COLUMN キャリアアップ

インフラエンジニアの夜勤を完全解説|実例から学ぶ脱出ロードマップ

インフラエンジニアになったけど、夜勤がきついな…
このまま夜勤を続けていて大丈夫なのかな?

そんな悩みを抱えているあなたに、夜勤の基本知識から具体的な脱出方法、年収アップ戦略まで、あなたのキャリアに役立つ情報を包括的にご紹介します。転職を考えている方も、まだ迷っている方も、ぜひ最後までご覧ください。

インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は「インフラエンジニアって何?」「インフラエンジニアの仕事内容」も併せてご覧ください。

インフラエンジニアの夜勤|基本知識と実態

インフラエンジニアの夜勤について正しく理解することは、今後のキャリア判断において非常に重要です。まずは基本的な知識から、実際の働き方まで詳しく見ていきましょう。

夜勤がある5つの理由

インフラエンジニアに夜勤が発生する背景には、IT社会の構造的な要因があります。

1. 24時間365日稼働システムの監視
現代のWebサービスやクラウドシステムは、基本的に24時間365日の稼働が前提となっています。ECサイトであれば深夜でも購入者がいますし、SNSやゲームサービスも夜間の利用者が多いのが実情です。これらのシステムを支えるサーバーやネットワークには、常時監視が必要になります。

2. 夜間メンテナンスの実施
システムのアップデートやメンテナンス作業は、利用者への影響を最小限に抑えるため、アクセス数の少ない夜間に実施されることがほとんどです。特に基幹系システムの場合、日中の停止は業務に大きな支障をきたすため、夜間作業は避けられません。

3. 障害対応の迅速性
システム障害は予告なく発生します。夜間に発生した障害を翌朝まで放置することは、企業の信頼失墜や売上損失に直結するため、即座の対応が求められます。

4. グローバル対応の必要性
海外展開している企業や、海外からのアクセスが多いサービスでは、時差を考慮した運用体制が必要です。日本時間の夜間が、海外では昼間の業務時間にあたる場合も多く、継続的なサポートが求められます。

5. コスト効率の観点
人件費の削減という観点から、夜間は少数精鋭で運用を行う企業が多いのも現実です。特に運用・保守業務は、経験の浅いエンジニアでも対応可能な業務が中心となるため、新人や若手エンジニアが夜勤を担当することが一般的です。

夜勤の頻度とシフト制度

インフラエンジニアの夜勤は、企業や案件によって大きく異なりますが、一般的なパターンをご紹介します。

2交代制の場合

  • 日勤:8:00-20:00(12時間)
  • 夜勤:20:00-8:00(12時間)
  • 頻度:月4-8回程度

3交代制の場合

  • 日勤:8:00-16:00(8時間)
  • 準夜勤:16:00-24:00(8時間)
  • 夜勤:24:00-8:00(8時間)
  • 頻度:月8-12回程度

厚生労働省の「労働基準法」では、夜勤(22時-5時)には25%以上の割増賃金支払いが義務付けられていますが、実際のシフト運用は企業によって大きく異なるのが現状です。

具体的な業務内容

夜勤時の主な業務内容は以下の通りです。

システム監視業務
監視ツールを使用してサーバーやネットワークの状態をチェックし、異常値や警告が出た場合には初期対応を行います。具体的には、CPU使用率やメモリ使用量、ディスク容量、ネットワーク通信状況などをリアルタイムで監視します。

障害対応・エスカレーション
システム障害が発生した場合、まずは影響範囲の特定と応急処置を行います。自分で解決できない場合は、上位者やベンダーへのエスカレーション(問題の引き上げ)を適切に行うことが重要です。

定期メンテナンス作業
システムのバックアップ取得、ログファイルの整理、セキュリティパッチの適用など、定期的なメンテナンス作業も夜勤の重要な業務です。

レポート作成・引き継ぎ
夜勤中に発生した事象や実施した作業について、詳細なレポートを作成し、日勤チームへの引き継ぎを行います。

年収への影響(手当込み)

夜勤手当は、インフラエンジニアの年収において重要な要素です。

夜勤手当の相場

  • 1回あたり:3,000-10,000円
  • 月間:30,000-80,000円(月8回夜勤の場合)
  • 年間:360,000-960,000円

例えば、基本年収280万円のエンジニアが月8回の夜勤を行った場合、夜勤手当込みで年収330-370万円程度になります。基本給が低い場合、夜勤手当がつくことで300万円を超えることができます。

ただし、夜勤手当に頼った年収構造は長期的には不安定です。年齢を重ねるにつれて夜勤が困難になる可能性もあり、将来的なキャリア設計を考慮する必要があります。

夜勤のメリット・デメリットを解説

夜勤には確実にメリットとデメリットが存在します。転職エージェントとして多くのエンジニアをサポートしてきた中で得た情報を包み隠さずお伝えします。

メリット5選

1. 夜勤手当による収入アップ
最も分かりやすいメリットは収入面です。労働基準法により、22時から5時までの深夜労働には25%以上の割増賃金が支払われます。

2. 平日昼間の自由時間
夜勤明けの平日昼間は、銀行や役所などの手続きを済ませやすく、病院の予約も取りやすいメリットがあります。また、映画館や商業施設も空いているため、プライベートの充実につながります。

3. 通勤ラッシュの回避
一般的な通勤時間とは異なるため、満員電車のストレスがありません。これは意外に大きなメリットで、通勤時間の短縮と精神的負担の軽減を同時に実現できます。

4. 比較的余裕のある業務環境
夜間はシステムトラブルが発生しない限り、比較的落ち着いた環境で業務を行えます。この時間を活用して資格勉強や技術書の読書を行うエンジニアも多く、スキルアップの機会として捉えることも可能です。

5. 残業が発生しにくい
シフト制のため、時間で明確に区切られており、日勤と比べて残業が発生しにくい傾向があります。ワークライフバランスの観点では、プライベート時間の確保がしやすいとも言えます。

デメリット5選

1. 生活リズムの乱れ
最も深刻なデメリットは生活リズムの乱れです。日勤と夜勤が混在するシフトの場合、体内時計が安定せず、慢性的な睡眠不足や疲労感に悩まされることが多くなります。

2. 社会生活への影響
友人や家族との時間を合わせにくく、社会的な孤立感を感じることがあります。特に恋人や配偶者がいる場合、生活リズムの違いが関係に影響を与える可能性もあります。

3. 健康への長期的影響
夜勤による生活リズムの乱れは、肥満、糖尿病、心疾患などのリスクを高めるという研究結果があります。厚生労働省の調査でも、夜勤従事者の健康リスクについて言及されており、長期的な健康管理が重要です。

4. キャリア成長の制約
夜勤業務は主に運用・保守が中心となるため、設計や構築といった上流工程の経験を積みにくい傾向があります。技術的な成長や昇進の機会が限られる可能性があります。

5. 年齢による継続困難性
体力的な負担が大きいため、年齢を重ねるにつれて夜勤の継続が困難になります。30代後半以降も夜勤を続けているエンジニアは少なく、将来的な働き方の見直しが必要になります。

向いている人の特徴

夜勤に向いている人には、以下の特徴があります。

夜勤が向いている人の特徴

  • 睡眠時間をずらしても体調を崩しにくい
  • 体力に自信があり、疲労回復が早い
  • 不規則な生活でも食事や運動の管理ができる
  • もともと夜型の生活リズム
  • 一人での作業に集中できる
  • 収入アップを重視している
  • プライベートの予定調整が柔軟にできる

これってブラック?夜勤の働き方判定基準

うちの会社の夜勤、これって普通なの?

そんな疑問を抱いているあなたのために、正常な夜勤体系と問題のある働かせ方の境界線を明確にお伝えします。

正常な夜勤体系の特徴

まず、健全な夜勤体系の特徴を確認しましょう。

適切な労働時間管理

  • 夜勤1回あたりの労働時間:8-12時間以内
  • 連続夜勤:原則2日まで(最大3日)
  • 夜勤後の休息時間:最低16時間以上確保
  • 月間夜勤回数:8-12回程度

適切な職場環境

  • 夜勤時の人員配置:最低2名以上
  • 緊急時の連絡体制:24時間対応可能な上司・ベンダー
  • 仮眠室や休憩設備の完備
  • 定期的な健康診断の実施

合理的な業務内容

  • 主業務:監視・保守・定期メンテナンス
  • 明確な業務マニュアルの整備
  • エスカレーション基準の明文化
  • 適切な引き継ぎ体制

危険な働かせ方3パターン

以下のような働かせ方をしている企業は、ブラック企業の可能性が高いです。

パターン1:過度な連続夜勤

  • 3日を超える連続夜勤
  • 月16回以上の夜勤シフト
  • 夜勤後の十分な休息時間なし(16時間未満)

このような働かせ方は、労働者の健康を著しく害する可能性があります。過労による事故や健康被害のリスクが非常に高く、即座に改善を要求すべき状況です。

パターン2:サービス残業の常態化

  • 夜勤時間外での作業強要
  • 引き継ぎ時間の無償労働
  • 研修や会議への無償参加強制

シフト制の夜勤では、時間管理が明確であるべきです。時間外労働が常態化している場合は、労働環境の見直しが必要です。

パターン2:不適切な人員配置

  • 夜勤時の一人体制(特に新人)
  • 緊急時の連絡先不明・対応不可
  • 十分な経験を持つスタッフの不在
  • 夜勤時間外での作業強要
  • 引き継ぎ時間の無償労働

安全な夜勤運用には、適切な人員配置と支援体制が不可欠です。孤立した環境での夜勤は、事故やトラブル時のリスクが高すぎます。また、人員が足りない環境でサービス残業が常態化している場合も、労働環境の見直しが必要です。

パターン3:健康管理の軽視

  • 夜勤従事者への定期健康診断なし
  • 体調不良時の配慮なし
  • 休憩設備の未整備

労働安全衛生法では、夜勤従事者に対する健康管理が義務付けられています。これを怠っている企業は、法令違反の可能性があります。

今すぐ転職すべきサイン

以下の状況に該当する場合は、健康と将来のキャリアのために転職を強く検討すべきです。

身体的な危険信号

  • 慢性的な睡眠不足(月の半分以上)
  • 体重の急激な増減(3ヶ月で5kg以上)
  • 頻繁な体調不良(月3回以上)
  • 集中力の著しい低下

労働環境の危険信号

  • 夜勤手当の未払いや不足
  • 連続夜勤が4日以上
  • 一人夜勤の常態化
  • 緊急時のサポート体制なし

キャリア面の危険信号

  • 1年以上同じ監視業務のみ
  • スキルアップの機会なし
  • 上司や先輩の長期夜勤従事(5年以上)
  • 昇進・昇格の見込みなし

転職エージェントとして数多くのインフラエンジニアをサポートしてきた経験から申し上げると、夜勤による健康被害は深刻な問題です。これまでサポートしてきた中で、睡眠障害が悪化してうつ病やパニック障害などの精神疾患に繋がる方を多く見てきました。

体調面での不安がある状態では転職活動において本来のパフォーマンスを発揮しにくく、結果として希望に合わない条件での転職を余儀なくされるケースが少なくありません。健康な状態でのキャリアチェンジこそが、良い条件での転職を実現できることを、多くの転職支援実績から確信しています。

夜勤から脱出する5つの方法【実践ロードマップ】

夜勤からの脱出は決して不可能ではありません。現実的で実行可能な5つの方法を、優先度と成功率の観点から詳しくご紹介します。

①上流工程への転職

成功率:★★★☆☆ 難易度:★★★★☆

インフラエンジニアとしてのキャリアを継続しながら、夜勤を回避する最も理想的な方法です。

システムの設計・構築フェーズを担当するポジションへの転職を目指します。上流工程の業務は基本的に日中のクライアントとの打ち合わせや、計画的な作業が中心となるため、夜勤の必要性が大幅に減ります。

必要なスキル・経験

  • インフラ運用経験2年以上
  • 基本的な設計書読解・作成能力
  • クライアントとのコミュニケーション能力
  • プロジェクト管理の基礎知識

350-500万円程度が期待でき、夜勤手当に依存しない安定した収入を得られます。長期的なキャリア形成の観点でも最も推奨できる選択肢です。

②夜勤なし求人への転職

成功率:★★★★☆ 難易度:★★★☆☆

同じインフラエンジニア職でも、夜勤のない環境への転職を目指す方法です。

ターゲット企業の特徴

  • 社内システム部門(情報システム部など)
  • 中小企業の専属インフラエンジニア
  • 日中のみ稼働するシステムの運用・保守
  • クラウド移行専門の技術者

ただし、夜勤なしの求人は人気が高く、競争が激しい傾向があります。また、夜勤手当がない分、月給が現在より下がる可能性もあります。

③社内異動の交渉

成功率:★★☆☆☆ 難易度:★★☆☆☆

現在の会社内で夜勤のない部署への異動を目指す方法です。

効果的な交渉方法

  • 上司との定期的な面談で意向を伝える
  • 自身のスキルと異動希望部署の業務内容の関連性をアピール
  • 健康面での懸念があれば、医師の診断書を提出
  • 資格取得などの自己研鑽実績を示す

転職活動の手間がかからない反面、社内の人事制度や部署の空き状況に左右されるため、成功率は企業によって大きく異なります。

④転職エージェント活用

成功率:★★★★★ 難易度:★★☆☆☆

IT専門の転職エージェントを活用することで、効率的に夜勤なしの求人を見つけることができます。

キャリアカンパニーの強み
ITエンジニア専門の転職支援を行う私たちキャリアカンパニーでは、夜勤からの脱出を希望する多くのエンジニアをサポートしてきました。企業の採用担当者との日々のやりとりを通じて、どの企業が本当に夜勤なしの働き方を実現できるかを熟知しています。

・夜勤なし求人の豊富な取り扱い実績
・企業の実際の労働環境に関する詳細情報
・面接での夜勤に関する質問対策
・転職後のアフターフォローまで一貫サポート

私たちはあなたの希望条件を最優先に転職支援を行います。妥協のない転職活動をサポートいたします。

⑤資格取得による差別化

成功率:★★★☆☆ 難易度:★★★★☆

専門性の高い資格を取得することで、夜勤のない上流工程やスペシャリストポジションへの転職を有利にする方法です。

推奨資格

  • AWS認定資格:クラウドエンジニアとして差別化
  • CCNA/CCNP:ネットワーク設計・構築への道
  • Linux Professional Institute認定:サーバー技術の専門性
  • 情報処理技術者試験:国家資格として信頼性が高い

夜勤中の空き時間や夜勤明けの時間を活用し、計画的に学習を進めます。オンライン学習サービス(Udemy、Coursera等)や技術書を活用し、実践的なスキルを身につけることが重要です。

資格取得には時間と費用がかかりますが、長期的には年収アップとキャリアの選択肢拡大につながります。特にクラウド関連の資格は市場価値が高く、夜勤なしの求人でも優遇される傾向があります。

年収300万→400万への具体的戦略

夜勤手当に依存した年収構造から脱却し、安定的な年収アップを実現するための戦略をお伝えします。これまで多くのインフラエンジニアの方の転職をサポートした経験と、転職市場の動向を踏まえた現実的なアプローチです。

夜勤手当を活用した貯蓄法

まず、現在の夜勤手当を将来への投資資金として活用する方法をご紹介します。

夜勤手当の戦略的活用
月3-5万円の夜勤手当のうち、最低でも半分(1.5-2.5万円)をスキルアップ投資に回すことを推奨します。具体的には、以下の配分が効果的です。

  • 資格取得費用:月1万円(参考書、試験費用、講座代)
  • 学習環境整備:月5,000円(PC環境、学習ツール)
  • 貯蓄:月1-1.5万円(転職活動期間の生活費確保)

年収300万円(基本給250万円+夜勤手当50万円)の場合、年間24万円を投資に回すことで、2年間で約50万円の自己投資資金を確保できます。この資金を使って取得した資格や経験が、転職時の年収アップにつながります。

スキルアップ投資の優先順位

限られた時間と資金で最大の効果を得るため、優先度の高いスキルから投資していきましょう。

第1優先:クラウド技術
現在のIT業界では、AWS、Azure、GCPなどのクラウド技術者の需要が急激に増加しています。

  • 投資額:年間15-20万円
  • 期間:6-12ヶ月
  • 期待される年収アップ:50-80万円

第2優先:自動化・DevOps
インフラの自動化やCI/CDパイプラインの構築スキルは、上流工程への転職に直結します。

  • 推奨学習内容:Ansible、Terraform、Docker、Kubernetes
  • 投資額:年間10-15万円
  • 期間:6-9ヶ月
  • 期待される年収アップ:30-60万円

第3優先:コミュニケーション・マネジメント
技術スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやチームリーダーとしてのスキルも重要です。

  • 推奨資格:PMP、ITコーディネータ
  • 投資額:年間5-10万円
  • 期間:3-6ヶ月
  • 期待される年収アップ:20-40万円

転職タイミングの見極め

年収アップを目的とした転職には、適切なタイミングがあります。

ベストタイミング

  • インフラ経験:2-3年以上
  • 主要資格:1-2個取得済み
  • 健康状態:良好
  • 転職市場:活況期(通常1-3月、9-11月)

転職準備期間の目安

  • 情報収集・スキル棚卸し:1ヶ月
  • 履歴書・職務経歴書作成:2週間
  • 転職活動:2-3ヶ月
  • 引き継ぎ・転職:1ヶ月

合計で約3~6ヶ月の準備期間を見込んでおくことが重要です。

年収アップ成功事例

実際の成功事例を通じて、年収アップの可能性を確認しましょう。

事例1:運用→構築設計への転職

  • 転職前:年収290万円(夜勤手当込み)
  • 転職後:年収420万円
  • 期間:2年間の運用経験
  • 転職先:中堅SIerの設計チーム

事例3:クラウドエンジニア転職

  • 転職前:年収295万円(夜勤手当込み)
  • 転職後:年収450万円
  • 期間:1.5年間の運用経験
  • 取得資格:AWS 3資格、Docker認定
  • 転職先:上流案件メインのSES企業

これらの事例に共通するのは、計画的なスキルアップと適切なタイミングでの転職活動です。

実際の求人例と転職成功のコツ

転職活動を成功させるには、求人市場の実態を正確に把握し、効果的な戦略を立てることが重要です。

夜勤あり求人の特徴

まず、避けるべき求人の特徴を把握しておきましょう。

典型的な夜勤あり求人の記載例

  • 「24時間365日体制での運用業務」
  • 「シフト制勤務(日勤・夜勤あり)」
  • 「交代勤務制」
  • 「深夜手当支給」

これらのキーワードが含まれている求人は、基本的に夜勤が発生すると考えて間違いありません。また、「勤務時間:応相談」「柔軟な働き方」「業務内容:その他」などの曖昧な表記も注意が必要です。

夜勤なし求人の見つけ方

効率的に夜勤なしの求人を見つけるためのコツをお伝えします。

求人票のチェックポイント

  • 勤務時間の記載(具体的な時間が明記されているか)
  • 休日・休暇制度(土日祝休みの明記)
  • 業務内容(監視・保守メインでないか)
  • 企業規模・業界(安定した企業体質か)

求人票に具体的な記載がある場合は、夜勤になる可能性は低いことが多いです。

面接での夜勤に関する質問対策

面接では、夜勤について必ず確認し、曖昧な回答を避けることが重要です。ただし、条件面を全面に出すのではなく、自然な質問として確認することがポイントです。企業側に「条件重視」という印象を与えずに、必要な情報を収集しましょう。

効果的な質問例

  • 「緊急時の対応体制について教えてください」
  • 「現在のチームの勤務体系はいかがですか?」

NGな質問の仕方

  • 「夜勤は絶対にできません」(条件を先に提示)
  • 「残業はありますか?」(夜勤と残業を混同)

業務内容や働き方への関心として自然に質問し、回答に不安がある場合は「将来的にも基本的には日中の勤務と理解してよろしいでしょうか?」など、丁寧に念押し確認を行います。

よくある質問|転職エージェントが回答

これまで多くのインフラエンジニアの転職をサポートしてきた経験から、よく寄せられる質問にお答えします。

夜勤はどのくらい辛い?

回答:個人差はありますが、最初の3ヶ月が最も辛い期間です。

転職相談者の声を聞いていると、夜勤開始から1ヶ月目は睡眠リズムの調整に苦労し、2-3ヶ月目で徐々に慣れ始める方が多いです。ただし、日勤と夜勤が混在するシフトの場合、慣れるまでに半年程度かかることもあります。

身体的な辛さよりも、社会生活への影響(友人・家族との時間が合わない)の方が長期的には大きな問題となります。

夜勤なしは本当に可能?

回答:可能ですが、計画的な準備が必要です。

完全に夜勤なしのインフラエンジニア職は存在します。ただし、多くの場合以下の条件を満たす必要があります。

・一定以上の実務経験(2年以上推奨)
・上流工程に対応できるスキル
・適切な企業
・ポジション選択

未経験者の場合、最初は夜勤ありの職場でスキルを積み、2-3年後に夜勤なしの職場への転職を目指すのが現実的です。

他IT職種への転職は現実的?

回答:可能ですが、難易度が高く慎重な検討が必要です。

IT業界経験者として他職種への転職を希望する場合、完全未経験者とは異なり、「なぜインフラからキャリアチェンジを選択したのか」という転職理由をより厳しく問われる傾向があります。

企業側は「継続性への不安」や「本当にその職種で頑張れるのか」という懸念を持つため、相応の自己研鑽実績(ポートフォリオ作成、プログラミング学習歴など)の提示が求められます。また、職種未経験という扱いになる為年収が下がるリスクもあります。

長期的なキャリアを考慮すれば選択肢の一つですが、まずはインフラエンジニア内での夜勤脱出を優先することを推奨します。

女性も夜勤は必須?

回答:企業によって配慮がある場合もありますが、基本的には男女平等です。

基本的には男女平等に夜勤が割り当てられます。ただし、以下のような配慮をする企業もあります。

一般的な配慮 
・妊娠/育児期間中の夜勤免除
・女性専用の休憩室/仮眠室の設置
・セキュリティ面での配慮(送迎サービス等)
・複数名体制での夜勤実施

女性の方で夜勤にご不安がある場合は、ぜひ私たちにご相談ください。セキュリティ面での配慮が充実した企業や、夜勤なしの働き方が可能な求人もご紹介いたします。

転職のベストタイミングは?

回答:経験2-3年、資格1-2個取得後が理想です。

これまでサポートしてきた成功事例では、以下のタイミングが最も評価されます。

スキル面 
・インフラ実務経験:2-3年以上
・主要資格:LPICCCNAAWS等から2~3個
・トラブル対応経験:複数回の実績

時期面 
・求人が多い時期:1-3月、9-11月
・個人の体調:夜勤による健康被害が出る前
・ライフイベント:結婚、出産等の前

IT業界は慢性的な人手不足のため、基本的にはいつでも転職のチャンスがあります。ただし、十分な準備をしてから臨むことが成功の鍵です。

夜勤手当の相場は?

回答:1回3,000-10,000円、月間30,000-80,000円程度です。

企業の採用担当者やこれまで相談に乗ってきた方から聞いた情報によると、夜勤手当の相場は以下の通りです。

1回あたりの手当 
・小規模企業:3,000-5,000円
・中規模企業:5,000-8,000円
・大手企業:8,000-10,000円

月間手当(月8回夜勤の場合)
・月額:24,000-80,000円
・年額:288,000-960,000円

ただし、労働基準法による25%割増は最低基準であり、企業独自の手当制度によって大きく差が出ます

夜勤専従の方が稼げる?

回答:短期的には稼げますが、長期的にはリスクが高いです。

転職相談でよく聞かれる夜勤専従(夜勤のみの勤務)について:

メリット 
・高い夜勤手当(月10-15万円追加も可能)
・生活リズムが一定
・日中の自由時間が多い

デメリット 
・健康リスクが高い
・社会生活への影響が大きい
・キャリア成長の機会が限定的
・年齢による継続困難性

30代後半以降も継続できるキャリアではないため、一時的な収入増加手段として考えるべきです。

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