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【保存版】監視業務とは|仕事内容・給料・楽きついの実態を全て公開

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監視業務の仕事内容や将来性が不安ではありませんか? 本記事では、監視業務の基本から得られるスキル・監視業務が楽と言われる理由ときついと感じる場面、さらに将来のキャリアパスまで詳しく解説します。

この記事を読めば、監視業務が自分に向いているか・監視業務で身につく5つの具体的なスキル・キャリアのステップアップ方法が明確になるので、ぜひご覧ください。

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IT業界の「監視業務」って何?

監視業務の役割と監視対象を解説した図

IT業界における監視業務は、システムやネットワークが正常に動作しているかをチェックし、障害が発生した際に迅速に対応する役割を担っています。未経験者の場合、本業務が具体的にどのようなものか、またどのようなスキルが必要とされるのかを不安に感じられるかもしれません。

本章では、監視業務の役割や仕事内容を具体的に解説し、未経験者でもわかりやすいように説明していきます。

監視業務の役割を身近な例で理解

監視業務は、簡単にいえばシステムの健康診断です。健康診断を受けることで、病気を早期に発見して対処できるように、監視業務はシステムの不具合や障害を早期に発見して、迅速に対応することを目的としています。

例えば、ネットショッピングサイトがシステム障害でアクセスできないとき、監視業務担当者がすぐに問題を発見し復旧作業を始めることで、Webサイト利用者への影響を最小限に抑えます。監視業務は、あなたが病院で健康診断を受け、早期に問題を発見するのと同じように、システムを守るための重要な役割を果たしているのです。

3つの監視対象を解説

監視業務には、システムやネットワークの異常を検出するために、複数の監視対象があります。それぞれの監視対象は異なる役割を持ち、業務を効率よく進めるためにはこれらをバランスよく監視する必要があります。

ここでは、おもな監視対象である、サーバー・ネットワーク・セキュリティについて詳しく見ていきましょう。

サーバー

サーバーは、システムやWebサービスの中心となる機器です。データの保存や処理を行なう存在であるため、サーバーが正常に動作しないとシステムやWebサービス自体が停止してしまいます。

サーバーの監視業務では、サーバーが正常に稼働しているか・ディスクの容量がいっぱいになっていないか・CPUやメモリの使用率が適切かなどをチェックします。サーバーのパフォーマンスが低下していたり、停止していたりすると、サービスの提供に支障をきたすため迅速な対応が求められます。

システムやWebサービスの提供ができなくなってしまうと、企業にとっては大きな損失です。そのため、サーバーの監視は監視業務において非常に重要です。

ネットワーク

サーバーが正常に動作していても、ネットワークの接続に問題があれば、システムやWebサービス全体に影響をおよぼします。企業内のすべてのパソコンがインターネットに接続できなくなってしまうと、外部の顧客とのやり取りに問題が発生し、社員の業務に支障をきたしてしまうからです。

ネットワークの監視業務では、通信速度やパケットの損失・ネットワーク機器が正常に動作しているかを確認します。また、外部からの不正アクセスや攻撃に対する監視も併せて行ない、トラフィック(通信量)の異常や不正アクセスの兆候があれば、早期に発見して対応します。

セキュリティ

セキュリティは、サーバーやネットワークの健全性を守るために不可欠な要素です。セキュリティの問題が発生すると、企業のシステムやデータが外部から攻撃される可能性があり、情報漏洩やサービス停止などの大きなリスクをともなうからです。

セキュリティの監視業務では、システムに誰が・いつ・どのようにアクセスしたのかを記録するアクセスログの監視やセキュリティソフトのアップデート状況の監視が行なわれます。特に最新のセキュリティパッチが適用されていないシステムは、脆弱性から攻撃を受けやすくなるため、定期的なアップデートでセキュリティホールを塞ぐことも、セキュリティ監視の一環として重要な作業です。

「運用監視」「システム監視」の違いは?

運用監視とシステム監視は、似ているようで役割が異なります。運用監視はシステム全体の運用状態を監視する業務で、おもにシステムが正常に稼働しているか、計画通りに動作しているかを確認します。

一方、システム監視はシステムの内部で発生する問題や障害に注目し、特定のシステムやアプリケーション・サーバーに関して深く調べ、問題を発見するのです。つまり、運用監視はシステム全体を俯瞰して見る仕事であり、システム監視はシステムの個別の問題に対応する仕事です。両者が連携して機能することで、システムの安定稼働を支えています。

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監視業務で得られる5つのスキル

監視業務で身につく5つのスキルを解説した図

監視業務はシステム障害を防ぎ、問題発生時に適切な対応へつなぐ仕事です。業務を続けると、IT現場で長く使える力や他職種にも応用できる力・どのような企業でも求められる力が自然と身に付きます

ここでは、監視業務で得られる5つの代表的なスキルについて具体的に深掘りしていきましょう。

①インフラ基礎知識(サーバー・ネットワーク)

監視業務を続けると、ITの根幹であるサーバーやネットワークの基礎知識が自然に身につきます。サーバーの役割・IPアドレス・通信ポートやネットワークの流れなど、用語を覚えるだけではなく実際の数値と動きが把握できるからです。

アラート発生時は、どのサーバーのどの部分で何が起きたか・ネットワークのどの区間が怪しいか、といった一次切り分けをします。切り分けと状況の把握を行なうことで、知識だけではない現場で使えるITの基礎体力が完成します。

②トラブルシューティング力

監視業務で磨かれる実践的なスキルの一つが、問題の切り分けと対処のスピードです。なぜなら、機器やシステムで異常が起きたとき、現象を眺めているだけでは解決につながらないからです。

そのため、どこで・いつから・どの範囲で・原因の候補は何か、といった情報を短時間で整理し優先順位をつけて調査します。この調査を積み重ねることで、曖昧な推測ではなく根拠をもとにした判断ができるようになるのです。

③監視ツールの操作スキル

監視業務では専用ツールでシステムの状態を常にチェックします。そしてツールの操作は見るに加えて、問題点を見抜く・根拠となる情報を抽出する・関係者が理解できる形に加工するまでが含まれます。

例えば、ある時間帯だけ発生するエラーの抽出や特定サーバーのみ負荷上昇する条件の比較・ログの差分分析などです。監視ツールには、ZabbixNagiosなどさまざまな種類があり、未経験者でも実際に監視ツールを操作しながらスキルを身に付けられます

④ドキュメント作成・報告スキル

監視は問題の検知や対応で終わりではなく、関係者が理解できる報告へ落とし込むことまでが業務です。したがって、口頭やチャットでの一次報告をはじめ、インシデントレポートとして時系列整理や影響範囲、実施した対処などを正確にまとめる必要があります。

情報をまとめてわかりやすく報告する業務を通じて、読み手が情報を探さなくても一度で理解できるような文章構成力が育ちます。事実を並べ、文章の順番と情報の粒度を整える力はIT以外の仕事でも活かせるスキルになるでしょう。

⑤冷静な判断力とコミュニケーション力

監視現場では障害が発生しても感情で動かず、事実と優先度で判断することが求められます。その理由は、焦ってしまうと視野が狭まり、確認漏れや誤報告を生み状況の悪化につながる可能性があるからです。

同時に、運用担当や他部署など複数の相手に状況を伝えるために、相手によって伝え方を切り替えるコミュニケーション力も必要です。障害対応は冷静な判断力とコミュニケーション力が同時に鍛えられ、信頼される担当者としての基礎が整います。

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監視業務は「楽」?「きつい」?

監視業務は、IT業界の中でも未経験から入りやすい・比較的負担が少ないと聞く一方で、夜勤がきつい・単調で成長しにくいといった声もあり、意見が大きく分かれる仕事です。これは役割がシステムの異常を見逃さないことに特化しており、自分の性格や働き方との相性で評価が変わるからです。

ここからは、監視業務が楽と言われる理由ときついと感じる場面、さらに向き不向きについて解説していきます。

「楽」と言われる理由

監視業務は、マニュアルやチェックリストで作業内容が手順化されていることが多く、判断よりも手順通りに実行する場面の多い仕事です。そのため、ゼロから考える負担が少ない・業務の予測がしやすい、という特徴からIT初心者の心理的ハードルを低くしています。

さらに、障害が発生しない時間帯はシステムが正常かを確認し続ける作業が中心になるので、落ち着いたペースで業務が進むことも多いです。このように、業務ペースが安定してイレギュラーが少なく、精神的な負荷が乱高下しにくいところが楽と言われるおもな理由となっています。

「きつい」と感じる場面

監視業務がきついと感じられる大きな理由は、夜勤やシフト制といった勤務体系にあります。24時間システムを見守る必要があるため、日勤だけでなく深夜勤務が組み込まれる現場が非常に多く、生活リズムの調整が難しくなってしまうのです。

また、業務内容が固定化されやすく、同じチェック作業を繰り返すため単調で飽きる・自分が成長している実感が持ちにくいと感じる場合もあります。障害発生時には復旧対応でスキルが伸びる場面もありますが、日常業務だけを見ると変化が少なくモチベーション維持が難しい仕事でもあるのです。

監視業務に向いている人・向いていない人

監視業務はスキルだけでなく、働き方の相性が仕事の満足度に大きく影響します。派手な成果より、問題が起きない状態を維持することが価値になるため、成果の感じ方や仕事の進め方のタイプで適性が分かれるからです。

ここでは、監視業務という仕事に向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれ紹介します。

向いている人の特徴

監視業務に向いているのは、同じ作業でも丁寧さと集中力を維持できる人です。日々の確認が業務の中心になるため、繰り返し作業を苦にせず、むしろ精度で価値を出せるタイプの人が活躍しやすいからです。

加えて、異常発生時に落ち着いて手順書や情報を確認しながら動ける人は、ミスが減り信頼も高まります。目立つ成果よりも、安定を守る役割にやりがいを感じられる人であれば、監視業務に適性があるといえるでしょう。

向いていない人の特徴

監視業務に向いていないのは、変化や新しい刺激を継続して求める人です。作業内容の変動が少ないことや、同じチェック作業の継続にストレスを感じやすく、すぐに飽きを感じてしまうかもしれないからです。

ほかにも、自己判断で仕事を進めたい人・成果が数字や目に見える形でないと評価を感じにくい人も、業務内容にギャップを持ちやすいことが考えられます。成果が可視化されにくい監視業務は、大きな成長や実感を求める人にとってミスマッチになりやすいといえます。

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監視業務の将来性とAIの影響

AI時代の監視業務の変化を解説した図

監視業務は、IT技術の進化にともなってなくなるのではないかと誤解されやすい職種ですが、実際はIT技術の発展とともに重要性が増している仕事です。システムは企業・病院・交通など、社会のあらゆる場面に広がって止まらないことが当たり前になっており、その当たり前を支えているのが監視業務だからです。

本章では、これからの監視業務はどう変わり、なぜ必要であり続けるのかを説明します。

AI・自動化で変わる監視の仕事

監視業務はAIや自動化の導入により、目で確認する仕事から判断と連携の仕事へ変わりつつあります。AIはサーバーやネットワークの状態を秒単位で監視し、異常かどうかを自動で判定できるため、人間より速く大量の情報を処理できるからです。

その結果、人が常に画面を見続ける必要は減り、異常発生時の対応や影響判断・関係者への情報共有が業務の中心になりつつあるのです。つまり、監視の役割は検知から対応設計へ移行しているので、これからはAIが収集した情報をもとに何をすべきか整理し判断する力が求められるでしょう。

監視業務が今後も必要とされる理由

監視業務が今後も必要とされる理由は、システム障害が起きたときの判断・調整・伝達はAIだけでは完結できないからです。したがって、トラブルの影響範囲の判断・関係者への共有・現場の調整・暫定対応の決定、などは引き続き人間が担うと考えられます。

システムは24時間動き続け、異常は環境や条件で変わるため、ルールだけでは処理できない判断が常に発生します。そのため、監視はなくなる仕事ではなく、人の役割がより明確になる仕事へ変化しているのです。

監視業務からのキャリアパス

キャリアが広がるイメージ画像

監視業務は、IT業界で働くための入り口として選ばれることが多く、ここでの経験は次のキャリアに直結します。監視の経験をどのように活かすかは人によって大きく分かれますが、現場で得た知識や対応スピード・ITシステム全体の見え方は、ほかの職種でも求められる土台になるはずです。

ここでは、監視業務の伸びしろや成長の分岐点、そして次のステップに進むための具体的なキャリアパスを順番に見ていきます。

リアルな年収推移

監視業務の年収は、企業規模や手当・勤務地などによって異なりますが、未経験スタートの段階では250~350万円前後が一般的です。その理由は、手順書に沿って進める作業が中心で、未経験でも対応できるからです。

1~3年の経験で監視リーダーや現場管理の役割を担うと350~450万円程度に上昇し、さらに監視経験を土台にサーバーやネットワークの技術職へ進むと450~700万円以上も現実的になります。監視は年収の上限が低く見られがちですが、監視の次に進んだ場合は変化幅が非常に大きく、入口としては十分な伸びしろがあるといえるでしょう。

「監視で終わる人」と「ステップアップする人」の違い

監視業務で終わる人は、画面チェックやアラート対応といった目の前に起こっていることだけを仕事の範囲にしています。一方でステップアップする人は、異常の背景やシステム全体の流れを理解しようとします

また、報告や作業記録を丁寧にまとめる習慣があり、周囲から信頼されるため次の役割を任されやすいです。違いの本質は、作業の理由を考えるか・環境の仕組みを知ろうとするか・質問できるかにあり、小さな行動の差が数年後のキャリアに大きな差となって表れるでしょう。

次のステップへの具体的なキャリアパス

監視からのキャリアパスは、大きく分けて技術方向・運用方向・管理方向の3つです。技術方向はサーバーエンジニアやネットワークエンジニア・インフラエンジニアで、機器設定や設計に進みます。

運用方向はクラウド運用やインフラ運用でシステム全体の安定を支える役目に進み、管理方向であれば現場リーダーや運用マネージャーとなって人と仕事の調整を担います。どのキャリアパスでも共通するのは、監視で培ったシステム全体の動きや障害対応で磨かれた判断力が強みになる点であり、監視は入口ではなく次のキャリアパスへの分岐点ということを意識しておくとよいでしょう。

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監視業務と他のIT職種との違い

IT職種は目的や役割・求められるスキルがそれぞれ異なるため、何が違いになるのかを知ることで、適性やキャリア選択の解像度が上がります。特に未経験者にとっては、どの職種が何をするのかを比較して理解しておくことで、監視業務がキャリアの入り口として適しているかどうかの判断材料になるはずです。

ここからは、監視業務と代表的な3つの職種についての違いを比較します。

プログラマーとの違い

監視業務はシステムが止まらないように見守る仕事であることに対し、プログラマーはシステムそのものを作る仕事です。業務の特徴として、監視は手順と報告の正確さが中心ですが、プログラマーは問題解決の発想力と自分で答えを作る思考が重要です。

一日の流れも異なり、監視は決められたチェックや障害対応・引き継ぎが中心ですが、プログラマーは設計・実装・テスト・修正を繰り返し進めます。どちらもITスキルは使いますが、守る力が必要なのか作る力が必要なのかで役割がはっきり分かれています

インフラ構築・設計との違い

監視業務は動いている環境の状態確認が中心ですが、インフラ構築・設計は動く環境そのものを作る仕事です。サーバーやネットワークの構造・使う機器やシステムの配置・耐障害性の設計などを決めて構築する役割になります。

インフラ構築・設計は、異常が起きにくい環境を作る・システム全体の設計を決めることが仕事の核です。そのため必要スキルも異なり、監視は観察・報告・手順対応が重要であるのに対し、構築・設計は要件理解・設計・技術の選定が重視されます。

ヘルプデスク・オペレーター業務との違い

監視業務はシステムの状態から異常を検知し対応しますが、ヘルプデスクやオペレーターはシステムを使う人を支援します。ユーザーからの問い合わせ対応が中心で、ログインできない・操作方法がわからないといった質問に答えるのがヘルプデスクのおもな仕事です。

どちらも報告・記録・調整は必要ですが、監視は機器やシステムを相手にし、ヘルプデスクは人が相手という点が大きく異なります。したがって、監視はシステムの安定、ヘルプデスクは利用者の課題解決と、コミュニケーションの目的も変わります。

まとめ:監視業務はIT業界への「最初の一歩」として最適な選択肢

記事のまとめ

  • 監視業務はIT未経験者が最初に経験を積む場に適している
  • 実務を通してITインフラの基礎力が確実に身につく
  • AI化が進んでも人の判断と調整が必要であるため将来性がある
  • 成長の差は「学ぶ姿勢」と「仕組みを理解する意識」で決まる
  • キャリアパスが豊富で将来の選択肢の幅を広げやすい

監視業務は未経験でも挑戦しやすく、仕事を続けるなかで自然にITの基礎知識が身についていく職種です。基礎力を積み上げるほどキャリアの選択肢が広がるため、今行動を始めれば、数か月後には「理解できることが増えた」と実感でき、次のステップへ進んでいる自分に出会えるかもしれません。

まずは監視業務の求人を確認し、どのような働き方があるのかを知ることから始めると前に進みやすくなります。そのうえで、動画や本でサーバー・ネットワークの基本を学んだり、資格(LPIC Level1CCNAの勉強を開始しておくと面接で話せる内容が増え、実際に仕事を始めたときの理解も早くなるはずです。

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