COLUMN キャリアアップ

エンジニアのキャリアパスとは|目指す方向性がわからない人向け選び方

キャリアパスの選び方

エンジニアとして、どんなキャリアを描けばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。エンジニアとして日々業務に励むはじめさんも、同期の活躍を見て、自分のキャリアパスについて悩んでいるそう…。

今回はキャリアコンサルタントであるかとうさんに、代表的なキャリアパスについて相談してみました。

登場人物

エンジニアの代表的なキャリアパス

まずはエンジニアの代表的なキャリアパスについて、はじめさんと一緒に確認していきましょう。

スペシャリストを目指す

高いスキルを有したスペシャリストは、プロのエンジニアとしてCTO(最高技術責任者)が目指せますよ。

興味のある分野に特化できるのは魅力的ですね!

特定の分野で高い知識とスキルを持つエンジニアは「スペシャリスト」と呼ばれ、希少価値の高い人材として評価されます。たとえば、ネットワークやセキュリティなどで深い造詣があるエンジニアは、他の分野のスペシャリストと協業してプロジェクトを遂行します。

ゼネラリストを目指す

ゼネラリストはさまざまな分野に興味がある人や、人と関わるのが人に向いています。

いろんな人と協力してプロジェクトを進めるのも楽しそうですね。

さまざまな分野の業務を担う「ゼネラリスト」は、マルチスタックエンジニアとも呼ばれる幅広い業務を取りまとめる人材です。特定の分野のみ取り扱うスペシャリストに対し、ゼネラリストはプロジェクト全体を俯瞰して管理する能力が求められます。

将来的にプロジェクトマネージャーになりたい人が目指しておきたいポジションでもあります。

マネージャーを目指す

マネージャーを目指すにはどのような経験が必要でしょうか?

数多くのプロジェクトに参画することが大切です。エンジニアの育成に携わるケースもあるので、マネジメント経験が求められることもありますよ。

プロジェクトマネージャーは、ゼネラリストよりも責任のあるポジションです。マネージャーには、プロジェクト管理を行う「PM(プロジェクトマネージャー)」とエンジニアのマネジメントを行う「EM(エンジニアリングマネージャー)」があります。

組織全体の目標達成に向けてチームを導くリーダーシップが求められ、将来的に経営層や独立を目指す方におすすめのポジションです。

フリーランス(独立)を目指す

自分のスキルを活かして自由に働けるフリーランスもエンジニアのキャリアプランの一つですよ。

実績があれば、個人でも仕事ができるんですね。

フリーランスエンジニアは、案件獲得のための営業や経理などの経営スキルが必要になるものの、働く場所や時間、休みを自由に決められます。やればやった分だけ収入アップにつながるので、ワークライフバランスを自由に決めたい人に向いている働き方といえるでしょう。複数のクライアントから受注できるようになると、比較的収入も安定するため、近年注目されている働き方です。

そもそもキャリアってどう考えるの?

エンジニアのキャリアプランについて教えてもらったはじめさん。しかし、自分にあったキャリアをどう考えたらよいかわからないようです。

キャリアを考える

なりたいエンジニア像を明確にする

将来の自分をイメージするのが難しくて…。どのようにキャリアについて考えればいいでしょうか?

仕事のなかで一番楽しいと感じる瞬間をイメージして、キャリアについて考えるのがおすすめです。また、理想となるエンジニアの先輩がいれば参考にしてみよいかもしれませんね。

将来どんなエンジニアになりたいか考える際は、どのような条件で働きたいか具体的に考えてみるとよいでしょう。漠然とした条件しか思いつかない場合は、普段どの業務が一番楽しいか振り返ってみるのもおすすめです。たとえば、プロジェクトをトラブルなく遂行できたときが一番楽しいと感じるなら、ゼネラリストやマネージャーを目指してもいいかもしれません。

自分のスキル・経験を把握する

理想のエンジニアになるためには、いま身についているスキルや関心のある分野について自己分析しておくことも大切です。

自己分析ってどうやればいいんでしょうか?

これまでの経験を振り返りながら、自分が得意だと思うスキルや人から褒められたポイントを書き出してみましょう。また、自分が学んでみたい、挑戦してみたいことを書き出してみるのもおすすめです。

自己分析には、SWOT分析(自分の強み・弱み、機会・脅威を整理する方法)が役立ちます。また、転職エージェントなどで提供されている自己診断ツールを活用すると、自分の得意分野や性格に基づいたキャリアの方向性を把握できるので活用してみてください。

キャリアパスを設計する

なりたいエンジニア像と自己分析ができたら、実際に目指すキャリアパスを設計してみましょう。

キャリアパスを設計する際は、何を基準にすればいいんですか?

まずは短期目標と長期目標を設定しましょう。長期目標が明確になると、目標達成までのステップを計画しやすくなりますよ。

たとえば、代表的なキャリアパスを設計するためには、下記のような経験が必要とされています。

キャリアパスを設計する際には、職場での上司や先輩に相談しながら進めると、より具体的なアドバイスを得られます。また、目標を達成するためのスキルアップ計画を定期的に見直すことも必要です。

【職種別】おすすめのスキルアップ方法

ここからは、目指す職種別におすすめのスキルアップ方法をかとうさんにアドバイスしてもらいました。

スペシャリストを目指すなら専門的知識を身に着けよう!

スペシャリストになるなら、どのように専門知識を身につければよいのでしょうか。

スペシャリストを目指すなら、最新情報をキャッチアップしつつ、特定の分野で信頼される資格を習得していきましょう。

データベース、セキュリティなど、特定の分野のスペシャリストを目指すなら、それぞれの分野で求められる知識を深く身につける必要があります。たとえば、セキュリティエンジニアを目指すならネットワークスペシャリスト、セキュリティアーキテクトを目指すなら情報処理安全確保支援士などの資格がおすすめです。

資格習得のために学んだ知識は、実際の業務でも活用できるため、確実にスキルの向上が期待できます。スペシャリストは自分の強みを明確にできると、企業内外で高い評価を得られるでしょう。

ゼネラリストを目指すなら幅広い知識

ゼネラリストに必要なスキルはなんでしょうか?

ゼネラリストを目指すなら幅広い分野のエンジニアスキル、ビジネススキルが求められます。スキル習得には時間がかかるので、スキルアップ計画を立てるとよいでしょう。

ゼネラリストを目指すなら、エンジニアとしてのスキルはもちろん、スケジュール管理や顧客折衝に必要なビジネススキルなどが求められます。また、プロジェクトを円滑に進めるためのリーダーシップやコミュニケーション能力、臨機応変に対応できる柔軟性も必要です。

ゼネラリストとしての経験は、将来プロジェクトマネージャーを目指す際にも役立ちます。チームの調整役として活躍できるように、分野を問わず知見を広げておくとよいでしょう。

スケジュール管理

プロジェクトマネージャーを目指すなら開発経験を積む!

プロジェクトマネージャーになるには、プロジェクトに携わる際にどんなポイントを意識すればよいでしょうか。

メンバー間のコミュニケーションをサポートしたり、開発トラブルの発生リスクを予測したり、円滑なプロジェクト進行を意識するのがおすすめです。

プロジェクトマネージャーを目指すなら、全体の流れを把握するためにもさまざまな開発経験を積むことが大切です。プロジェクトマネージャーは、チーム全体をリードする存在としてプロジェクトの進行を妨げるトラブルを回避しなければなりません。トラブルを回避するためにもエンジニアスキルだけでなく、進捗管理や調整力、問題解決能力など、ソフトスキルも磨いておきましょう。

フリーランスを目指すなら人脈を広げるのがおすすめ

フリーランスエンジニアを目指す人は、人脈を広げ、コミュニティやネットワークを構築することが重要です。

人脈を広げるというと、具体的にはなにをすればよいでしょうか?

技術系の勉強会やオンラインコミュニティ、セミナーなどに参加するとエンジニアやクライアントとのつながりができやすいですよ。

フリーランスエンジニアは、一人ですべての進行を行うため、専門的な技術スキル以外にもクライアントを探す営業力やビジネススキルが必要です。特に安定して案件を受注し続けるためには、クライアントと良好な関係を築くコミュニケーション能力が欠かせません。

また、フリーランスの場合は業務からトレンド情報のキャッチアップが難しくなるケースがあるので、エンジニア仲間を作っておくのも重要です。エンジニア同士のつながりから新しい情報を仕入れたり、案件やプロジェクトへの紹介があったり、さまざまなメリットがあります。インハウス、フリーランス問わず、エンジニア仲間を作ることで、いざという時に相談できる相手ができる点も、人脈を広げたほうがよい理由の一つです。

自分で目指すキャリアがわからないならプロに相談しよう!

キャリアアップを考えている人

自分の目指したいキャリアがわからない場合は、身近なエンジニアの先輩に相談するのがおすすめです。理想とするエンジニア像に近い先輩がいない場合は、IT業界に強いキャリアコンサルタントへ相談するとよいでしょう。今すぐ転職する気がなくても、今の経験やスキルからどのようにキャリアが広がるかアドバイスしてもらえます。

「キャリアカンパニー」では、エンジニア一人ひとりの価値観や興味に合うキャリアパスについて具体的な提案をしています。「漠然としたイメージしかない…」とお悩みの場合でも、ご自身のスキルや経験から一緒に選択肢を探すサポートをいたします。よりよいキャリアパスが描けるよう、まずはキャリアカンパニーの無料相談をご利用ください。

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