COLUMN エンジニア1年目

エンジニアのやらかし事例集|失敗から学ぶ対処法とは

エンジニアのやらかし事例集

エンジニアの仕事の中で、誰もが一度は経験する「やらかし」。

コードのバグが原因でシステムダウンを引き起こしたり、重要なデータを誤って削除したりするなど、失敗は多岐にわたります。

ここでは、エンジニアが経験する「やらかし」を紹介。また、仕事で失敗したときの対処法も解説します。

登場人物5

エンジニアが経験する「やらかし」8選

エンジニアの成長過程で失敗は避けて通れません。「やらかし」をスキル向上や問題解決能力の向上につなげましょう。

ここでは、エンジニアがよく経験する8つの「やらかし」を紹介します。

誤ってデータを削除

手順書の記述がわかりにくくバックアップデータを誤削除しました…

誤操作に気づいたら、まずはエスカレーションだ。冷静に状況を整理して報告しよう。

GitHubのリポジトリを削除したときは、ローカルディスクにクローンがあると復元できることがあるよ。焦ったときは深呼吸して落ち着こう。

誤ってデータを削除する可能性は誰にでも起こりうるものです。大切なデータをなくさないためにも、作業中は定期的にバックアップを取りましょう。誤操作をしてもバックアップからデータを復元できます。

また削除や保存などの作業をする際、ダブルチェックを行うことも大切です。

システムを停止させる

どこかの拠点でシステムが落ちると、てんやわんやですよね…。(他の作業をやる時間が遅れてる、急がないと)と焦ってしまい、さらにミスが起きやすくなる気がします。

報告メールに必要事項が抜けていると、後で手戻りが発生してさらに仕事が増える。作業手順書に記載されているフォーマットに沿って必要な事項を押さえていこう。

誤操作によるシステム停止は業務停止と信頼低下につながります。万が一の際には、迅速な復旧対応が求められます。影響範囲が広いので、落ち着いて作業しましょう。

提出物の納期を過ぎる

単体テストを担当してるけど、納期までにできなくて他の工程に影響を出したことがあるわ。早めにリーダーへ報告しなかった事を後悔してる。

納期の遅れが他に影響するからね。相談すると、最低限の品質を確保できる優先度の高いテストを先にするなど調整してくれると思うよ。

提出物の納期超過は、プロジェクト全体の進行に支障をきたします。遅延が重なると追加コストや品質低下のリスクも生じます。遅れそうなときは早めに相談してください。

タスクの先延ばし

依頼されたデータ集計があったんですが、納期まで余裕があるから大丈夫!と思っていたら別のタスクが入り…。どれから手を付ければいいのかわからなくなります。

タスクを優先順位で整理してみて。重要度や締切を考えて、取り組むべきタスクを明確にすると効果的だよ。

タスクの先延ばしは品質低下とチームの負担増につながります。計画的に優先順位をつけ、プライオリティの高いものから着手しましょう。

テスト不足によるバグ

プロジェクトに入ったばかりの頃、APIのレスポンス形式変更に対応できておらず、自分で解決しようと思ってかえって時間かかってしまった事あるわ。

テスト不足は不具合だけでなく、セキュリティリスクも高めてしまうから、早めに相談することが大事だよ。

テストが不充分なシステムは、不具合に加えセキュリティリスクを抱えます。綿密なテスト計画で品質確保に努めましょう。

本番環境とテスト環境の間違え

プロジェクトで、テスト環境のつもりでメール送信を試したら本番環境で、ユーザーにメールを誤送信したことがあったよ。

聞いてるだけで胃が痛くなるね…。

本番環境とテスト環境を誤ると、重大な障害や信頼低下につながります。明確に区別できる仕組みを作り、慎重に確認を重ねてください。

バックアップの取り忘れ

毎月1日の決まった時間にバックアップを取る月次作業があったけれど、期限の10分前に気づいたことがあるよ…。無事に取得できたけれどあれば冷や汗をかいたね。

僕も経験があるよ!それ以降、卓上カレンダーとOutlookのスケジューラーを併用して管理してる。

バックアップを取り忘れると、障害発生時にデータを復旧できなくなる可能性があります。システム監査時の指摘事項にもなりうるので、運用ルールを周知徹底しましょう。

コミュニケーション不足

チーム内の連携がうまくできず、情報共有に遅れが出る場合があります。

定期的なミーティングを開き、進捗報告や情報共有をし、課題やリスクを早期に洗い出すことが大切だよ。

コミュニケーション不足によるやらかしを防ぐためには、情報の共有が不可欠です。とくに複数のチームやメンバーが関わるプロジェクトでは、積極的にコミュニケーションを取り、互いの状況を把握しましょう。トラブルを未然に防ぎ、プロジェクトを円滑に進められます。

エンジニアがやらかしたときの対処法

エンジニアの仕事ミス

エンジニアの「やらかし」は早いタイミングでの相談が重要です。

失敗を隠す、一人でなんとかしようとすると、さらに状況が悪化することも。クイックリカバリーにつながる対処方法を具体的に解説しましょう。

報・連・相(報告・連絡・相談)を欠かさない

ミスは隠さず正確な情報を共有することで、被害の拡大を防げるよ。

報・連・相の徹底は、課題の早期発見と円滑な対応を実現します。万が一の事態に備え、小さな事も情報共有してください。

失敗の原因に向き合う

ミスの詳細を整理するのも大切だよ。失敗したあとは、時系列で整理してみよう。

失敗と向き合うことで、同じミスを繰り返さないようになります。ミスを成長の機会と捉え、原因を冷静に分析して次へ活かしましょう。

失敗の原因を分析する際には、「なぜなぜ分析」などの手法を用いると、根本的な原因にたどり着きやすくなります。またチームメンバーと議論することで、多角的な視点を取り入れ、より深く原因を理解できるので、積極的にミーティングなどを開催しましょう。

素直に謝る

「自分のミスでした」「ご迷惑をおかけしました」と、きちんと責任を引き受ける姿勢も大切だよ。謝るだけでなく、行動で信頼を取り戻そう。

素直に謝ることは、信頼関係の維持につながります。チームやクライアントからの信頼を回復するためにも、誠実に対応してください。

エンジニアのやらかしを減らすためにできること

避けられない「やらかし」ですが、できるだけ減らすことが理想です。事前に対策を講じてトラブルを未然に防ぎ、スムーズな開発・運用を目指しましょう。

技術力を磨く・資格の勉強

ITの基本的な知識を確実に身につけ、仕様や仕組みを正しく理解することでミスは減らせるよ。

資格の勉強は、キャリアへの好影響に加え業務の品質向上につながります。良質な教材を使った効率的な勉強計画で資格合格を目指してください。

資格についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
エンジニアにおすすめの資格33選!転職に有利な資格や転職戦略を紹介

わからないことを積極的に質問

学ぶ姿勢のあるメンバーは、教えたいという気持ちを持たれるものだよ。学ぶ姿勢を見せ、積極的に質問しよう!

曖昧なまま業務を進めるとミスにつながるため、不明点があれば適切なタイミングで質問しましょう。正確な理解を深めることで、業務の効率化や品質向上につながり、円滑なチームワークにも貢献できます。

チーム内の連携を強化

様々なシステムを担当する運用チームでは、他部署との連携も多い。ミーティングに出たらしっかり議事録を取り、他部署のやっている業務と担当者さんの名前をきちんと覚えよう。

リモート勤務が多いけど、テキストだけのやり取りだと意図が伝わりにくいこともある。疑問に思ったら早めに確認して、認識のズレを減らすのが大事だね!

連携がスムーズなチームは情報共有が迅速に行われ、問題発生時もスピーディに対応できます。プロジェクトの成功率を高めるためにも、定期的なミーティングでメンバーの連携を強化しましょう。

エンジニアの成長に失敗は付きもの!前向きに取り組むことが大切

エンジニアの成長

データ誤削除やシステム誤操作・設計書や手順書の読み込みミスなど、誰もが何かしらのやらかしを経験します。

しかし失敗こそが学びのチャンス。ミスを恐れずに挑戦し、原因を分析して改善策を考え、次に活かすことでスキルが向上します。

周囲と情報共有し、フィードバックを受けることで成長スピードも加速します。失敗を前向きに捉え、エンジニアとして成長しましょう!

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