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システム運用保守の仕事に就いたエンジニア1年生のしんじさん。最新技術に触れ、充実した日々を送っています。
先輩達に、勉強と学習のコツを質問してみましょう。
エンジニアってずっと勉強が必要って聞くんですけど、やっぱり大変ですか?
継続的な勉強が必要だから大変だと思うこともある。でも興味ある分野を深掘りするので楽しいことも多いよ。インフラ君・開発さんから、それぞれの分野を解説してもらおう。
ネットワークの勉強でルーティングプロトコルを色々覚えたけれど、今のシステム運用の仕事と関係なくて…。役に立つことはあるんですか?
役に立つよ!例えばネットワーク管理システムの運用保守が入ってきたときなど、作業手順書の理解度が違う。障害が起きたときの報告も、用語を知っているとスピーディにできる。
仕事で複数のシステムを運用しています。サーバOSによってUIが違うから、月に一度の月次作業だとちょっとした操作で悩むことがあります。
古いバージョンのサーバOSを使っているシステムも少なくないからね。自宅にある使わないPCへサーバOSをインストールしてみると理解が進むよ。技術書の古本を探して読んでみてもいいと思う。
高校のパソコン部でブログを作ったとき楽しかったから、Web系も興味あるんです。でもWebプログラミングは敷居が高いなと思っていて。何から勉強したらいいですか?
レンタルサーバの契約・ドメイン取得・Wordpressサイトの構築を一通りやってみるといいよ。有料テンプレートを使わず、CSSをカスタマイズしてエンジニア1年生の勉強ブログを作ってみてはどうだろう?
今運用しているシステムで集計が煩わしい部分、プログラマーさんが作ってくれたツールで時短になって僕のミスも減ってありがたくて。プログラム作るのって難しいですよね?
プログラムに興味があるならPythonがおすすめ。良い入門書が増えているから着手しやすいと思うよ。最近はRPAなどのノープログラミングツールを使った開発も人気だから、そっちもチェックしてみたら?
タクシー配車アプリや不動産のVR内覧システム、どうやって作っているんだろう?って気になるんです。システム開発ってどんな感じですか?
システムの設計・開発にも興味があるんだね。プログラム言語の勉強とあわせ、データベースやプロトタイピングやウォーターフォールといった開発モデルの種類や特徴も抑えておくといいよ。
忙しいエンジニアが勉強を続けるには、ちょっとしたコツがあります。時間を有効に使った効率の良い勉強法のポイントを紹介しましょう。
先輩達からすすめられた本を買ったんですが、難しくて読めません。本棚は格好よくなったんですが…
さては、中級者以上の本を購入したね。技術書は自分のレベルにあった本でないと難しいよ。どの分野でも、はじめの一冊は入門書だよ。
初心者が基礎を理解するには、わかりやすく書かれた「入門書」が欠かせません。図解や具体例が多く、解説が丁寧な入門書からはじめましょう。
仕事が終わると疲れてしまってなかなか勉強できないんです。先輩はいつ、どうやって勉強してるんですか?
最近は、通勤電車の中でオンライン学習サービスの動画を見ているよ。通勤時間をそのまま勉強時間にできるからおすすめだよ!
場所や時間にとらわれず、自分のペースで学べるオンライン学習サービス。動画に加え、テキストや問題集のアプリなどもあり、忙しい社会人に人気です。
オンライン学習サービスって、わからない点を質問できますか?僕、仕事でもそうなんですけど、疑問点は詳しい人に直接質問したいなって思うんです。
チャットボットが答えてくれたり、チケット制で質問に答えてくれたりするサービスはあるけれど、サービス毎に違うな…。
だったらうちの本社がやってるITスクールを使うといいよ。
IT企業が運営するスクールでは、講師やキャリアアドバイザーから初学者が必要とする指導やサポートを受けられます。実務の課題に近いケーススタディなどもある実践的な内容で、就業支援も受けられて一石二鳥です。
「未経験からITエンジニアになりたい」と思ったら、ぜひご相談ください。
はじめて学習する分野は、勉強方法がよくわからないものです。どんなふうに勉強していいかわからないときは、資格の勉強からはじめてみてはいかがでしょう?
資格の勉強は、重要なポイントを体系立てて学べます。エンジニア1年生におすすめのIT資格を紹介しましょう。
情報処理技術者試験の「ITパスポート」は、ITに関する基本的な知識を証明する国家資格。
ITの基礎理論、ハードウェア・ソフトウェアの知識、ネットワーク、セキュリティ等が出題されますが難易度は比較的低く、初学者でも取り組みやすい内容です。
思えば、ITパスポートの合格が、エンジニア1年生になるきっかけでした。
いつでも受験できるCBT方式だから、忙しい社会人にもピッタリだね。
情報処理技術者試験の「基本情報技術者試験(FE)」は、エンジニア・プログラマーの登竜門とされる国家資格。
出題範囲は幅広く、プログラミング、データベース、アルゴリズムといった分野に加え、プロジェクト管理やシステム設計もカバーしています。
午前の問題では四択試験で、午後の問題ではプログラムやアルゴリズムについて出題されます。
秋季に受けて落ちてしまって…
私も実は不合格を経験してる。午後試験は時間が足りなくなるんだよね。春季に受けるとき、科目A免除制度を考えてみたら?
基本情報技術者試験(FE)の科目A試験免除制度のご案内|独立行政法人IPA
LPI-Japanの「LPIC Level 1」は、Linuxに関する基礎的な知識とスキルを証明する国際的な資格。
試験は101と102の2つで構成され、システム管理の基本、コマンドライン操作、ユーザー管理、ネットワーク設定などが出題されます。
基本的なコマンドを勉強でき、実務に役立ってます!
コマンドと階層の役割を知っていると、作業手順書の理解に役立つからね。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワークの基礎知識と技術を証明するCisco Systems社の認定資格。
TCP/IP、ルーティング、IPアドレッシングといったネットワーク運用管理の基礎を習得できることから、ネットワークエンジニアの登竜門として人気です。
CCNA – Training & Certifications|Cisco Systems
データセンターではじめてCiscoのルーターを見たときはテンション上がりました!先輩は、上位資格のCCNPをお持ちなんですよね?
それが科目合格なんだよね…
AWS認定クラウドプラクティショナーは、Amazon Web Services(AWS)が提供する、クラウドサービスの基本知識を証明するエントリー資格。
AWSの基本概念、料金モデル、セキュリティ、運用の仕組みを幅広く学べ、専門的なAWS資格へのステップアップにもつながります。
AWSのサービス、名前が似ていて種類が多くて違いがわかりません…
確かにどれも似ているね。でもこの資格を勉強すると一通りわかるようになるから、おすすめだよ。
初めて勉強する分野は、軌道に乗るまでは苦しいものです。しかし理解がある程度まで進むと、視野が広がり学習が楽しくなります。
忙しいエンジニアが、勉強を楽しめるようになるポイントに進むコツとは…
仕事が終わると疲れてしまって、勉強する時間が取れないんです。
資格試験を申し込むことだね。受験を周囲に宣言すると、後に引けなくなって勉強せざるを得なくなる。
あとは、スマホに資格試験の問題集アプリをインストール。とにかく隙間時間を使うんだ!
資格試験に合格しても、実際のマシンの動きはよくわからないな…って思うことがあります。どうしたらいいですか?
サーバーOSだったら、自分の使わないPCにインストールしてみる。ネットワーク機器なら、本社のラボを使うんだよ。実際のCLIを見たり、ケーブルを接続したりすると理解が進む。
机上の勉強に加え、環境の構築もおすすめだよ。
ITエンジニアのキャリア構築には、継続的な学習が欠かせません。新しい技術の勉強や資格試験の合格は、仕事や技術に対する解像度を高めます。
ぜひしんじさんのように、心強い先輩のいる環境で興味ある分野の勉強を進めてください。
学び続ける姿勢が、成長とキャリアアップの鍵になるんだ。自分に合ったメソッドで、強味となる技術を磨いていこう!
キャリアカンパニーは一人ひとりによりそい、ITエンジニアの未来を作るスクール併設のIT企業。
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