を担当できるか
  • 商流|商流が深い(二次受け・三次受けなど)と、単価と給与が上がりにくい傾向がある
  • 使う技術|言語・ツールが、自分の目的と合っているか
  • 配属の決まり方|入社後に、配属先が決まる場合は、希望の通る可能性を確認する

会社選びの見分け方は、ブラックなIT企業の見分け方で、解説しています。1〜2年での早い転職は避け、まずは、3年ほどの経験を目安にすると、次の選択肢が広がります。

キャリアカンパニーのサポート

キャリアカンパニーでは、未経験・若手のITエンジニアの転職を支援しています。「どの言語から学べばよいか分からない」「開発職と、インフラ職の、どちらが向いているか分からない」といったご相談にも、対応しています。企業の人事・役員に直接ヒアリングしており、各社が求める経験や、選考の基準を踏まえて、助言します。

当社の自社集計(2025年8月〜2026年7月入社の201名が対象)では、前職がIT以外だった方が90%でした。入社後1年以内の定着率は、98%です。学習の方向性や、応募する職種を、一緒に整理しますので、お気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験が最初に学ぶなら、どの言語がよいですか

目的によって異なります。業務の自動化やデータ分析ならPython、Webサイトの画面ならJavaScript(HTML・CSS)など、「何を作りたいか」から選ぶのが基本です。目的が決まっていない場合は、文法が読みやすく、教材が多い言語から始める方法もあります。

Q2. 複数の言語を、同時に学んでもよいですか

おすすめしません。プログラミングの考え方は、言語が違っても共通しているため、最初の1言語を深く学ぶ方が、2言語目以降が学びやすくなります。

Q3. 求人の多い言語を、選ぶべきですか

求人の状況も、参考にはなりますが、それだけで選ぶと、目的と合わず、学習が続かないことがあります。希望する会社の求人票で、使われている言語を確認し、目的とあわせて、判断してください。

Q4. 運用・監視の仕事でも、プログラミングは必要ですか

運用・監視の求人は、プログラミングを書く仕事ではない場合が多くあります。ただし、作業の自動化などで、簡単なスクリプトを書く場面はあります。職種ごとの違いを、先に確認することをおすすめします。

Q5. 独学とスクールは、どちらがよいですか

どちらにも、良い点と注意点があります。自分で調べて進めるのが苦にならない方は独学、質問できる環境がほしい方はスクールが、向いています。費用や、サポートの範囲は、事前に確認してください。

Q6. 資格は、取った方がよいですか

資格は、基礎を学んだことを示す材料になりますが、企業が重視するのは、実務経験や成果物です。資格と成果物を、あわせてアピールするのが、おすすめです。

まとめ|言語は、目的から選び、1つを深く学ぶ

  • 言語選びは、作りたいもの・働きたい会社や職種・学びやすさの3つで決める
  • Web開発・データ分析・スマホアプリ・業務システムなど、目的で向く言語が変わる
  • 最初の1言語を、深く学び、小さな成果物を作る
  • 運用・監視などのインフラ職は、プログラミングを書く仕事ではない。職種も先に整理する
  • 転職では、言語名より、何を作り、どう工夫したかを、具体的に伝える

開発職への転職の全体像は、プログラマーへ未経験で転職する方法、バックエンド言語の特徴は、バックエンド言語の選び方で、解説しています。

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この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

アドバイザー

百瀬将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。

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