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エンジニアのキャリアに重要なスキルマップとは|作る目的や活用法について解説

エンジニアのスキルマップ作成・活用

「漠然としたキャリアパスは考えているけど、何から頑張ればよいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。エンジニアとして1年半働いているはじめさんも、自分の伸ばすべきスキルがわからず悩んでいるようです。

今回はスキルマップを活用して理想のキャリアを手に入れたごろう先輩に、スキルマップの作成方法を教わることに。

エンジニアのスキルマップを作成する方法とは?

エンジニアのスキルマップを作成する方法を手順に沿って確認していきましょう。

スキルマップを作成する手順

基本的なスキルマップの作成手順は以下の通りです。

スキルマップを作成することで、自分の強みや弱点がはっきりするよ。

評価は自己評価なんですね。

スキルマップは自分のスキルを把握するために作成する目的が主だからね。

スキルマップを作成する主な目的は、自分のスキルや成長を振り返るためです。他のメンバーの自己評価が見えるので、現在足りていないスキルやチーム内の評価が客観的に把握できるでしょう。

スキルマップを作成する際の注意点

あまり工数をかけずに更新するためにも、具体的かつ数値化しやすいスキル項目を選ぶのも大切だよ。

数値化が難しい場合の評価方法はありますか?

項目にもよるけど、数値化できないときは◯・△・✕のようにわかりやすい評価にするといいかもしれないね。

スキルマップを作成する際は、評価が偏らないよう評価基準を設ける必要があります。スキルマップはあくまでもスキルの習得レベルを客観的に評価するものであり、エンジニアの優劣を決めるものではありません。

また、スキルマップ作成後も、自身やチームの成長を確認するために定期的な更新が必要です。こまめに更新することで、自分の成長スピードやなにをきっかけに伸びたのか、振り返りやすくなります。

エンジニアがスキルマップを作成するメリットとは?

エンジニアがスキルマップを作成すると個人、チームともにメリットがあります。どんなメリットがあるのか、確認していきましょう。

ロードマップを考える

プロジェクトメンバーのアサインがスムーズになる

スキルマップはプロジェクトメンバーのアサインがスムーズになるメリットがあるよ!

初めて会うメンバーでもスキルを確認できますもんね。

スキルマップはプロジェクト発足時に必要なスキルを持ったメンバーを見つけやすく、スムーズなアサインが可能になります。また、初めて会うメンバー同士でもスキルが客観的にわかるため、お互いの得意分野を活かしてプロジェクトを遂行できるでしょう。

個人スキルの把握・キャリアパスの設計がしやすくなる

スキルマップは自分に足りないスキルを把握して、伸ばせる分野を見える化するために必要だよ。

伸ばせる分野を探すんですね!

個人のスキルを数値化しほかのメンバーと比較することで、現状足りていないスキルの把握が可能です。

将来目指すキャリアパスに足りないスキルを伸ばすきっかけにもなるため、ほかのエンジニアと比較するだけでなく、どのようにスキルを磨いているか相談してみるとよいでしょう。

モチベーションアップにつながる

各エンジニアのスキルが数値化されるスキルマップは、チーム内の自分の立ち位置を確認するものでもあります。同期のエンジニアが自分よりスコアが良い場合、より高い評価になるよう努力するきっかけになるでしょう。スコアマップは定期的に更新するものなので、自分や周りの成長スピードが感じられるのもモチベーションアップにつながります。

切磋琢磨できる仲間がいると思うと、心強いですね。

僕も最初は評価に悩んだけど、今は周りと一緒に成長できたと感じているし、スコアマップで伸びると達成感があるよ!

【職種別】5つのスキルマップ例

ここからは代表的なエンジニアの職種別にスキルマップの例を紹介します。

システムエンジニアのスキルマップ例

システムエンジニアがスキルマップを作成する際に、項目化しておきたいスキルマップは以下の通りです。

  • 要件定義スキル
  • システム設計スキル
  • データベース設計の知識
  • 基本的なプログラミングスキル
  • クライアントとのコミュニケーション能力

システムエンジニアは技術スキルだけでなく、お客様とのやり取りも重要なスキルだよ。

システムエンジニアはシステム開発に関するスキルが必要となるため、クライアントが言語化できない要件を理解するスキルが必要です。上記に挙げた項目以外にも、プロジェクトの進捗管理やリソース管理など、マネジメントスキルが求められるケースもあります。

エンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのスキルマップ例

インフラエンジニアが作成するスキルマップには、専門性の高い項目が盛り込まれるケースが多いです。サーバーやネットワークの構築から運用・保守まで担当するインフラエンジニアは、下記のスキルを押さえておくとよいでしょう。

  • サーバー構築と管理スキル
  • ネットワーク設計と運用の知識
  • 仮想化技術(VMwareやKubernetesなど)
  • セキュリティ対策の理解
  • ヒアリング・提案力

インフラって、裏方のイメージがありますが、ヒアリング力も必要なんですね。

Webエンジニアのスキルマップ例

Webエンジニアのスキルマップは、フロントエンドエンジニアなのかバックエンドエンジニアなのかで求められるスキルが異なります。

フロントエンドエンジニアに求められるスキルには、次のようなものがあります。

  • HTML/CSS
  • フレームワーク
  • JavaScript
  • デザイン
  • プロジェクトマネジメント

フロントエンドエンジニアの場合はユーザーが直接アクセスするUIなどを担当するため、デザインへの理解が必要だよ。

バックエンドエンジニアとはどう異なるんですか?

バックエンドエンジニアは、ユーザーの行動を管理する役割があるから、サーバーやデータベースのように次のスキルが求められるね。

  • バックエンドプログラミング言語
  • データベース管理
  • サーバー管理
  • プロジェクトマネジメント

求められるスキルは異なりますが、どちらもWebサイトやサービスを支えるエンジニアです。

ITコンサルタントのスキルマップ例

ITコンサルタントに求められる一般的なスキルは下記の通りです。

  • ビジネス分析
  • プロジェクトマネジメント
  • コミュニケーションスキル
  • トレンド技術の把握
  • 論理的思考能力
  • プレゼンテーション能力

ITコンサルタントに求められるスキルは幅広いけど、クライアントの利益を最大化できるような分析力と論理的思考力が求められるよ。

クライアントと円滑にコミュニケーションを取るのも重要なんですね。

プロジェクトマネージャーのスキルマップ例

プロジェクトマネージャーは、ITコンサルタント同様に幅広いスキルセットが求められます。エンジニアとして高い技術スキルを持っていることや予算管理なども必要ですが、特に重要視されるのはプロジェクトを計画通りに遂行するスキルです。

  • プロジェクト管理スキル
  • チームビルディング力
  • リスク管理・トラブルシューティング力
  • コミュニケーションスキル
  • 品質管理

プロジェクトの成功のカギはプロジェクトマネージャーが握っているから、スキルマップも項目が多くなるケースがあるよ。

キャリアによってスキルマップって全然違うんですね。

スキルマップはエンジニアのスキル向上に役立つロードマップ

エンジニアのスキルマップ

スキルマップはエンジニアがキャリアを形成するうえで、現在のスキルと必要なスキルを見える化する重要なロードマップです。自分の強みや弱点を把握し、効率的にスキルアップを目指すことで確実なキャリアアップが実現します。スキルマップは個人で作成して、理想のキャリアパスに近づくよう更新していくのもおすすめです。

また、自分の理想とするキャリアパスがわからない場合は、転職エージェントなどでスキルの棚卸しをサポートしてもらうのもおすすめです。さまざまな求人や企業案件に携わってきたエージェントだからこそ、客観的に自分のスキルに合うキャリアパスを提案してもらえます。

「キャリアカンパニー」は、転職エージェントとして応募書類や面接対策のアドバイスだけでなく、自分の強みを見つけるサポートもしています。「スキルマップを作成したものの、成長できているかわからない」とお悩みの方は、ぜひ一度無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。

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