
CCNAの勉強時間は?未経験が合格するまでの学習計画と、つまずきやすいポイント
CCNAの合格に必要な勉強時間について、シスコは公式の目安を出していません。必要な時間は、ITやネットワークの経験によって大きく変わります。
そのうえで、キャリアカンパニーの無料カリキュラムでCCNAを学ぶ方を見ていると、次のような傾向があります。
この記事では、CCNA試験の基本と出題範囲、勉強時間の考え方、12週間の学習計画の例、つまずきやすいサブネット計算の考え方、続けるコツを整理します。CCNAという資格そのものについては、CCNAとは?難易度と勉強時間、転職で有利になるか・年収への影響で解説しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験 | 200-301 CCNA(Implementing and Administering Cisco Solutions)。現在の出題範囲はv1.1 |
| 試験時間 | 120分 |
| 受験料 | 300米ドル(シスコ公式サイトの表示。日本円での金額は、申し込み時に確認) |
| 言語 | 英語・日本語 |
| 有効期間 | 3年間。再受験、上位の試験の合格、または継続教育(CE)のクレジットで更新できる |
試験の申し込みや最新の情報は、シスコの公式サイトで確認してください。
CCNA(v1.1)の出題範囲は、6つの分野に分かれています。配点の大きい分野から、学習の時間を多めに取ると効率的です。
| 分野 | 配点と主な内容 |
|---|---|
| 1.0 ネットワークの基礎(Network Fundamentals) | 20%。ネットワーク機器の役割、ケーブル、IPv4・IPv6のアドレスとサブネット など |
| 2.0 ネットワークアクセス(Network Access) | 20%。VLAN、スイッチの設定、無線LAN など |
| 3.0 IP接続(IP Connectivity) | 25%。ルーティングの考え方、スタティックルート、OSPF など |
| 4.0 IPサービス(IP Services) | 10%。NAT、DHCP、DNS、NTP など |
| 5.0 セキュリティの基礎(Security Fundamentals) | 15%。アクセス制御、パスワード、VPNの考え方 など |
| 6.0 自動化とプログラマビリティ(Automation and Programmability) | 10%。ネットワークの自動化、クラウド、AIの基礎 など |
最も配点が大きいのは「IP接続(25%)」です。また、つまずきやすいサブネットの計算は「ネットワークの基礎」に含まれ、ほかの分野を理解する土台にもなります。
CCNAで学ぶ内容は、ネットワークエンジニアの実務とつながっています。たとえば、運用・監視の仕事では、通信ができなくなったときに、機器の状態やログを確認して原因を切り分けます。構築の仕事では、VLANやルーティングを設計し、機器に設定を入れます。CCNAの学習は、こうした仕事の基礎を体系的に身につける機会になります。
CCNAの勉強時間は、これまでの経験によって変わります。たとえば、ネットワークの用語を聞いたことがない方と、ヘルプデスクや運用・監視の仕事でネットワークに触れたことがある方とでは、最初の理解にかかる時間が違います。
| これまでの経験 | 進め方の目安 |
|---|---|
| ITの仕事の経験がない | ネットワークの基礎用語から始める。最初の1か月は「ネットワークの基礎」に時間を使う |
| ITパスポートなどで、ITの基礎を学んだ | 基礎の復習は短くして、サブネット計算とルーティングに早めに進む |
| ヘルプデスク・運用・監視の経験がある | 実務で見た機器や用語と結び付けながら、設定とコマンドの練習を増やす |
当社の受講者で合格しやすいペースは、平日1〜2時間、休日3〜4時間くらいです。1週間に直すと、合計でおよそ11〜18時間になります。このペースで、2〜3か月で合格する方が多くいます。
平日1〜2時間、休日3〜4時間のペースで、3か月(12週間)で受験する場合の計画の一例です。自分の理解度に合わせて、期間を調整してください。
| 時期(例) | 学ぶこと |
|---|---|
| 1〜2週目 | ネットワークの基礎(機器の役割、OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレスの考え方) |
| 3〜4週目 | サブネットの計算を集中して練習する。毎日、計算問題を解く |
| 5〜6週目 | ネットワークアクセス(スイッチ、VLAN)。シミュレーターで設定を試す |
| 7〜8週目 | IP接続(ルーティング、スタティックルート、OSPF) |
| 9週目 | IPサービス(NAT、DHCP、DNS)とセキュリティの基礎 |
| 10週目 | 自動化とプログラマビリティ。全体の苦手分野を復習する |
| 11週目 | 問題集を通しで解き、間違えた分野に戻る |
| 12週目 | 本番と同じ120分で模擬問題を解き、受験する |
2か月で受験する場合は、1〜6週目の内容を少しずつ前倒しにし、問題演習の期間を短くします。どちらの場合も、先に受験日を決めると、計画が崩れにくくなります。
当社の受講者が最もつまずきやすいのが、サブネットの計算です。ここで止まってしまうと、ルーティングなどの先の分野も理解しにくくなります。
サブネットとは、1つのネットワークを、より小さなネットワークに分けたものです。IPアドレスのうち、どこまでがネットワークの部分かを示すのが、「/24」などの表記(プレフィックス長)です。
| 表記 | 使えるホストのアドレスの数(一例) |
|---|---|
| /24(255.255.255.0) | 256個のアドレスのうち、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除いた254個 |
| /25(255.255.255.128) | 128個のうち、126個 |
| /26(255.255.255.192) | 64個のうち、62個 |
| /27(255.255.255.224) | 32個のうち、30個 |
プレフィックス長が1つ増えるごとに、1つのサブネットの大きさは半分になります。この「半分になる」感覚がつかめると、計算が一気に楽になります。
平日1〜2時間、休日3〜4時間のペースで進める場合の、時間の使い方の一例です。
| 時間帯(例) | 勉強の内容 |
|---|---|
| 平日の通勤・すきま時間 | 用語の確認、一問一答。前日に間違えた問題の見直し |
| 平日の夜(1〜2時間) | 教材を1節ずつ読み、その日のうちに問題を数問解く。サブネットの計算を毎日数問 |
| 休日(3〜4時間) | シミュレーターで設定を試す。1週間分の問題をまとめて解き直す |
| 週の終わり | その週に学んだ分野と、間違えた問題を記録し、次の週の計画を立てる |
教材を読む(インプット)だけでなく、その日のうちに問題を解く(アウトプット)ことで、覚えた内容が定着しやすくなります。
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| サブネットの計算を後回しにして、先の分野が分からなくなる | 計画の早い時期に、計算を集中して練習する |
| 教材を読むだけで、問題を解いていない | 1節読んだら、その日のうちに問題を解く |
| 設定やコマンドを、実際に試していない | シミュレーターで、設定を入力して動きを確かめる |
| 一人で悩み続けて、学習が止まる | 質問できる相手や場所を、先に決めておく |
| 受験日を決めずに、学習がだらだら続く | 先に受験日を予約し、そこから逆算して計画を立てる |
| 古い出題範囲の教材を使っている | 現在の出題範囲(v1.1)に対応した教材を選ぶ |
独学に不安がある方へ:CCNAの無料学習カリキュラム
キャリアカンパニーでは、CCNA・LPICなどの無料学習カリキュラムを用意しています。CCNAの研修カリキュラムで、ネットワークの基礎から順に学べます。学習の相談もできます。転職の相談とあわせて利用できます。
オンライン IT スクールを見る| 学び方 | よい点と、気をつけたい点 |
|---|---|
| 独学(教材・問題集) | よい点:自分のペースで進められ、費用を抑えられる 気をつけたい点:分からないところを質問する先がなく、計画も自分で立てる必要がある |
| 学習カリキュラム・スクール | よい点:学ぶ順番が決まっていて、分からないところを質問できる 気をつけたい点:決まった時間を確保する必要がある。費用がかかるものもある |
どちらを選ぶ場合も、合格まで続けられるかどうかは、相談できる相手がいるかで大きく変わります。独学で進める方も、質問できる先を1つは用意しておきましょう。キャリアカンパニーでは、CCNA・LPICなどの無料学習カリキュラムを、転職の相談とあわせて利用できます。
当社の受講者を見ていると、合格まで続く方と、途中で止まってしまう方の違いは、相談できる相手がいるかどうかです。サブネットの計算などで一人で悩む時間が長くなると、学習が止まりやすくなります。
予約の方法や受験の条件は変わることがあります。申し込みの前に、シスコとピアソンVUEの公式サイトで最新の情報を確認してください。
キャリアカンパニーのキャリアアドバイザー(CA)が、CCNAを学ぶ方との面談で見ている実態です。
当社では、CCNAの合格を待たずに、学習を始めた段階から応募を進めることをおすすめしています。企業は、資格の有無だけでなく、「学び続けられるか」を見ているためです。
CCNAに合格したあとの転職の進め方は、CCNA合格後の転職で解説しています。ネットワークエンジニアへの転職の全体像は、ネットワークエンジニアへの転職ガイドもご覧ください。
| 目指す方向 | 次に学ぶものの例 |
|---|---|
| サーバーも扱えるようになりたい | Linux(LPICなど) |
| クラウドの仕事に進みたい | AWSなどのクラウドの入門資格 |
| ネットワークをさらに深めたい | 実務経験を積みながら、上位のCCNP |
ITの全体像から学び直したい方は、ITパスポートで基礎を固めてからCCNAに進む方法もあります。
CCNAの学習と、応募を始める時期を相談したい方へ
いまの学習の進み具合と、目指す仕事をお聞きして、受験の時期と、応募を始めるタイミングを、キャリアアドバイザーと一緒に整理できます(オンライン・60分)。
日程を選んで無料相談を予約するシスコは公式の目安を出していません。必要な時間は、これまでの経験によって変わります。当社の無料カリキュラムでCCNAを学ぶ方は、平日1〜2時間、休日3〜4時間くらいのペースで、2〜3か月で合格する方が多くいます。
独学でも目指せますが、サブネットの計算などで一人で悩む時間が長くなると、学習が止まりやすくなります。当社の受講者を見ていると、相談できる相手がいる方ほど、合格まで続きやすい傾向があります。
当社の受講者で最もつまずきやすいのは、サブネットの計算です。計画の早い時期に集中して練習し、毎日少しずつ問題を解くことをおすすめします。
試験時間は120分、受験料は300米ドル(シスコ公式サイトの表示)です。日本円での金額や最新の情報は、申し込みの前にシスコの公式サイトで確認してください。
合格を待つ必要はありません。当社では、学習を始めた段階から応募を進めることをおすすめしています。書類には「受験予定(学習中)」と書き、面接では学習の進み具合を具体的に伝えましょう。
目指せます。当社の受講者で合格しやすいのは、平日1〜2時間、休日3〜4時間くらいのペースです。通勤などのすきま時間で用語を確認し、まとまった時間は問題演習とシミュレーターに使うと、続けやすくなります。
同じ試験を受け直せるのは、前回の受験の終了から5日(暦日)たってからです。間違えた分野を確認し、配点の大きい分野から復習してから受け直しましょう。
3年間です。期限までに、再受験、上位の試験の合格、または継続教育(CE)のクレジットで更新できます。
CCNAの学習計画や、応募を始める時期は、いまの経験によって変わります。自分の場合の進め方を、キャリアアドバイザーに無料で相談できます(オンライン・60分)。
出典・公式情報(確認日:2026年10月29日):シスコ「200-301 CCNA」/「CCNA Exam v1.1 (200-301) Exam Topics」/「CCNA」/「Exam Registration」。勉強期間・ペース・つまずきやすい点・応募の時期は、キャリアカンパニーの面談で見えている傾向(2026年10月時点)です。
株式会社エンデバース 代表取締役
キャリアカンパニー責任者
百瀬 将悟
大学卒業後、不動産会社に入社。その後、求人広告営業・キャリアアドバイザーを経験。現在は両面型のアドバイザーとIT企業の採用コンサルティングに従事。
採用と転職市場の両方を理解している点を強みとし、「市場価値を高めながら活躍できるエンジニア」になるためのを転職サポート。