COLUMN キャリアアップ

10年後のIT業界はどうなる? エンジニアが生き残るために今できること

「10年後のIT業界って、どうなってるんだろう?」
急速に進化し続けるITの世界で働くエンジニアなら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。

AIやクラウド、IoTなどの技術が次々と登場し、IT業界は日々アップデートされています。便利になる一方で、「このままじゃ仕事がなくなるかも…」「今のスキルって将来も通用するの?」という不安を感じる方も少なくありません。

このコラムでは、10年後のIT業界の動向を読み解きながら、今後も生き残っていくために必要なスキルやキャリア戦略をわかりやすく解説していきます。

IT業界は今後どうなる?10年後の動向を予測

進化の早いIT業界で働くエンジニアであれば、将来自分がどんなキャリアを築けるのか、業界全体の展望はどうなるのか気になりますよね。

生成AIの発展などで急成長するIT業界は、10年後どう変化していくのか、予想してみましょう。

IT業界の今後の展望と予測される3つの変化

AIやIoTなどの普及で、エンジニアの働き方も変わりますか?

そうですね。AIはすでに現場でも使われているので、業務に活用するなど適用していく必要があります。

世界的に見ても発展スピードが早く、今後も革新的な成長が期待されているIT業界。今後10年は大きな変革を迎え、次の3つの変化があると予想されています。

  • IT技術の発展による働き方改革
  • AI(人工知能)の進化による生産性向上
  • IoTの普及による生活スタイルの変化

すでにさまざまな分野で人々の生活を支えているIT技術ですが、今後さらに需要が拡大すると予測されています。世界中の企業がDX化に乗り出し、業務効率化や自動化が進んでいるため、エンジニアは今まで以上にコアな業務を担当することになるでしょう。

日本政府も積極的にデジタル化を推進しているのもあり、将来新たなサービスやビジネスが生まれる可能性も秘めています。

なぜIT業界は未来がないと言われるのか

業界は発展すると予想されているのに、なぜ未来がないと言われているのでしょうか?

あくまでも噂ですよ。ただ、未来がないと思われてしまう理由はあります。たとえば、次の3つはIT業界を危惧する理由ですね。

  • AIによって職が自動化される可能性がある
  • 国内エンジニア不足により海外エンジニアの需要が高くなる
  • 業界構造による待遇格差

AIの発展により、業務効率化などが期待される一方で、従来の仕事の半数近くがなくなるとされています。さらに国内のエンジニア不足のほか、スキルが不足している現場ではIT競争力の高い海外エンジニアの需要が増加する傾向にあります。

また、IT業界は業界構造から元請け企業と下請け企業で労働時間と報酬バランスに格差があるため、年収などの待遇に大きな差ができる可能性も。

同じエンジニアでも、参画するプロジェクトや所属によって、業務負担や待遇の格差など、IT業界全体の未来を不安視している声は多いのです。

今後も発展が期待されている6つのIT分野

すさまじい急成長を遂げているIT業界のなかでも、次の6つは特に発展が期待されている分野です。

  • AIと機械学習
  • IoT
  • クラウド技術
  • セキュリティ
  • ノーコード・ローコード開発
  • XR技術(ARやVR)

なかでも注目されているのがAIと機械学習。ビッグデータを活用したマーケティング戦略や、機械学習を応用した開発研究などで、その需要が急拡大しています。

一方、デジタル社会が進むにつれ、セキュリティ分野の重要性も高まっているのです。

企業や個人の情報保護がますます注目され、セキュリティ技術に特化したエンジニアのニーズが増大しています。

取り上げた分野はIT業界のなかでも特に発展が期待されているので、知識やスキルを習得しておくと将来のキャリアに役立つかもしれませんね。

最近VRに興味があるので、勉強してみます!

今後も活躍が期待できるITエンジニアの職種とは

T業界で活躍するには、積極的に新しい技術やスキルを身につけていく必要があります。自分のキャリアプランを立てるためにも、どんな分野で活躍したいのか、どんなスキルを身につけるべきなのか考えておくとよいでしょう。

ここからは今後も活躍が期待できるITエンジニアの職種を6つご紹介します。

クラウドエンジニア

最新のクラウド技術や関連ツールを使用する機会が多いクラウドエンジニアは、最先端の技術に触れたい方に向いています。

とくにAWSやGoogleクラウドなど、主要なクラウドサービスの扱いに長けたエンジニアは非常に需要が高いため、10年後も活躍できる職種といえるでしょう。

クラウドエンジニアになるにはどんなスキルを身につければいいでしょうか?

クラウドサービスやサーバー・ネットワークの知識を身につけておくのがおすすめです

セキュリティエンジニア

企業や組織のデータやシステムをサイバー攻撃から守るセキュリティの専門家であるセキュリティエンジニア。​情報セキュリティに特化した専門家として、ネットワーク設計や暗号化技術、リスク分析などのスキルを活用し、組織の安全を維持する役割を果たします。

IT業界の発展により企業や個人の情報が狙われやすくなるので、情報漏えいを防ぐために今後も情報セキュリティの強化は欠かせません。

セキュリティエンジニアは、社内の情報セキュリティ醸成を担うポジションでもあります。

開発の効率化と品質向上を目指すうえで、各分野と連携する重要な役割があります。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画、実行、監視、制御、そして完了までの全プロセスを管理する職種です。プロジェクトの成功に向けて、チームを導き、リソースを最適に活用するため、プロジェクト管理能力と経験が求められます。

PMの仕事内容は幅広く、プロジェクトを円滑に遂行させるために、下記のような業務を担当します。

  • スケジュール管理
  • リスク管理
  • 品質管理
  • プロジェクト関係者との調整

PMはチーム内外の関係者と効果的にコミュニケーションを取る能力が重要で、リーダーシップや問題解決能力も必要になります。柔軟な対応力と幅広いスキルが求められるため、全体を見通して業務を進められる人はPMに向いているでしょう。

プロジェクトマネージャーはどんな人が向いていますか?

非常に多くの人と関わるので、人と接することが好きな人はプロジェクトマネージャーに向いているかもしれませんね。

データアナリスト(データサイエンティスト)

データアナリスト(データサイエンティスト)は、企業の意思決定を支援するためにビジネスに必要なデータを分析して経営課題の解決や売上予測等を行う職種です。

現在深刻な人手不足となっている職種であり、エンジニア経験の浅い方でもデータアナリストになる学習チャンスが増えています。

データアナリストには、コンサル型とエンジニア型の2パターンあり、データの分析結果を業務に役立てるのが役割です。データサイエンティストは、機械学習を用いてデータの分析モデルを構築するのが主な業務ですが、企業によっては業務改善の提案を求められるケースもあります。

データアナリストとデータサイエンティスト、どちらを目指すべきでしょうか?

まずはデータアナリストとしてデータの分析方法を身につけ、機械学習に興味があるならデータサイエンティストを目指すのがおすすめです。

ビジネスアナリスト(BASE)

ビジネスアナリストは具体的にどんなことをするんですか?

企業の業務を分析して、ビジネス課題の改善策や効率化を提案する役割ですね。

ビジネスアナリストは企業の変革を支える重要なポジションとして、需要が高まっています。企業が抱える課題を分析し、業務プロセスの可視化や改善提案、IT戦略の立案など、IT知識が活かせる職種です。

業務分析やプロジェクト管理、クライアントと開発チームを結ぶ架け橋としての役割など、幅広い業務に携わります。これまでのエンジニア経験をフルに活かし、より多くのプロジェクトに携わりたい方におすすめです。

10年後もIT業界で活躍するエンジニアになるアクションプラン

チェックリスト

ここからは10年後もIT業界で活躍するエンジニアになるために、必要なアクションプランを3つご紹介します。

キャリアプランを立てる

キャリアプランってどう立てればいいんでしょうか…

自分の強みと理想のエンジニア像を照らし合わせて、目指したい方向性を明確にしてみるのがおすすめです。

10年後も活躍するには、将来どんなエンジニアになりたいかキャリアプランを立てておくとよいでしょう。

専門性の高いエンジニアとして従事するのか、プロジェクトを牽引するPMを目指すのか、企業の課題を解消するコンサルタントになるのか、どの職種を目指すかで方向性が大きく異なります。キャリアプランは立てた後も定期的に見直して、技術や業界の変化に対応する柔軟さも必要です。

発展の早いIT業界では、新たな技術やサービスが登場する可能性もあるため、自分の理想のエンジニア像をイメージしながらキャリアプランを考えてみるとよいでしょう。

業務に関する知識の情報収集やスキルアップを目指す

キャリアプランはできましたが、何から行動したらいいかわかりません。

キャリアプランを立てたら、必要なスキルや経験について情報収集してみましょう。

エンジニア力を高めるなら、業務に活かすスキルを身につけたり、最新情報をキャッチアップしたり、積極的な行動が重要です。さまざまなプロジェクトに携わり実践的なスキルを身につけつつ、新しい技術やツールを試すチャンスが得られるでしょう。

業務に関する知識やスキルは、専門書籍やオンライン講座、エンジニアが集まる技術コミュニティへの参加がおすすめ。

とくに技術コミュニティでは、コミュニケーションを取りつつ、ほかのエンジニアから最新のトレンドやベストプラクティスを共有してもらいやすいので、積極的に参加してみるとよいでしょう。

転職を視野にいれる

転職するか迷っている段階でもエージェントに相談ってできるんですか?

もちろん大丈夫ですよ!将来転職するために自分の強みを把握したり、情報収集したりしておくのも大切です。

キャリアアップや新たなスキル習得を目指すなら、転職も視野に入れてみましょう。転職は、現在の職場で得られない経験やプロジェクトにチャレンジしやすくなり、キャリアアップにつながります。

また、自分の強みや現在のスキルセットが、IT業界から求められているかもわかりやすくなるので、すぐに転職を考えていない場合でも転職活動の準備をしてみるとよいでしょう。

たとえば、転職エージェントを活用すると、自分のスキルの棚卸しをしたり、最新の転職市場の情報を相談したり、客観的な意見を取り入れられます。

10年後もITエンジニアとして生き抜くならキャリアアップが重要

AIやIoT、クラウド技術の発展が加速しているIT業界は、この10年で大きな変革を迎えると予想されています。今後もエンジニアとして活躍するなら、自分の強みを活かせる分野で専門性を高め続けることが、今後のキャリアにとって大きな武器となるでしょう。

自分の強みがわからない場合は、転職のプロであるエージェントに相談するのがおすすめです。

キャリアカンパニーでは、自分のスキルがほかの企業でも通用するのか、どのようなキャリアパスが合っているのか気軽にご相談いただけます。

10年後も活躍するエンジニアを目指している方は、ぜひ無料相談をご利用ください!

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