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書店やオンラインストアでは、エンジニア向け本が多く並んでいますが、どの本から学べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。エンジニアとして必要なプログラミングや基礎知識はもちろん、技術書やコミュニケーション本など、どのスキルも必要に感じてしまいますよね。
エンジニア1年生のはじめさんは、スキルアップのためにエンジニア向けの本を探している様子。今回は今も本を活用してエンジニアスキルを磨くごろう先輩に、おすすめの本と効率的に学ぶコツについて相談してみました。
システムエンジニア初心者が最初に手にしたい本は、プログラミングや業務知識の基礎学。さまざまな入門書がありますが、中でも図解の多い書籍がおすすめです。
「図解まるわかりプログラミングのしくみ」は、多くの図解が挿入されたプログラミング教本です。言語の違いやアルゴリズム、セキュリティ技術に関する知識など、プログラミングを処理する仕組みからシステム開発の基礎まで学べます。エンジニアになりたてで、あまり業務のイメージが掴めていない方に一読してほしい一冊です。
「ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本」は、実務経験を基にした業務知識がわかりやすくまとめられている一冊です。
財務会計や人事管理、物流・在庫管理など、一般的な分野の業務知識が体系的に学ぶことができるので、業務で活かせる知識が身につきます。第5版は、社会情勢の変化や業務に関連する法規制等も含め解説されています。
「SEの教科書【完全版】」は、コミュニケーションとマネジメントを具体的な事例と合わせて解説している一冊です。著者の実体験を基に、システムエンジニアとして働くうえで身につけておきたいスキルや手法を学べます。
開発中によくあるシーンがまとめられているので、初心者エンジニアなら早めに読んでおきたい一冊でしょう。
ここからはシステムエンジニア以外のエンジニアにもおすすめの技術本を3冊紹介します。
技術本って難しいイメージがあります。
最近の技術本はQ&A形式だったり、図解が多かったり読み進めやすいものが多いから安心してね。
システムエンジニアは、システムやソフトウェアの開発に関わる要件定義から実装テストまでを担う役割のため、幅広い知識が求められます。要件定義や設計は上流工程、開発とテストは下流工程と呼ばれ、参画するプロジェクトによって必要なスキルが異なります。
どの工程でも役立つ知識とスキルが身につくおすすめの書籍は下記の3冊です。
前述の3冊に加え、上記の3冊も新人のシステムエンジニアなら読んでおきたい書籍です。なかでも「先輩がやさしく教えるセキュリティの知識と実務」は、エンジニアの先輩と後輩の会話形式で解説してもらえるので、気軽に読める一冊でしょう。
Webエンジニアは、ECサイトやWebサービスの設計や開発、実装を担う職種です。クライアントから受注して開発するのが基本ですが、自分が担当したサイトやサービスが見えやすいため、エンジニアのなかでも人気のある職種でもあります。
新人のWebエンジニアにおすすめなのは、次の3冊です。
「Webエンジニアの教科書」は、Webエンジニア1〜3年目くらいまでに求められるスキルがまとめられた一冊です。サンプルを見ながら実際に手を動かして学ぶため、確実にスキルが身につきます。
インフラエンジニアは、情報セキュリティなど企業が安定して事業を行う基盤となる領域のため、幅広い知識が求められるのが特徴です。
新人インフラエンジニアになったら、次の3冊は読んでおくと業務知識が理解しやすくなるでしょう。
「絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版」は、ITインフラの基礎から全般の内容がわかりやすくまとめられている一冊です。イラストを見ながら、ITインフラの仕組みやクラウド技術について学べるので、参考書として手元においておくのがおすすめ。
また「インフラエンジニアの教科書」は、インフラエンジニアの役割や業務内容がわからない方向けに詳しく解説されています。
本から学べるスキルは多岐に渡りますが、エンジニアが学ぶなら次の3つから書籍を選んでみるとよいでしょう。
本を読むことで、具体的にどんなスキルが身につくのか教えてください!
エンジニアの基本的なスキルだけでなく、コミュニケーションなどのヒューマンスキルも身につくよ。
プログラミングスキルはエンジニアにとって欠かせない基本スキルであり、常に学習し続けるものです。そのため、さまざまな種類の本を通じて、効率的なコーディング方法やアルゴリズムの基礎、コードの最適化技術を学ぶ必要があります。
本からプログラミングを学ぶ際は「何を作りたいのか」「どんな機能を実装したいのか」目的を明確にしてから書籍を選ぶとより、効果的に学習できます。
目的に合う技術本の選び方がわからない場合は、下記のポイントを参考にしてみてください。
チームで開発を行うエンジニアにとって、コミュニケーションスキルはプログラミングと同じく重要なスキルです。
会話の方法や相槌の打ち方など、さまざまな角度からスキルが学べる書籍が多くあります。円滑に仕事を進めるために読むなら、ケーススタディとしてよくあるコミュニケーションシーンから学べる本を選ぶとよいでしょう。
技術だけでなく、相手にどう伝えるかも考えると仕事がスムーズになるよ。
ビジネスジャンルの本ランキングに絶対コミュニケーション本ありますもんね。さっそく読んでみます!
AIやブロックチェーン、IoTなど、最新テクノロジーについて、基礎から学ぶなら初心者向けにまとめられている本から学習するのがおすすめです。
トレンド技術についての情報はSNSやWeb教材などから追えるものの、ある程度知識が備わっていないと内容を理解しきれません。本であれば解説と共に図解等も入っているケースも多く、単語や仕組みなども理解しやすいでしょう。
ただし、本は出版されるまでにタイムラグがあるため、最新の技術や情報でない可能性がある点には注意が必要です。
基礎が理解できてきたら、技術ブログのコミュニティなども合わせてチェックすると最新技術についての理解が深まりやすいよ。
常に最新情報を探すのは大変そうですが、興味のある分野なら楽しんで学べそうです!
ここからはエンジニアが本から効率的にスキルを身につける方法を3つ紹介します。
言語や技術についての本を選ぶコツってありますか?
レビューが良い書籍や身近な先輩からおすすめの入門書を聞くのがおすすめだよ。
実際に業務で使えるアプリケーションやプログラムを解説している本から、事例を通じてどのように設計・実装するかを学ぶことで、スキルがより深まるでしょう。
本を選ぶ際に目次やサンプルコードを確認し、内容が自分のレベルに合っているか、業務で活かせる実践的な内容が含まれているかを確認するのも大切です。内容が抽象的すぎたり、サンプルコードが少なかったりする場合は、理解するのに時間がかかることもあるため注意しましょう。
読むだけでも一定の知識は身につきますが、手を動かしてコードを書いたり、問題を解いたりしたほうが理解が深まります。一般的な技術本であれば、よくあるトラブルや課題をサンプルにコードが記載されているので、自分で書いてみるとよいでしょう。
エンジニアになりたての頃は◯◯100本ノック系の技術書使ってたけど、早くコードが書けると楽しかったな
かなり勉強になりそうですね!
技術本を使った独学を続けていくと、だんだんとモチベーションが下がってしまう方もいます。独学がつらいと感じ始めたら、SNSやエンジニアが集まるコミュニティなどで仲間を探すのがおすすめです。
プライベートな時間を使って学習しているエンジニアは多く、初心者から先輩まで自分が勉強しやすいコミュニティや環境を探すとよいでしょう。
「一緒に勉強しませんか?」って話しかけていいんでしょうか?
勉強っていうと抵抗がある人もいるから、まずは座談会を開いてみるといいと思うよ!
自分のペースでスキルを磨ける技術本は、手を動かしながら読むのがおすすめです。実際に手を動かすと、まだ理解しきれていなかった基礎や業務知識が認識できるため、効率的に理解を深められるでしょう。
システムエンジニア向けの本は初学者向けから上級者向けまで幅広く販売されているので、まずは自分の理解度に合わせて学べる本を選んでみましょう。