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COLUMN エンジニア資格

ORACLE MASTER(オラクルマスター)とは?Bronze・Silver・Goldの違い・難易度と、未経験のDB・インフラ転職での使い方

ORACLE MASTER(オラクルマスター)とは?Bronze・Silver・Goldの違い・難易度と、未経験のDB・インフラ転職での使い方

ORACLE MASTER(オラクルマスター)とは?Bronze・Silver・Goldの違い・難易度と、未経験のDB・インフラ転職での使い方

目次

結論|オラクルマスターは「Oracle Databaseを扱える力」を段階で示す資格

  • ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、日本オラクルが認定する、Oracle Databaseの技術者向けの資格です。Bronze・Silver・Gold・Platinumの段階があり、2026年11月時点の最新は「Oracle AI Database 26ai」に対応した資格です。
  • 段階が上がるほど、任される仕事の範囲が広がります。公式の説明では、Bronzeは「手順書に従って基本的な作業を行う」、Silver DBAは「日常の運用管理を一人で行う」、Gold DBAは「運用設計やチューニングを行い、最適な方法を助言できる」レベルです。
  • 未経験の方は、志望する仕事で優先する資格が変わります。インフラ(サーバー・ネットワーク)志望なら、まずCCNAやLinuCがおすすめです。データベースに興味がある方は、BronzeやSilverを学習の目安にするとよいでしょう。ただし、資格だけで採用が決まるわけではありません。

この記事では、オラクル公式サイトで確認できた情報をもとに、グレードの違い・難易度・仕事との関係を整理し、未経験からDBエンジニアやインフラエンジニアを目指す方の使い方をお伝えします。

ORACLE MASTER(オラクルマスター)とは

Oracle Databaseの技術を証明する資格

ORACLE MASTERは、Oracle Databaseを扱う技術者のための認定資格です。Oracle Databaseは、企業の基幹システムなどで使われているデータベース製品です。データベースとは、たくさんのデータを整理して保存し、必要なときに取り出せるようにする仕組みのことです。

公式サイトでは、取るメリットとして「体系的なスキルの習得」「新しいタスクへの挑戦」「社内外におけるスキルの証明」の3つを挙げています。

「オラクル 資格」で調べると、Javaやクラウド(OCI)の資格も出てきます。この記事で扱うのは、データベースの資格であるORACLE MASTERです。

2026年11月時点の最新は「Oracle AI Database 26ai」対応

ORACLE MASTERは、Oracle Databaseのバージョンに合わせて更新されてきました。公式のORACLE MASTER Portalには、最新の「ORACLE MASTER Oracle AI Database 26ai」(Platinum DBAは提供予定)と、Oracle Database 19cに対応した「ORACLE MASTER 2019」が載っています。12cの試験は2022年8月15日で配信を終えましたが、取った資格が失効するわけではないと書かれています。

これから受験するなら、最新の26aiを基準に考えるのがわかりやすいでしょう。提供状況は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトを確認してください。

グレード別の違い|Bronze・Silver・Gold・Platinum

26ai対応の資格と試験の対応表

公式の「資格-試験対応表」をもとに、26ai対応の資格と、取るために合格が必要な試験をまとめました。

認定資格試験名(試験番号)前提資格
Bronze DBABronze DBA Oracle AI Database 26ai Fundamentals(1Z0-185-JPN)なし
Silver DBAOracle AI Database 26ai Administration Associate(1Z0-182-JPN)なし
Silver SQLOracle AI Database 26ai SQL Associate(1Z0-171-JPN)なし
Gold DBAOracle AI Database 26ai Administration Professional(1Z0-183-JPN)Silver DBA(26ai・2019)などの資格
Platinum DBA提供予定公式サイトで確認

ポイントは2つあります。

1つ目は、Silver DBAに前提資格はないことです。2019の資格体系のFAQでは、初めて学ぶ方にはBronze DBAから、基礎が身についている方にはSilver DBAからの受験が案内されています。

2つ目は、Gold DBAには前提資格があることです。Silver DBA(26ai・2019)、Silver(12c・11g)、Gold(2019・12c・11g)のいずれかが必要です。コースの受講は必須ではないと案内されています。

各グレードで証明されるスキル

公式サイトの説明をもとに、各グレードの位置づけを整理しました。右の列は、当社の整理による「向いている人」の目安です。

グレード証明されるスキル(公式の説明の要約)向いている人(当社の整理)
Bronze DBA基本的な知識があり、上位の技術者の指導や手順書に従って基本的な作業を行えるデータベースを初めて学ぶ人
Silver DBA日常的な運用管理(ユーザー管理、監査など)を一人で行えるDBの運用・保守の仕事をしたい人
Silver SQLSELECT文の問い合わせやデータ操作など、SQLを使うスキル開発やデータを扱う仕事をしたい人
Gold DBA運用設計、バックアップ・リカバリ、チューニングなどを行い、最適な方法を助言できるDBの実務経験があり、設計を任されたい人
Platinum DBA止められない環境での設計・構築、可用性の管理、高度な障害対応(26aiは提供予定)大規模システムを担当する上級者

26aiで変わった点

公式サイトでは、26ai対応の資格の特徴として次の点を挙げています。

  • Bronze DBAとSilver DBAは、マルチテナント環境(1つのデータベースの中で、複数のデータベースを管理する仕組み)を前提とした出題になった
  • Silver DBAはDBA分野に絞られ、SQL分野からは出題されなくなった(Silver SQLとの違いが明確に)
  • Gold DBAの主な出題分野に、パフォーマンス管理が加わった

2019と26aiの比較

項目ORACLE MASTER 2019ORACLE MASTER 26ai
対応バージョンOracle Database 19cOracle AI Database 26ai
Bronze DBAの試験1Z0-085-JPN1Z0-185-JPN
Silver DBAの試験1Z0-082-JPN1Z0-182-JPN
Gold DBAの試験1Z0-083-JPN1Z0-183-JPN
Silver SQLの試験1Z0-071-JPN1Z0-171-JPN

2019の資格を持っている方には、公式の「移行パス」があります。たとえば、Silver DBA 2019を持っている方は、1Z0-183-JPNに合格するとGold DBA 26aiを取得できます。

オラクルマスターの難易度|合格率は公表されていない

試験時間・出題数・合格ライン

26ai対応の4つの試験について、公式の試験ページに載っている内容は次のとおりです。出題形式はいずれも選択問題です。

試験試験時間・出題数合格ライン
Bronze DBA(1Z0-185-JPN)120分・70問65%
Silver DBA(1Z0-182-JPN)120分・60問65%
Silver SQL(1Z0-171-JPN)120分・60問65%
Gold DBA(1Z0-183-JPN)120分・65問60%

ORACLE MASTERの認定を受けるには、日本語試験(試験番号の末尾が「-JPN」)を受ける必要があると、公式の試験ページに書かれています。受験料は、公式サイトの「受験チケット」のページで最新の情報を確認してください。

難易度は「任される仕事のレベル」で考える

ORACLE MASTERの合格率は、公式には公表されていません。勉強時間の目安も、公式の数字はありません。難易度は、先ほどの「証明されるスキル」を目安にするとわかりやすくなります。

  • Bronze DBA:手順書や上位の技術者の指示があれば、基本的な作業ができるレベル
  • Silver DBA:日常の運用管理を、一人でこなせるレベル
  • Gold DBA:運用設計やチューニングまで行い、最適な方法を助言できるレベル

グレードが上がるほど、実務の経験がないと理解しにくい内容が増えると考えられます。Bronzeは学び始めの方でも目指せる位置づけです。

DBエンジニアの仕事とオラクルマスターの関係

DBエンジニアの主な仕事

DBエンジニア(データベースエンジニア)は、データベースの設計・構築・運用を担当するエンジニアです。仕事の内容と、関係するグレードの目安を整理しました。

仕事主な内容関係するグレード(目安)
運用・保守データベースの起動・停止、ユーザーの管理、監視、バックアップの確認Bronze DBA・Silver DBA
SQLを使う作業データの検索・更新、表の作成、開発チームとのやり取りSilver SQL
設計・改善バックアップ・リカバリの方針づくり、性能の改善(チューニング)Gold DBA
大規模システムの設計・構築止められないシステムの可用性の設計、高度な障害対応Platinum DBA

この表は、公式の「証明されるスキル」と仕事の内容を、当社が対応づけたものです。会社によって、DBエンジニアの担当範囲は違います。DBエンジニアの仕事内容やキャリアは、データベースエンジニアとはでくわしく解説しています。

現場でOracle Databaseを使うかどうかで、資格の価値が変わる

オラクルマスターは製品の資格なので、応募先がOracle Databaseを使っているかどうかで評価のされ方が変わります。データベースにはMySQLやPostgreSQLなど他の製品もあります。ただ、SQLやバックアップといった基本的な考え方は共通する部分があり、他の製品を扱うときにも役立つと考えられます。

キャリアカンパニーの現場から|企業が見ている経験

  • SQL
  • データベースの構築・運用
  • バックアップと復旧
  • 性能の改善
  • 障害対応
  • データの移行

こうした実務経験が、資格とあわせて見られています。

データベーススペシャリスト試験との違い

IPA(情報処理推進機構)の国家試験「データベーススペシャリスト試験」は、製品を問わず、データベースの設計や管理の知識を問う試験です。オラクルマスターは特定の製品の資格という点が違います。くわしくはデータベーススペシャリスト試験とはをご覧ください。

インフラ(サーバー・クラウド)との関係

データベースはサーバーの上で動いている

データベースは、サーバーとOSの上で動き、利用者とはネットワークでつながっています。そのため、インフラエンジニアとDBエンジニアの仕事は、つながる部分が多くあります。

分野代表的な資格オラクルマスターとの関係
ネットワークCCNAデータベースへの接続はネットワークを通る。接続の設定や障害の切り分けで知識がつながる
サーバー(Linux)LinuC・LPICLinuxのサーバーでデータベースを動かす場面では、OSの操作の知識が役立つ
クラウド各クラウドの認定資格クラウド上でデータベースを使う場合も、基本的な考え方は共通する

Bronze DBAの出題範囲にも「Oracle Network環境の構成」があります。Linuxのコマンドに慣れておくと、データベースの学習も進めやすくなります(Linuxコマンド一覧)。クラウドの基本は、クラウド環境とはで解説しています。

未経験者がオラクルマスターを取るなら|当社の考え方

インフラ志望なら、まずCCNA・LinuC

当社は、未経験・若手のインフラエンジニアの転職を専門に支援しています。その立場からお伝えすると、インフラエンジニアを目指す未経験の方には、まずCCNAやLinuCをおすすめしています。

未経験の方が最初に担当することが多い運用・監視では、ネットワークやサーバー(Linux)の知識を使う場面が多いからです。データベースは、その上で動く仕組みの一つです。くわしくはCCNAとは、LinuCとは、LPICとはをご覧ください。

DBに興味があるなら、Bronze・Silverを学習の目安に

「データベースに興味がある」「将来はDBエンジニアになりたい」という方は、Bronze DBAやSilver DBA・Silver SQLを学習の目安にするのがよいでしょう。Gold DBAは「運用設計」「チューニング」のレベルなので、実務の経験を積んでから目指すほうが、学んだ内容を生かしやすいと考えられます。

志望まず取り組むこと次に考えること
インフラ(サーバー・ネットワーク)CCNA・LinuC(またはLPIC)入社後に、担当システムで使うデータベースを学ぶ
DBエンジニアBronze DBA・Silver SQLで基礎を学ぶSilver DBAで運用管理を学び、実務経験を積んでGold DBA
まだ決めていないITの基礎(ITパスポートなど)と、CCNA・LinuCのどちらか面談などで、向いている仕事を整理する

この表は当社の考え方による一例です。今のご経験や、応募したい会社によって、合う順番は変わります。

キャリアカンパニーの現場から|未経験の方に勧めるか

場合によります。データベースエンジニアを目指す方にはおすすめです。ただし、インフラ全般を目指す場合は、CCNAやLinuCなどを優先することをおすすめしています。

資格だけでは採用は決まらない

大切なのは、資格だけで採用が決まるわけではないことです。未経験の採用では、資格に加えて、なぜその仕事をしたいのか、入社後にどう学び続けるのか、といった点も見られます。

資格は、「自分で学ぶ力がある」「この分野に本気で取り組んでいる」ことを示す材料の一つです。資格の勉強で学んだことを、面接で自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。IT転職で評価されやすい資格の全体像は、IT転職に有利な資格にまとめています。

キャリアカンパニーの現場から|資格を持つ方の転職での評価

Oracle Databaseの専門知識を示す資格として評価されます。特に、データベースの運用・構築の経験があると強みになります。

入社後、運用・監視の仕事の中でデータベースに触れることもあります。そのタイミングで取り組むと、学んだ内容と仕事を結びつけやすくなります。キャリアの道筋は、運用・監視から構築・設計へ進む方法、IT業界の上流工程・下流工程をご覧ください。

オラクルマスターの勉強の進め方

公式の学習リソース

公式のORACLE MASTER Portalでは、学習方法として次のものが案内されています。

目指す資格公式の学習リソース(名称)
Bronze DBA・Silver DBA・Silver SQLORACLE MASTER Bronze/Silver ラーニング・サブスクリプション
Gold DBAORACLE MASTER Gold ラーニング・サブスクリプション
Platinum DBAORACLE MASTER Platinum ラーニング・サブスクリプション
共通Oracle University 無償試験ポイント解説セミナー(不定期開催)

26ai対応の教材は、順次追加される予定と書かれています。このほか、各試験の公式ページには「試験内容チェックリスト」が載っています。どの範囲が出題されるかを、受験前に確認しておきましょう。

学習の進め方の一例

  1. 公式の試験内容チェックリストで、出題範囲の全体を見る
  2. 基本用語(インスタンス、表、ユーザー、バックアップなど)の意味を押さえる
  3. SQLを書く、データベースを起動・停止するなど、手を動かす

ITの勉強全体の進め方は、インフラエンジニアの勉強法でも解説しています。キャリアカンパニーでは、CCNA・LPICなどの無料学習カリキュラムを用意しています(無料学習カリキュラム)。インフラの土台から学びたい方は、あわせてご活用ください。

申し込みの流れ

公式サイトによると、日本語試験は、ピアソンVUE社が配信する試験です。日本語試験を受ける場合は、「受験チケット: Oracle認定資格ピアソン VUE 配信監督付き試験用」を購入するよう案内されています。受験チケットは1回限り有効で、有効期間は6か月です。購入の方法や受験料は、公式サイトの最新の案内を確認してください。

資格の取り方や、未経験からの進み方を相談したい方へ

今の経験や興味に合わせて、どの資格から取り組むか、どんな求人を目指すかを、キャリアアドバイザーと一緒に整理できます(オンライン・60分)。

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よくある質問

Q1. オラクルマスターとは何ですか。

日本オラクルが認定する、Oracle Databaseの技術者向けの資格です。Bronze・Silver・Gold・Platinumの段階があります。2026年11月時点の最新は、Oracle AI Database 26aiに対応した資格です(Platinum DBAは提供予定)。

Q2. Bronze・Silver・Goldの違いは何ですか。

公式の説明では、Bronze DBAは手順書などに従って基本的な作業を行うレベル、Silver DBAは日常の運用管理を一人で行うレベル、Gold DBAは運用設計やチューニングを行い、助言できるレベルです。SQLのスキルを証明するSilver SQLもあります。

Q3. オラクルマスターの合格率や難易度はどのくらいですか。

合格率は公表されていません。26ai対応の試験の合格ラインは、Bronze DBA・Silver DBA・Silver SQLが65%、Gold DBAが60%です。難易度は、グレードごとに求められる仕事のレベルで考えるとわかりやすくなります。

Q4. Bronzeを取らずにSilverから受けられますか。

受けられます。26ai対応のSilver DBAとSilver SQLに前提資格はありません。初めて学ぶ方は、Bronze DBAから始めるのも一つの方法です。

Q5. Goldを受けるのに条件はありますか。

Gold DBA 26aiの認定には、Silver DBA(26ai・2019)などの前提資格と、1Z0-183-JPN試験の合格が必要です。コースの受講は必須ではないと案内されています。

Q6. 未経験でインフラエンジニアを目指すなら、オラクルマスターは取るべきですか。

当社では、まずCCNAやLinuCをおすすめしています。データベースに興味がある方は、BronzeやSilverを学習の目安にするとよいでしょう。資格だけで採用が決まるわけではありません。

Q7. ORACLE MASTER 2019を持っています。取り直しは必要ですか。

公式のFAQでは、Silver DBA 2019を持つ方がGold DBA 26aiを目指す場合、Silver DBA 26aiを取り直す必要はないとされています。移行パスは公式サイトで確認してください。

まとめ

  • ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの技術を段階で証明する資格。最新は26ai対応(Bronze DBA・Silver DBA・Silver SQL・Gold DBA、Platinum DBAは提供予定)
  • Silver DBAに前提資格はなく、Gold DBAにはSilverなどの前提資格が必要
  • 合格率は公表されていない。難易度は「手順書に従って作業できる→一人で運用できる→設計・助言できる」という段階で考える
  • データベースはサーバー・ネットワークの上で動くため、インフラの知識とつながっている
  • 未経験でインフラ志望ならまずCCNA・LinuC。DBに興味があればBronze・Silverを学習の目安に。資格だけで採用は決まらない

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出典(確認日:2026年11月4日)

試験の情報は、2026年11月4日に日本オラクルの公式サイトで確認した内容です。合格率・勉強時間・受験料は、公式ページで確認できなかったため記載していません。「向いている人」「関係するグレード」「取り組む順番」の表は、公式の説明をもとにした当社の整理であり、一例です。

この記事の監修者
百瀬将悟 プロフィール写真

株式会社エンデバース 代表取締役
キャリアカンパニー責任者

百瀬 将悟

大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。

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