
ITエンジニアへの転職やキャリアアップを目指す際、「開発経験」という言葉をよく耳にします。「開発経験」とは具体的にどんな経験を指すのでしょうか?また、未経験からでも開発経験を積むことは可能なのでしょうか?この記事では、「開発経験」の意味や実務経験との違い、未経験から開発経験を積む方法、転職でアピールするコツなどを詳しく解説します。
開発経験とは、IT業界で頻繁に使われる「開発」という言葉を通じて培われるスキルや実績を指します。具体的に説明しましょう。
「開発経験」とは、システムやアプリケーション、Webサービスなどのソフトウェアを実際に作り上げた経験を指します。プログラミング言語を使って設計・実装・テスト・運用まで一連の流れに携わったことがあるかどうかがポイントです。企業の開発プロジェクトに参加した経験だけでなく、個人でアプリを作成したり、チームで共同開発したりした経験も含まれます
はい、なります。必ずしも企業での業務経験だけが「開発経験」とは限りません。趣味で作ったWebサイトやアプリ、プログラミングスクールの課題制作、オープンソースプロジェクトへの参加なども立派な開発経験です。自分で課題を設定し、設計から実装まで手を動かした経験は、転職や就職活動でも十分アピール材料になります。
「開発経験」として評価される活動は多岐にわたります。
などが挙げられます。規模や完成度よりも、「自分で考え、手を動かして何かを作り上げた」という経験が重要です。
【関連コラム】
⇒エンジニアのキャリアに重要なスキルマップとは|作る目的や活用法について解説

「実務経験」は職場での業務全般を指し、幅広い仕事の経験を示します。一方で「開発経験」はシステムやアプリを実際に作る過程に携わった経験を意味します。
スクールの学生の場合「実務は未経験でも、開発経験はあります」というアピールが可能になります。その理由を整理しました。
実務経験とは、企業や組織で業務を遂行することです。クライアントや上司の指示のもと、納期や品質基準を守りながら開発を進めることが求められます。開発現場でのチームワークやコミュニケーション、トラブル対応など、現場ならではのスキルも身につきます。
開発経験とは、個人やチームで何かを作り上げた経験全般です。企業は即戦力を求める傾向が強いため、実務経験を重視しますが、個人開発や学習で得た経験も十分に価値があります。
一般的には実務経験がある方が転職市場では有利です。しかし、未経験からでも開発経験を積み、ポートフォリオやスキルをしっかりアピールできれば、ポテンシャル採用や未経験者歓迎の求人にチャレンジすることは可能です。就職活動のときには「何を作ったか」「どんな課題をどう解決したか」を具体的に伝えることです。
【関連コラム】
⇒SE(システムエンジニア)資格18選!おすすめ資格と学習法を紹介
実際にcareer-accompanyが支援した20代男性は、データ入力・事務職から開発経験を積んでITベンチャー企業のバックエンドエンジニアへ転職し、年収350万円(+70万円)を実現しています。「開発経験ゼロ」からのスタートでも、正しいステップを踏めば転職市場で評価される開発経験は積めます。
未経験者が「開発経験」を積むには、どのような事が必要でしょうか。ステップ毎に解説しましょう。

まずは自分が興味を持てる分野や言語を選び、プログラミングの基礎を学びましょう。書籍やオンライン教材、YouTube、プログラミングスクールなど、学習方法は多様です。最初は「Hello World」など小さなプログラムから始め、徐々にできることを増やしていきましょう。
基礎を学んだら、実際に手を動かして何かを作ってみることが大切です。例えば、
など、自分が「作ってみたい」と思えるものに挑戦しましょう。小さな成功体験が自信につながります。
ある程度スキルが身についたら、クラウドソーシングサービス(例:クラウドワークス、ランサーズなど)で実案件に挑戦したり、IT企業のインターンに参加するのもおすすめです。実際のクライアントやチームと関わることで、実務に近い経験が積めます。
開発経験をアピールするためには、ポートフォリオ(作品集)を作ることが重要です。GitHubやポートフォリオサイトに自分の成果物をまとめ、ソースコードや制作意図、工夫した点などを記載しましょう。見やすく整理されていること、誰でも動作確認できるようにしておくことがポイントです。
\最適なキャリアプランを一緒に見つけましょう!/
ITエンジニアとして活躍するためには、技術力だけでなく、基礎的な知識と実務に活かせるスキルの習得が欠かせません。ポイントを紹介しましょう。
まずは1つ以上のプログラミング言語を使いこなせることが基本です。言語の文法だけでなく、ライブラリやフレームワークの使い方、APIの利用方法なども理解しておきましょう。
開発では、サーバーやデータベースの知識も必要です。Webアプリの場合、サーバー上でプログラムを動かし、データを保存・取得する仕組みを理解しておくと、より実践的な開発ができます。
エンジニアはパソコン作業が中心です。タッチタイピングやショートカットキーの活用、エディタの設定など、作業効率を高めるスキルも重要です。日々の積み重ねで効率が大きく変わります。
現場では複数人で開発を進めることが多いため、Gitなどのバージョン管理ツールや、Slack・Teamsといったコミュニケーションツール、タスク管理ツール(Backlog、Trelloなど)の使い方も身につけておくといいでしょう。
面接やスキルシートで「開発経験」を上手に伝えたいときは、以下に気を付けてください。

ポートフォリオは「見やすさ」と「伝わりやすさ」が重要です。プロジェクトの概要、使用した技術、担当した部分、工夫した点、課題や解決策などを簡潔にまとめましょう。実際に動作するデモや、ソースコードへのリンクもあると説得力が増します。
企業は「どんな技術を使っているか」「どの程度の難易度か」「自分で考えて工夫しているか」などを重視します。また、チーム開発の経験や、問題解決力、コミュニケーション力も評価対象です。
ポートフォリオやGitHubに公開する際は、機密情報や他人の著作物、個人情報が含まれていないか必ず確認しましょう。企業案件やチーム開発で得た成果物は、許可なく公開しないよう注意が必要です。
| 方法 | 内容 | 評価されやすい点 |
|---|---|---|
| 個人開発 | 身近な課題を解決する小さなアプリを作る | 課題発見・設計・実装・公開まで一通り経験できる |
| チーム開発(学習サービス・コミュニティ) | 数人でアプリを作り、役割分担・レビューを体験する | 協力して進める姿勢、Gitの運用経験 |
| オープンソースへの貢献 | 公開されているソフトの、小さな修正・ドキュメント改善に参加 | 他人のコードを読み、ルールに沿って提案する力 |
| ハッカソン・勉強会 | 短期間でアイデアを形にする | スピード感、発表・説明力 |
| 業務の中の改善 | 今の仕事で、ツール・マクロ・スクリプトを作って効率化する | 実際の課題を解決した実績。成果を説明できる |
どの方法でも、「何の課題を、どう解決したか」を説明できることが重要です。大きさより、中身と説明力が評価されます。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 目的 | 誰のどんな課題を、解決するために作ったか |
| 機能 | 主な機能(ログイン・登録・一覧表示など) |
| 使った技術 | 言語・フレームワーク・データベース・公開先 |
| 工夫した点 | 設計・使いやすさ・エラー対策などの工夫 |
| つまずいた点と解決 | 困った点と、どう調べて解決したか |
| 今後の改善 | 次にやりたいこと |
これらを、GitHubのREADMEにまとめておくと、面接で見せやすくなります。
| 質問 | 答えの方向性 |
|---|---|
| 開発経験はありますか? | 個人開発・学習の成果物を、目的・技術・工夫点の順で話す |
| 一番苦労したことは? | 困った点・調べた方法・解決した結果を、具体的に話す |
| チームで開発した経験は? | 役割・レビュー・Gitの運用を話す。なければ、今後の意欲を話す |
「開発経験がない」と悩む必要はありません。実務の経験が少なくても、学習・成果物・工夫を具体的に示せれば、評価されます。アプリケーションエンジニアとはも参考にしてください。
開発経験がないことに、不安を感じる方は多くいます。しかし、企業が未経験者に求めているのは、実務の経験そのものよりも、「自分で学び、作り、説明できる力」です。完成度の高いアプリでなくても、課題・設計・工夫を、自分の言葉で説明できれば、十分に評価されます。
また、開発経験は、実務に就いてから積み上がっていくものです。入社後に、どんな現場で、どんな経験を積めるかを確認し、そこからキャリアを広げる道筋を描くことも大切です。学習と応募を並行して進め、面接で得た気づきを、次の学習に活かしていきましょう。
| 用語 | かんたんな説明 |
|---|---|
| Git | ソースコードの変更履歴を管理するツール |
| GitHub | Gitのリポジトリを公開・共有するサービス |
| リポジトリ | コードと変更履歴を保管する場所 |
| ブランチ | 作業を分けて進めるための、コードの枝分かれ |
| プルリクエスト | 変更内容をチームに確認してもらい、取り込むよう依頼する仕組み |
| コードレビュー | 他の人が書いたコードを確認し、改善点を指摘すること |
| README | プロジェクトの説明(目的・使い方・技術)を書いた文書 |
| デプロイ | 作ったアプリを、サーバーに配置して使える状態にすること |
実務経験は、仕事として開発に関わった経験です。開発経験は、学習・個人開発・チーム開発も含めた、より広い意味で使われます。
評価されます。目的・設計・工夫・つまずきを説明でき、動くものを公開していることが重要です。
大丈夫ですが、Gitの基本操作(コミット・ブランチ・プルリクエスト)に触れておくと、入社後の立ち上がりが早くなります。
大きさより、説明できることが大切です。ログイン・データ登録・一覧表示ができる、小さなアプリで十分です。
見せて問題ありません。GitHubのURLや、実際に動かして見せる準備をしておくと、評価されやすくなります。
開発経験に関するよくある質問を取り上げ、分かりやすく解説していきます。
「自分で設計・実装・テストまで一通り経験したことがある」なら、十分「開発経験あり」と言えます。規模や完成度より、「自分で考え、手を動かしたか」が大切です。
未経験でも、学習意欲や自分で作った成果物、課題解決力が評価されることが多いです。ポートフォリオやGitHubを活用し、自分の成長や工夫を具体的に伝えましょう。
年齢よりも「何を学び、どう行動したか」が重視されます。未経験からでも、積極的に学び続ける姿勢や成果物をアピールできれば、年齢に関係なくチャンスは十分あります。
【関連コラム】
⇒エンジニアにコミュ力は必要?苦手な方でもすぐできるコミュニケーションアップ術
※年収の金額はあくまで目安です。実際の年収は、企業・職種・経験・地域によって異なります。職種別の平均年収は、doda「平均年収ランキング」や、厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)などで最新の数値をご確認ください。
未経験からの挑戦は不安も多いものです。そんなときはキャリアカンパニーへご相談ください。キャリアカンパニーでは、あなたのキャリアチェンジやスキルアップを全力でサポートします。ポートフォリオの添削、転職活動のアドバイスなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。

アドバイザー
百瀬将悟
大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。