COLUMN エンジニア転職

インフラエンジニア経験者の転職事情|転職に有利なスキル・資格と成功させるコツ

インフラエンジニアとして培った経験を活かし、次のキャリアステップを成功させるためには、最新の転職事情や求められるスキル・資格を理解することが大切です。

ここでは、インフラエンジニアの需要や注目されるスキル・資格、効率的に転職成功を目指すためのコツを解説します。

登場人物

インフラエンジニア経験者が知っておくべき転職事情

インフラエンジニアはエンジニアのなかでも需要が高く、1〜2年程度の経験でもキャリアアップに成功している方が増えています。

ここで、インフラエンジニア経験者が知っておきたい転職事情について確認しておきましょう。

インフラエンジニア経験者の転職が増えている?

最近、先輩も何人か転職してて…やっぱりインフラエンジニアの転職って増えてるんですね

そうですね。とくに経験者は売り手市場と言えますよ

近年、IT業界全体でインフラエンジニアの需要が急速に高まっています。クラウドサービスの普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、企業はインフラ環境の構築や運用、セキュリティ対策を担える高度な技術を持つエンジニアを求めています。

加えて、IT業界全体の人材不足が深刻化している状況もあり、経験やスキルが豊富なインフラエンジニアは優れた条件で転職できる可能性が高いです。

インフラエンジニア1年〜2年目の転職は早い?

1年半はまだ浅いかなって思ってましたが、ちゃんと考えて行動すれば大丈夫なんですね

はい、自分の成長のための転職ならむしろ良い判断だと思いますよ!

一般的に1年以内の転職は避けるべきとされていますが、インフラエンジニアの場合は1年から2年の経験があれば、基本的なスキルを習得していると評価される可能性があります。

短期間であっても、「どの業務に携わりどれだけのスキルを身につけたか」で評価されるため、インフラエンジニア1年〜2年目での転職は早すぎるとは言えません。

​ただし、短期間での転職を繰り返すと、定着性に疑問を持たれる可能性があるため、なぜ転職する必要があるのか説得力のある理由は必要です。​

インフラエンジニアの需要

クラウドに限らず、オンプレもまだ需要があるんですね

多少であっても両方の経験があると、多くの企業から引っ張りだこになり、かなり重宝されますよ

近年、IT業界ではクラウド環境の構築スキルを持つエンジニアが多くの企業で重要視されています。とくに、業界全体で進むDX推進やセキュリティ強化が急務となる中、効率的かつ安全なクラウドインフラの設計と運用に精通したエンジニアは引く手あまたです。

また、製造業や医療機関など特定の業界では、オンプレミス環境の保守運用経験を持つエンジニアの採用ニーズも依然として高まっています。

インフラエンジニア経験者の転職で求められるスキル

インフラエンジニアの経験は、転職時の強いアピール材料になります。基本的なインフラスキルから、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルといったソフトスキルも転職に求められるスキルです。

ネットワークやサーバー知識

インフラエンジニアにとって、ネットワークやサーバーの知識は基本になります。。 具体的には、LinuxやWindowsサーバーの構築・運用経験、TCP/IPやDNS、ルーティングに関する理解が求められます。

たとえば、オンプレミス環境でのサーバ構築やトラブルシュートを経験してきた方は、そのノウハウが他社でも通用することが多いです。また、ログの解析や障害対応の経験は即戦力として高い評価が得られるでしょう。

転職の面接では、こうした知識が「どのような場面で活きたか」を具体的に語ることが重要です。日々の業務で培った力を棚卸しし、アピールポイントとしてまとめておきましょう。

運用メインだったので心配でしたが、工夫した点やトラブル対応でも評価されるんですね

そうです。その経験をどう言語化して伝えるかが大事なんですよ

クラウドスキル

近年クラウドサービスの普及に伴い、クラウドスキルのあるインフラエンジニアは良い条件で転職できる可能性が高いです。とくにAWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などの知識・経験は高く評価されます。​クラウド環境でのインフラ構築や運用経験は、大きなアピールポイントであり、即戦力として見てもらえるでしょう。

たとえ実務経験がなかったとしても、個人でAWS環境を構築していたり、AWS認定資格を取得していたりすると、ポテンシャルの高いエンジニアとして採用される可能性も十分ありえます。

この前AWSのアカウント作って、EC2の構築とかやってみたんですが楽しかったです!

そういう自主的な取り組みは、現場でも高く評価されますよ

情報セキュリティスキル

セキュリティポリシーの策定や脆弱性対応など、セキュリティ対策の経験があるとセキュリティスキルのあるエンジニアとして、高い評価が得られるでしょう。​

またファイアウォールやIDS/IPS、VPNなどの設計・運用経験、認証基盤の構築(Active Directoryなど)や、アクセス制御の設計に関わっていた経験を具体的に話せると面接でも好印象です。

セキュリティって専任がやるイメージでした

そう思われがちですが、インフラ側でも知っておくべき領域なんですよ

コミュニケーションスキル

エンジニアは技術的なスキルだけでなく、他部門との連携やクライアント対応など高いコミュニケーションスキルも求められます。

たとえば、要件定義などクライアントの要望をヒアリングして整理し、技術的にどこまで実現可能か伝えるには、相手の理解度に合わせて説明するスキルが必要です。

プロジェクトを円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルは欠かせないスキルです。

連携ミスからトラブルに発展することもありますもんね。

マネジメントスキル

プロジェクトの進行管理やメンバーの指導など、マネジメントスキルを身に着けておくと、即戦力として評価されやすくなります。

インフラ領域では、プロジェクトリーダーやチームリーダーの経験がある人材は、非常に重宝されます。まだマネジメント経験がない場合でも「育成にも関われるポジションに携わりたい」と意欲的な姿勢を伝えれば、将来性を評価してもらえる可能性もあるでしょう。

まだリーダー経験はないけど、やってみたい気持ちはあります

その気持ち、ぜひ面接でも伝えてくださいね。キャリアアップを見据えて転職活動している姿勢が伝わります

インフラエンジニアが持っていると有利な資格

インフラエンジニアとして働くうえで、持っておくと有利な資格がいくつかあります。たとえば、次の5つはインフラエンジニア経験者が転職する際に有利になりやすい資格です。

  • 基本情報技術者試験
  • AWS認定
  • Microsoft Azure認定資格
  • シスコ認定試験
  • ORACLE MASTER

資格を持っているだけで即戦力と認定されるわけではありませんが、「基礎がある」「学習意欲が高い」「継続して努力できる」といったプラス評価につながります。

実務経験が浅めな1年〜2年目のインフラエンジニアであっても、資格を取得しておけば転職市場で一歩リードできます。

こうやって見ると、資格って“ただの肩書き”じゃなくて、転職先との相性を決める鍵なんですね

自分の目指すキャリアに応じて、どの資格を取るべきか戦略的に選びましょう

関連記事:IT国家資格のおすすめ13選一覧|職種別の資格や難易度を解説

インフラエンジニア経験者の転職を成功させるコツ

ここからは、インフラエンジニア経験者が効率的に転職を成功させるコツとして4つのステップをご紹介します。

キャリアプランを立てる

転職を成功させるには、まず自分のキャリアプランを明確にしておきましょう。将来どのようなエンジニアになりたいのか、どの分野の専門性を高めたいのかはっきりさせておくことで、自分にあった職場を探しやすくなります。

たとえば、クラウド構築に関わるポジションを目指すのか、セキュリティ分野の専門性を高めたいのかで、転職活動の方向性が定まり、面接でも説得力のある話ができるでしょう。

転職って、もっと目先の待遇とかで考えるものだと思ってました

もちろん待遇も大事ですが、“どう成長したいか”を考えておくと、結果的に満足度の高い転職につながりますよ

志望動機

志望動機や採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうために、説得力のある内容にまとめておくとよいでしょう。「現職では最新の技術に触れる機会が少ないため、クラウド環境のインフラ構築に携わりたい」など、具体的な理由を伝えるのが効果的です。

ただし、現状の課題や不満をそのまま伝えてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があるため、これからどうしたいかをポジティブに伝えられるとよいでしょう。

今の職場がしんどい、ってだけじゃダメなんですね…

“だからこそ次はこうしたい”という前向きなストーリーを意識すると良いですよ

面接対策をする

面接では、技術的な質問だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も評価されます。​事前に模擬面接を行い、自己PRや志望動機を明確に伝える練習をしておくとよいでしょう。​過去のプロジェクトでの具体的な成果や課題解決の経験を整理し、面接で具体的に話せるよう準備しておくと効果的です。

また、近頃はクラウド関連やセキュリティに関する質問も増えているため、実務経験が浅い場合は、用語や仕組みを理解しておくと安心です。「なぜうちの会社を選んだのか?」「将来どうなりたいか?」といった質問もよく出る質問なので、面接前に整理しておきましょう。

クラウドの話題、出るんですね…復習しておかないと

はい、特に経験が浅い人は学ぶ意欲”を見せられるかがポイントになります

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することで、効率的に転職活動ができます。​エージェントは非公開求人の紹介や、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、幅広くサポートしてもらえます。​

とくに、IT業界に特化したエージェントを利用すれば、インフラエンジニアの経験が活かせるアドバイスをしてもらえるはずです。​IT・エンジニア専門の転職エージェントであれば、開発環境や職場の雰囲気を現場目線で教えてもらえるでしょう。

正直、求人サイトを見てるだけで疲れちゃって…

職場選びは転職活動でよくある悩みです。エージェントを使うと、自分に合う求人を紹介してもらえるので選びやすくなりますよ

インフラエンジニア経験者が効率的に転職するならキャリアカンパニーへ

インフラエンジニアとしての経験を活かして転職を成功させるためには、キャリアプランを明確にし、必要なスキルや資格を身につけるのが重要です。

クラウドスキルや情報セキュリティ、ネットワーク知識を強化し資格を取得することで、転職市場での評価を高められます。また転職エージェントを活用すれば、効率的に転職活動を進められるでしょう。

キャリアカンパニーでは、面接対策や書類の添削のほかにも、インフラエンジニアの経験が活かせる企業の紹介を行っています。

インフラエンジニアの転職を検討している方は、ぜひキャリアカンパニーのサポートを活用し、次のステップへ一緒に進みましょう!

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